- 業種
- サービス
ニッチな商材かつ、少額予算内で配信効率を重視した施策実施で獲得効率の改善
提供サービス
- WEB広告運用代行
- 課 題
- ブランドが認知されておらず、キーワードの検索需要が少ない
- コンバージョン数が伸びない
- 改善結果
- CPA50,000円→35,000円以下に改善
ニッチ商材を扱うBtoB企業における広告運用の改善事例を紹介します。当初、CPAが50,000円と高騰していた状況から、35,000円以下へと改善するために実施した4つの施策について解説します。
成果を上げるための施策
キャンペーン構造の最適化
ニッチ商材特有の課題として、検索ボリュームが少ないことが挙げられます。従来では、サービスに関連する検索需要の高い一般キーワードで幅広く配信していましたが、獲得効率の高いキーワードでの配信量を担保するため、キャンペーンを分割し、獲得に最も近いとされる確度の高いユーザーからのコンバージョン数の最大化を図りました。
入札戦略と入札単価の最適化
コンバージョン獲得には、狙うキーワードごとに一定の表示回数とクリック数が必要です。さらに限られた予算内にてこれらの条件を満たすために、詳細な検証を行い、各キーワードの特性に応じた最適な入札戦略を選定しました。また、入札単価の上限を段階的に調整し、コスト効率と獲得数のバランスが取れる最適なポイントを探りました。
配信ネットワークの拡大
さらなるCV数増加と新規ユーザーへのサービス認知の拡大を目指し、リスティングキャンペーン内でディスプレイネットワーク面への配信を行いました。
これによって、新たなキャンペーンを立てることなく余った予算に応じて効率的に潜在的なニーズを持つユーザーへのリーチを拡大し、新規ユーザーからのCV獲得につなげることができました。
配信スケジュールの最適化
BtoB商材の特性と少額予算での運用を考慮し、配信効率の良い曜日や配信デバイスを検証し、主なBtoB企業が稼働しないスケジュール(土・日曜日、祝日)などにおいて配信抑制することによって顕在層への配信をさらに強化するなど効率の良いメリハリある配信を実施しました。
これらの施策を組み合わせて実施した結果、CPAを50,000円から35,000円以下へと30%改善し、限られた予算内で最大限のパフォーマンスを実現することができました。
さらに、CPAの改善だけでなく全体的なCV数も増加しました。増加要因としては効率的なキーワード選定と配信戦略により、獲得に近い質の高いユーザーへの配信と、サイトへ誘導できたことがあげられます。
今回の事例では、データに基づいた継続的な最適化と、ビジネス特性を深く理解したアプローチを行ったことで広告成果の最大化を実現できました。
ニッチ商材やBtoB領域におけるWEB広告運用では、一般的な手法だけでなく、商材やターゲットの特性に合わせた運用が重要となるため、今後もこのようなきめ細かな戦略立案とPDCAの実践から、クライアントのビジネス成長に貢献していきたいと考えています。