公開日: 2024.10.03
X広告は、月間利用者数6,928万人(2024年4月時点)と国内第2位のユーザー数を誇るX(旧Twitter)内に掲載できる広告です。
Xはリポスト機能により拡散力が高いため、認知拡大や情報の拡散など、幅広い広告効果が期待できます。
しかし、初めてX広告を出稿する際に高い広告効果を得るには、X広告の費用や仕組みを理解するのが重要です。
本記事では、以下のような方を対象としています。
X広告の出稿を考えている方
X広告の費用相場や入札方法を知りたい方
X広告で費用対効果を高めたい方
X広告の出稿を考えている方は、以下記事で配信までの流れを解説していますので併せてご覧ください。
関連記事:初心者のためのX広告(旧Twitter広告)の出し方
そもそものWEB広告について詳しく理解したい方は以下記事で解説しております。
関連記事:【入門編】WEB広告(ネット広告)とは?種類と選び方、向いている業界について
X広告について詳しく知りたい方は以下記事も併せてご覧ください。
関連記事:X広告(旧Twitter広告)とは?種類や特徴、費用、運用のポイントを解説
X広告は、X内のタイムラインや検索結果に掲載されます。
前述した通り、リポスト機能によって、高い拡散力が期待できるため、SNSを通じて「商品やサービスの認知を拡大させたい」「キャンペーンなどの情報を拡散したい」などの施策に適しています。
さらに、Xは性別問わず幅広い年代層で受け入れられているSNSです。
特に30代以下の利用者が多いため、20~30代向けの商品やサービスを認知拡大する場合におすすめです。
また、利用者の趣味や嗜好がわかりやすいため、ピンポイントのターゲティングができる点も特徴です。
X広告は課金の種類や入札方法によって、かかる費用が異なります。
X広告の課金方式は、以下の6種類です。
課金方法 | キャンペーンの目的 | レポート |
クリック課金(CPC) | WEBサイトへの訪問者数 | クリック数 |
インプレッション課金(CPM) | ブランド認知度の向上 | インプレッション数 |
エンゲージメント課金(CPE) | ポストのエンゲージメント | エンゲージメント数 |
再生数課金(CPV) | 動画の再生数 | 動画再生数 |
アプリインストール課金 (CPAC、CPI) |
アプリのインストール数 または起動回数(MAP) |
アプリインストール数 アプリクリック数 |
フォロー課金(CPF) | フォロワー獲得 | フォロワー数 |
引用元:キャンペーン目的の選び方
課金方法はキャンペーンの目的により異なります。それぞれわかりやすく解説するため、ぜひ参考にしてください。
クリック課金は、利用者が広告内のリンクをクリックした際に費用が発生します。
キャンペーンの目的はWEBサイトへの訪問者数の増加です。
費用は設定するターゲットや規模によって変化し、1クリックあたり20円~200円程度がX広告のクリック課金における費用相場です。
インプレッション課金は、ブランドの認知度向上をキャンペーンの目的に選択した場合に適用されます。
広告が表示された回数に応じて費用が発生し、1000回表示されるごとに350円~650円を目安に発生します。
エンゲージメント課金は、いいねやリポストなど、利用者が広告に対してアクションした場合に課金される方式です。
キャンペーンの目的をポストのエンゲージメント数にした場合、エンゲージメント課金になり
発生するX広告費用の相場は1エンゲージメントあたり大体35円~100円になります。
エンゲージメント率を高めることで、自社に対するイメージアップや認知度向上が図れます。
再生数課金は、広告内の動画が再生されることで費用が発生する方式です。
キャンペーンの目的は動画の再生数で、1再生あたり3円~20円ほどの費用が相場となっています。
キャンペーンの目的をアプリのインストール数や起動回数にした場合、アプリインストール課金が適用されます。
X広告を経由してアプリをインストールまたは、起動すると課金される方式です。
費用相場としては1インストールあたり90円〜250円となっています。
アプリをインストールしていない新規ユーザーや、すでにダウンロードしている既存ユーザーの両方にリーチできる点が特徴といえます。
フォロー課金は、広告を経由してフォロワーが獲得できた場合に課金させる方式です。
キャンペーンの目的をフォロワー獲得にした場合に適用され、1フォローあたり40円~100円程度の費用が相場となっています。
フォロー数の増加は商品やサービスの認知度向上につながるため、効果的です。
X広告の入札方法は3種類あり、以下のような特徴があります。
入札方法 | 特徴 |
自動入札 | ・事前に設定した予算の中で自動で入札する方法 ・落札相場がわからない場合に向いている |
上限入札 | ・支払う上限を事前に設定する方法 ・予算が限られている場合に向いている |
目標入札 | ・平均金額を設定する入札方法 ・競争率が高いオークションに効果的 |
入札方法は広告主で決められるため、費用を調整できる点が特徴です。それぞれの方法について解説していきます。
自動入札は、事前に設定した予算内で入札を行う方法です。
予算は決まっているが、入札額の設定金額がわからない場合に適しています。
入札額は設定した予算内で最も低い金額にて自動入札されるため、予算を無駄に使用してしまう心配もありません。
広告主が金額を設定する必要がないため、落札金額の相場がわからない場合や初心者の方におすすめの入札方法です。
支払う上限額を事前に設定するため、予算管理しやすい点が上限入札の特徴です。
入札の上限額が決まっているため、予算が限られている場合に向いています。
ただし、実際の落札相場よりも低い金額で入札額を設定してしまうと、いつまでたっても落札できない場合があるため、注意が必要です。
ある程度広告の運用経験があり、支払い金額の目安を知っている場合に適しているでしょう。
フォロワーの獲得やWEBサイトへの訪問者をキャンペーンの目標に設定していれば、目標入札になります。
平均金額を設定する点が特徴で、1日あたりの金額が目標値になるよう自動で調整されます。
競争率が高いオークションに効果的ですが、自動調整される分、設定金額とずれが生じる場合があるため注意が必要です。
クイックプロモート機能は、簡単かつ素早く出稿できる機能です。
詳しい特徴は以下です。
費用 | 5,000円~500,000円 |
期間 | 最大30日 |
メリット | 工数がかからない |
デメリット | 詳細な設定できない |
費用は5,000円からと、比較的リーズナブルに始められます。
配信する広告はすでに投稿しているツイートを活用するため、クリエイティブ作成の時間が必要なく、工数がかかりません。
また、広告設定に時間がかからない点もメリットです。
ただし、クリエイティブの変更ができなく、ターゲティングの再設定ができないのはデメリットといえます。
クイックプロモート機能は時間や手間をかけたくない場合に活用し、設定するツイートは過去に効果があったものを再利用するのがおすすめです。
X広告のフォーマットは6種類あります。それぞれの特徴は以下のとおりです。
フォーマット | 特徴 |
---|---|
プロモ広告 | ・一般的な広告形式 ・タイムライン上部に表示 ・広告感が薄く、ユーザーに受け入れられやすい |
Amplify | ・動画広告のひとつ ・フォーマットは「Amplistyプレロール」と「Amplistyスポンサーシップ」の2種類 ・高い認知性とブランド認知度向上が強み |
Xテイクオーバー | ・タイムライントップに表示 ・目立つ広告枠を一定期間独占できる ・大きい広告枠を独占できるため、多くのリーチを獲得できる |
Xライブ | ・スペースでのライブ配信を行うフォーマット ・フォロワーとのコミュニケーションを深められる |
ダイナミック商品広告 | ・機械学習で相性の良い商品を表示させる広告 ・よりユーザーにマッチした広告を表示できるため、購買意欲を高める効果がある |
コレクション広告 | ・複数の画像を同時に表示できる広告 ・視覚的に訴えることが可能 |
一つずつ紹介します。
プロモ広告は、X広告の中で最も利用されている広告です。
通常のポストと同じような見た目で拡散されやすく、広告感も薄いため、ユーザーに受け入れられやすい点がメリットといえます。
Amplifyは動画広告のひとつで、人気のあるパブリッシャーの動画に合わせて広告を配信できる形式です。
例えば、スポーツ関連の動画を見る人にスポーツ用品の広告を流すなど、動画コンテンツの直前に広告を表示し、視聴者の興味に合わせて広告を配信します。
信頼性の高いパブリッシャーの影響力を活用できるため、ブランドの認知度向上と信頼性の構築につながりやすい点が特徴です。
Xテイクオーバーは、Xの目立つ広告枠を一定期間独占できる広告形式です。
タイムラインの最上部など、ユーザーの目に付きやすい場所に大きく表示されます。広告枠を独占するため、短期間で多くのユーザーに到達できる点が強みです。
新製品の発表やキャンペーンの開始など、インパクトの大きい宣伝に適しています。
Xライブは、リアルタイムの動画配信を活用した広告形式です。
企業やブランドが直接視聴者とつながり、即時的な対話ができる点が特徴です。
新商品の発表、Q&Aセッション、イベント中継など、視聴者の興味を引き、即座に反応を得たい場面に最適です。ライブ配信中のコメントやリアクションを通じて、視聴者の生の声を聞くことができ、ブランドとの親近感を高められます。
ダイナミック商品広告は、AIを活用して最適な広告を自動的に表示する仕組みの広告形式です。
ユーザーの過去の閲覧履歴、検索行動、興味関心に基づいて、一人一人に合わせた商品やサービスの広告を配信します。
例えば、スポーツシューズを検索したユーザーには関連する靴の広告が表示されるなど、高い的中率で潜在顧客にアプローチできます。
これにより、広告の効果を最大化し、無駄な配信を減らすことができます。
コレクション広告は、複数の商品画像を一度に展示できる視覚的に優れた広告形式です。
メイン画像と複数のサブ画像を組み合わせて表示でき、画像をタップするだけで商品購入ページに直接誘導できます。
多様な商品ラインナップやブランドの世界観を一度に表現できるのが特徴です。
例えば、ファッションブランドならメイン画像にモデルの全身写真を使い、サブ画像に個別のアイテムを表示できます。
商品の多様性を示したい場合や、ブランドのストーリーを視覚的に伝えたい場合に特に効果的な広告形式です。
X広告の費用対効果を最大化する、3つの戦略を解説します。
適切なターゲティングの重要性
高品質なクリエイティブ制作
正しい目的と予算の設定
費用対効果を高める戦略を理解すれば、効率よく広告運用ができます。
X広告を運用して、成果を上げたい方は、ぜひ参考にしてください。
費用対効果を高めるには、適切なターゲティングが重要です。
X広告は細かいターゲティングが可能な分、どのようなユーザーにアプローチするかしっかりと設定する必要があります。
ターゲティングが適切でない場合、商品やサービスを利用してもらいたいユーザーへ広告を表示できなくなり、広告効果が下がってしまいます。
費用対効果を最大化させるためには、どのような商品・サービスを販売し、どのような形で広めるかを考えたうえで、適切なターゲットを設定しましょう。
利用者がクリックしやすい高品質なクリエイティブ制作も、費用対効果を高めるためには重要です。
X広告は、画像や動画が主なコンテンツとなるため、クリエイティブの質が広告効果に直結しやすいです。
テキストのみの投稿も可能ですが、ユーザーの関心を引くのは簡単ではないため、画像や動画の利用をおすすめします。
また、高品質なクリエイティブでも同じものを使い続けていると、ユーザーに飽きられてしまいやすいです。配信するクリエイティブはひとつだけでなく、複数用意するのが良いでしょう。
正しい目的・予算の設定も重要です。
目的が明確でなければ、正しい予算を設定できず、広告効果を十分に得られません。
まずは「フォロワーを増やしたい」「自社商品やサービスの認知度を上げたい」など、具体的に目標を設定しましょう。
具体的な目標設定をしたあとは、予算を考えます。
設定した目標と広告メニューを照らし合わせながら予算を決定すれば、効率的な広告運用が可能です。
本記事では、X広告の費用相場・入札方法、費用対効果を高めるポイントを解説しました。
X広告は、リポスト機能により拡散力が高く、商品の認知拡大やキャンペーン情報の拡散に適しています。
課金形式毎のX広告における費用相場は以下です。
課金方法 | 費用相場 |
クリック課金(CPC) | 1クリック 20円〜200円 |
インプレッション課金(CPM) | 1000インプレッション 350円〜650円 |
エンゲージメント課金(CPE) | 1エンゲージメント 35円〜100円 |
再生数課金(CPV) | 再生数課金 1再生3円〜20円 |
アプリインストール課金(CPAC、CPI) | 1インストール 90円〜250円 |
フォロー課金(CPF) | 1フォロー 40円〜100円 |
また、X広告を効率よく運営するためには、自社にあったターゲティングが重要です。
さらに、質の高い広告を制作し、適切な目的と予算の設定を行うことで、費用対効果を高められます。
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監修者プロフィール
木島 怜史
株式会社センタード WEBマーケティング本部 エキスパート
前職のWEB営業経験を経て、株式会社センタード入社。現在WEBマーケティング本部にて技術統括。 WEBマーケティングの全体戦略設計からWEB広告、SEO、WEBサイトの課題抽出・改善立案までを管轄。 顧客目標としてWEBの目標達成はあくまで通過点と捉え、部分最適化、全体最適化を経てビジネス改善を目指す。 Web Designing誌に「ユーザーの行動特性を捉えたイベント集客施策」「Web戦略全体の視点から広告予算を考察」など寄稿。 「WEB改善の流れがわかる!目標設定とPDCAの考え方講座」など多数のセミナー講師も務める。 ウェブ解析士、GAIQ、Google広告等各種資格保有。業界歴10年以上。
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