更新日: 2025.04.11
現代のブライダル市場において、Web広告は今や欠かすことのできない重要な存在となっています。以前は、結婚を考えるカップルは主に「ゼクシィ」などの結婚情報誌を購入したり、友人や知人からの口コミ情報を頼りに結婚式場を探していました。しかし、スマートフォンが私たちの生活に深く浸透したことで、結婚式場を探す方法も大きく様変わりしました。
株式会社リクルートの「ゼクシィ結婚トレンド調査2023」の調査によると、結婚を考えているカップルの実に8割以上が、まずインターネットを使って情報収集をしているという結果が出ています。つまり、10組中8組以上が、スマートフォンやパソコンを通じて結婚式場の情報を探しているのです。
こうした変化を受けて、結婚式場やブライダル関連のビジネスを展開している事業者にとって、Web広告に力を入れることは単なる選択肢ではなく、必須項目となっています。なぜなら、効果的なWeb広告は「私たちの結婚式場の存在を知ってもらう」という認知度アップだけでなく、「実際に式場に見学に来てもらう」「最終的に契約してもらう」という具体的な成果につながる強力な武器になるからです。
例えば、Google検索で「〇〇エリアの結婚式場」と検索したとき、あなたの式場が上位に表示されれば、多くのカップルの目に留まる可能性が高まります。また、Instagramで美しい会場写真や実際の結婚式の様子を広告として配信すれば、「ここで結婚式を挙げたい!」という気持ちを育むきっかけになります。
このように、Web広告は、インターネットを使って結婚式場を探している大多数のカップルと、あなたの結婚式場をつなぐ重要な架け橋なのです。
目次
今の時代、結婚を考えているカップルのほとんどはスマホやパソコンで「理想の結婚式場」を探しています。Web広告の素晴らしいところは、まさにそんな「結婚式場を探している人たち」に的確に情報を届けられる点です。
たとえば、「京都 ガーデンウェディング」と検索している人には、あなたの京都にあるガーデンウェディングができる式場の広告を表示できます。これは雑誌広告では絶対にできないピンポイントの情報発信です。
また、Web広告なら東京に住んでいる人でも、「軽井沢 結婚式」と検索すれば、軽井沢にある式場の情報にたどり着けます。つまり、場所の制限を超えて、遠方からのお客様も引き寄せることができるのです。
Web広告は、「今まさに結婚式場を探している人」だけでなく、「将来的に結婚を考えるかもしれない人」にも情報を届けられます。
専門用語では、前者を「顕在層」、後者を「潜在層」と呼びます。たとえば、まだプロポーズはしていないけれど、Instagram(インスタグラム)でウェディングドレスやリングの写真をよく見ている人に対して、美しい結婚式の写真を広告として表示させることができます。
結婚式場業界は競争が激しいため、こうした新しいお客様との接点を作ることが、他の式場との差別化につながります。Web広告を使えば、従来の方法では届かなかった層にもアプローチできるのです。
Web広告は、広告の効果をすぐに確認できます。例えば、「広告を見た人のうち何人がホームページを訪問したか」「何人が問い合わせフォームを送信したか」などがリアルタイムでわかります。
雑誌広告などの従来の方法では、掲載してから効果がわかるまでに時間がかかりましたが、Web広告ならすぐに結果がわかります。そのため、「この広告は効果があるから続けよう」「あの広告は効果がないから別の方法に変えよう」という判断が素早くできます。専門用語では、これを「PDCAサイクルを回す」と言います。
また、「1万円の広告費用で何件の問い合わせが来たか」という費用対効果も明確にわかるため、広告予算を無駄なく効率的に使えます。
Web広告は、写真や動画を使って、あなたの結婚式場の魅力を視覚的に伝えられます。
例えば、緑豊かなガーデンや、歴史ある建物の内装、実際の結婚式の感動的な瞬間など、「言葉だけでは伝わりにくい魅力」を、美しい写真や動画で伝えることができます。InstagramやFacebookの広告では、スマホの画面いっぱいに高品質な写真や動画を表示できるため、見る人の心を強く動かすことができます。
このように、Web広告を使えば「私たちの式場ならではの特別な魅力」を効果的に伝え、「ぜひ見学に行きたい!」という気持ちを喚起することができるのです。
ブライダル業界の広告費が高くなる理由は、とてもシンプルです。一組のカップルが結婚式にかける費用(平均300〜400万円)が高いため、新規のお客様を獲得するために多くの広告費をかけても十分に採算が取れるからです。
例えば、広告費10万円で1組のカップルが成約すれば、数百万円の売上げが生まれます。このため、多くの結婚式場は「高くても広告を出さなければいけない」と考えています。
特に東京や大阪などの都市部では、たくさんの結婚式場が集まっているため、競争が激しくなり、広告費がさらに高くなる傾向があります。「他の式場より目立つために」と、どんどん広告費をかけるからです。
この状況では、「ただやみくもに広告費をかける」のではなく、「どうすれば効率よく、成果の出る広告を出せるか」を考える必要があります。これが「効率的な広告戦略の構築」というものです。
現在、多くの結婚式場が「ゼクシィ」などの大手ブライダル雑誌やそのウェブサイトに広告を出しています。確かにゼクシィは知名度が高く、多くのカップルが利用する媒体ですが、そこに依存しすぎると以下の問題が生じます。
この「ゼクシィ依存」から抜け出すための効果的な方法が、多様なWeb広告の活用です。例えば
このように広告チャネル(広告を出す場所)を分散させることで、「ゼクシィの料金が上がった!」という事態になっても慌てなくて済みますし、様々な角度からお客様にアプローチできるようになります。
結果として、広告費を効率的に使いながら、より多くの見込み客に情報を届けることができるようになるのです。実際に、ゼクシィ一辺倒だった広告戦略を見直し、Web広告を中心とした多様な媒体展開に切り替えた結婚式場では、広告費を削減しながらも問い合わせ数を増やすことに成功している例が数多く見られます。
リスティング広告とは、GoogleやYahoo!の検索エンジンで特定のキーワードを検索した人に表示される広告のことです。例えば、誰かが「渋谷 結婚式場」や「ガーデンウェディング 東京」などと検索すると、検索結果の一番上や右側に広告が表示されます。
この広告が特に強力な理由は?
例えば、「都内 少人数婚」と検索している人には、少人数ウェディングに対応している都内の式場広告を表示できます。このように「今まさに結婚式場を探している人」にピンポイントでアプローチできるのが大きな強みです。
ディスプレイ広告とは、さまざまなウェブサイトやアプリの中に表示される画像や動画の広告です。ニュースサイトを見ているときや、ゲームアプリを使っているときなどに目にする広告がこれにあたります。
ディスプレイ広告が効果的な理由は?
例えば、まだ具体的に結婚式場を探していなくても、ウェディングドレスのサイトを見たことがある人や、結婚関連の記事を読んだことがある人に対して、あなたの式場の広告を表示させることができます。将来的な顧客獲得につながる「種まき」の役割を果たします。
Instagram(インスタグラム)は写真や動画を共有するSNSで、特に20〜30代の女性に人気があります。結婚式場の美しい写真や感動的な結婚式の様子を伝えるのに最適です。
Instagram広告の強み
例えば、緑豊かなガーデンや、キャンドルに照らされた幻想的な会場内装の写真が、結婚を考えているカップルの心を強く惹きつけます。
Pinterest(ピンタレスト)は、アイデアやインスピレーションを探すためのSNSです。多くのユーザーが結婚式のドレスやデコレーションのアイデアを探すためにPinterestを利用しています。
Pinterest広告の魅力
自社の結婚式場で実際に行われた結婚式の写真や特徴的な演出などをピン広告として配信すれば、「こんな結婚式がしたい!」と思ってもらえる可能性が高まります。
Facebook(フェイスブック)広告の最大の強みは、非常に細かい条件でターゲティングできる点です。
Facebook広告のポイント
例えば「25〜35歳」「東京在住」「最近婚約した」「旅行好き」といった条件に該当する人だけに広告を配信できるため、無駄なく効率的に潜在顧客にアプローチできます。
Instagramのストーリー機能に表示される広告で、スマホの画面全体を使った没入感のある広告です。
ストーリー広告の効果
例えば、実際の結婚式の様子を短い動画にまとめて配信すれば、視聴者はまるでその場にいるような感覚を味わえます。「この雰囲気素敵!もっと知りたい」という気持ちを喚起しやすいでしょう。
MEO(Map Engine Optimization)とは、Googleマップでの検索結果で上位表示されるための対策です。
MEO対策が重要な理由
MEO対策としては、Googleマイビジネスの登録・情報更新、写真の追加、口コミへの返信などがあります。特に都市部の結婚式場や、観光地にある結婚式場は、MEO対策が効果的です。
「みんなのウェディング」「ハナユメ」などのブライダル専門のポータルサイトへの登録も、Web集客の重要な要素です。
ポータルサイト登録のメリット
特に口コミは、結婚式場選びで重視されるポイントです。良い口コミが多ければ、「この式場なら安心して任せられる」という信頼感につながります。そのため、実際に式を挙げたカップルに丁寧なフォローをし、良い口コミを投稿してもらえるようにするとよいでしょう。
これらの広告媒体をバランスよく組み合わせることで、「今すぐ結婚式場を探している人」から「将来的に結婚を考えるかもしれない人」まで、幅広い層にアプローチできます。自社の強みや予算に合わせて、最適な広告戦略を組み立てていきましょう。
Web広告を始める前に、「何を達成したいのか」をはっきりさせることがとても大切です。これは「ゴール設定」と言えます。
例えば
このように具体的な数字で目標を設定すると、広告がうまくいっているかどうかを判断できます。専門用語では、これらの指標を「KPI(重要業績評価指標)」と呼びます。
目標が明確になれば、「今月は問い合わせが20件だから、あと10件増やすために広告の文章を変えてみよう」といった具体的な改善ができるようになります。
「すべての人に向けて広告を出す」というのは、実は効率が悪い方法です。自分たちの結婚式場に最も合うカップルはどんな人たちなのかを具体的に考えましょう。
例えば
このように詳しく設定すれば、広告の内容や出す場所を絞り込めます。結果として、本当に興味を持ってくれそうな人にだけ広告を見せることができます。
カップルが結婚式に何を求めているのかを理解することは、効果的な広告を作るうえでとても重要です。
例えば、「なぜこの式場を選んだのですか?」というアンケートを過去のお客様に取ると、「親族との時間を大切にしたかった」「自分たちらしさを表現できる場所を探していた」といった本音が見えてきます。
また、実際に成約したカップルの傾向を分析することで、「このタイプのカップルが私たちの式場を選びやすい」という特徴が見えてきます。これらの情報を広告メッセージに反映させると、刺さる広告ができます。
同じエリアにある他の結婚式場と比べて、自分たちの式場はどこが違うのかを明確にしましょう。
確認すべきポイント
これらを比較することで、「私たちだけの強み」が見えてきます。
見つけた強みを整理して、広告メッセージに反映させましょう。「他の式場にはない、私たちだけの特別なポイント」を前面に出すことで、多くの結婚式場広告の中でも目立つことができます。
例えば、「都心から30分で行ける本格的なガーデンウェディング」「100年の歴史を持つ洋館で叶える正統派ウェディング」といった、他との違いを強調したメッセージが効果的です。
ブライダル業界では、言葉よりも「見た目の魅力」が重要です。スマホで撮影した写真ではなく、プロのカメラマンによる高品質な写真を用意しましょう。
特に重要な写真
また、最近では動画の重要性も高まっています。短い動画でも、会場の雰囲気やセレモニーの様子が伝わると、見る人の心を動かします。
Instagram、Facebook、Google広告など、様々な場所に広告を出す場合でも、デザインやトーンを統一することが大切です。色使い、フォント、ロゴの配置などに一貫性を持たせると、ブランドイメージが強化されます。
例えば、「落ち着いたグリーンを基調とした自然派ウェディング」というイメージを一貫して伝えれば、見る人の記憶に残りやすくなります。
最近の結婚式のトレンドやカップルがよく検索するキーワードを意識しましょう。
人気のキーワード例
これらのキーワードを広告に取り入れると、検索している人に見つけてもらいやすくなります。
自社の式場の強みを簡潔に伝える言葉(コピー)を作りましょう。長い説明よりも、一目で分かる短い言葉が効果的です。
例えば
このように具体的で魅力的なポイントを簡潔に伝えましょう。
人は「限られた人しか手に入れられないもの」に価値を感じる傾向があります。自社の式場ならではの限定的な要素を見つけて広告に活かしましょう。
例えば
このような「限定感」「特別感」のあるメッセージは、広告の効果を高めます。
カップルが結婚式場を選ぶまでの道のり(カスタマージャーニー)は、「認知→興味→検討→来館→成約」という段階を踏みます。それぞれの段階に合わせた広告メッセージが効果的です。
例えば
どんなに良い広告を出しても、クリックした先のホームページが使いにくければ、問い合わせにはつながりません。広告から遷移したページは特に重要です。
チェックポイント
ランディングページ(LP)とは、広告をクリックした人が最初に見るページのことです。このページは、来館予約や問い合わせにつながる「入口」として非常に重要です。
効果的なLPの特徴
例えば、「ガーデンウェディング」の広告から来た人には、ガーデンの写真を中心に据えたページに誘導するなど、広告内容とLPの内容を合わせることも重要です。
Web広告の大きなメリットは、効果をリアルタイムで測定できる点です。定期的に以下の指標を確認しましょう。
チェックすべき指標
数字が悪ければ広告の内容や出す場所を変える、良ければさらに広告費を投入するなど、柔軟に対応しましょう。
広告運用のデータを詳しく分析すると、意外な発見があります。
例えば
こうした傾向が分かれば、「30代後半の女性向けに、平日夜に料理の写真を使った広告を出す」といった、より精度の高い運用ができるようになります。
あれもこれもと手を広げすぎると、かえって効率が悪くなります。最初は少ない媒体で始め、効果を確認しながら徐々に広げていくことをおすすめします。
特に効果の高い媒体や広告内容が見つかったら、そこに集中的に投資する戦略が有効です。例えば、「Instagram広告の方がGoogle広告より成約につながっている」と分かれば、Instagramの予算を増やすといった判断ができます。
このように、データに基づいて効率的に広告費を使うことが、Web広告成功の秘訣です。
Web広告の運用を自社だけで行うのは難しいと感じたら、専門の広告代理店に依頼するという選択肢があります。しかし、どの代理店を選ぶかによって、成果は大きく変わってきます。ここでは、あなたの結婚式場にぴったり合った代理店を見つけるポイントをご紹介します。
広告代理店を「単にお金を払って広告を出してもらう業者」と考えるのは大きな間違いです。良い代理店は、あなたの結婚式場の魅力を最大限に引き出し、効率よく見込み客を集める「マーケティングのパートナー」になります。逆に、相性の悪い代理店を選んでしまうと、高額な広告費を払っても期待した成果が出ないことも…。
ブライダル業界は、他の業界とは異なる特徴があります。例えば、「検討から成約までの期間が長い」「感情的な要素が大きく影響する」「季節によって需要が変動する」などです。
確認するべきこと
業界未経験の代理店は、一般的なWeb広告の知識はあっても、ブライダル特有の集客ノウハウがない可能性があります。「◯◯式場様の問い合わせ数が3倍になりました」といった具体的な実績があれば、信頼性が高いでしょう。
良い代理店は、「広告を出しましょう」という単純な提案ではなく、あなたの式場の魅力を引き出す独自のアイデアを提案してくれます。
確認するべきこと
例えば、「季節ごとに変わる庭園の魅力を四季折々の写真で訴求する企画」や「料理にこだわる層に向けた、シェフの熱意が伝わる動画広告」など、あなたの式場ならではの強みを活かした提案ができる代理店を選びましょう。
Web広告の強みは、効果を数値で測定できる点です。良い代理店は、単に広告を出すだけでなく、データを分析して継続的に改善していく能力があります。
確認するべきこと
「クリック数が減っています」という表面的な報告ではなく、「30代女性向けの広告は週末の夜に配信すると反応が良く、この写真とコピーの組み合わせが最も問い合わせにつながっています」といった具体的な分析と改善提案ができる代理店が理想的です。
代理店との関係は一度きりではなく、長期的なパートナーシップです。定期的なコミュニケーションがスムーズにとれる体制が整っているかは非常に重要です。
確認するべきこと
特に、「何か問題が起きたときにすぐに対応してくれるか」という点は要チェックです。広告運用中に問題が発生したときに、すぐに対応してもらえなければ機会損失につながります。
広告代理店に支払う費用には、「広告費」と「運用手数料」があります。これらの費用が成果に見合ったものかを判断する必要があります。
確認するべきこと
単に「安い」代理店を選ぶのではなく、「投資に対してどれだけのリターンが期待できるか」という視点で選ぶことが重要です。例えば、「月額10万円の広告費で、月間20件の来館予約を獲得できた事例があります」といった具体的な成果例を聞いてみましょう。
一つの代理店だけの話を聞いても、それが良いのか悪いのかの判断ができません。少なくとも3社程度から提案を受けて比較することで、各社の強みや弱み、提案内容の違いが見えてきます。
具体的な進め方
提案内容だけでなく、「提案の速さ」「資料のわかりやすさ」「質問への対応の丁寧さ」なども、将来のパートナーとしての適性を判断する材料になります。提案依頼の段階から、代理店の仕事ぶりがわかることも多いです。
「Web広告をやりたい」という漠然とした依頼では、的確な提案を受けることができません。現状の課題や達成したい目標を具体的に伝えましょう。
具体的な目標例
数字を交えた具体的な目標を伝えることで、それに見合った戦略と予算の提案を受けることができます。また、提案内容の評価もしやすくなります。「この提案なら目標達成できそうか?」という視点で判断できるからです。
「うちはブライダル業界の広告運用が得意です」と言われても、具体的な実績がなければ信頼できません。特にブライダル業界での成功事例を詳しく聞きましょう。
確認するべきポイント
可能であれば、過去に担当した結婚式場に直接問い合わせて、評判を確認するのも良い方法です。「この代理店と一緒に仕事をしてみてどうでしたか?」と率直に聞いてみましょう。
代理店を選ぶということは、そこで担当になる「人」を選ぶということでもあります。どんなに実績のある代理店でも、担当者との相性が合わなければ、長期的な関係は難しくなります。
相性を確かめるポイント
特に重要なのは「話しやすさ」です。何か問題が起きたときに気軽に相談できる関係性かどうかは、長期的な成功に大きく影響します。
また、担当者が途中で変わる可能性についても事前に確認しておくと安心です。「担当者が変わった場合のフォロー体制はどうなっていますか?」と質問してみましょう。
いざ契約というときに、思わぬトラブルを避けるために、細かい条件をしっかり確認しておきましょう。
確認すべき条件
これらの条件を文書化して残しておくことで、後々のトラブルを防ぐことができます。特に「成果が出ない場合の対応」については、事前に話し合っておくことが重要です。
「Web広告を始めたけど、すぐに効果が出ないんだけど…」
これはとても多くの結婚式場から寄せられる質問です。結論からいうと、Web広告の効果が本格的に現れるまでには、通常2〜3ヶ月程度の時間がかかります。これには以下のような理由があります
特にブライダル業界では、カップルの検討期間が長いという特徴があります。例えば、Instagramで広告を見て認知し、1ヶ月後にGoogleで検索して来館し、さらに2ヶ月後に成約…といった流れが一般的です。
ただし、広告の種類によって効果が現れる速さは異なります。
リスティング広告(Google検索広告など):比較的早く効果が出やすい(数週間程度)
SNS広告(Instagram、Facebookなど):認知から検討まで時間がかかるケースが多い
SEO対策:効果が出るまでに半年以上かかることも珍しくない
そのため、「即効性のあるリスティング広告」と「じわじわと効果が出るSNS広告」など、複数の施策を組み合わせることが重要です。こうした複合的なアプローチにより、短期間での問い合わせ獲得と、長期的なブランディングの両方を実現できます。
Web広告は「植物を育てる」ようなもの。種をまいてすぐに花が咲くわけではありませんが、適切なケアを続けることで、やがて美しい花を咲かせます。最初の2〜3ヶ月は「種が芽を出す準備期間」と考え、焦らずに継続することが大切です。
「理想のお客様って誰なんだろう…」「どんな人に来てほしいのかわからない…」
ターゲット設定に悩むことは、多くの結婚式場にとって共通の課題です。この場合、外部の専門家や代理店のサポートを受けることは非常に有効な選択肢となります。
外部支援を受けるメリット
専門家や代理店は、以下のような方法でターゲット設定をサポートしてくれます。
ただし、外部支援を受ける際には、自社の想いやビジョンもしっかり伝えることが大切です。「どんなカップルに来てほしいか」「どんな結婚式を提供したいか」といった想いを共有した上で、専門的なアドバイスを受けることで、より効果的なターゲット設定が可能になります。
結局のところ、ターゲット設定は「自社だけ」または「外部だけ」で行うものではなく、両者の知見を組み合わせることで最適な結果が得られるものです。自社の想いと専門家の客観的な視点、両方を大切にしましょう。
ブライダル業界におけるWeb広告の活用は、もはや選択肢ではなく必須となっています。多様化する広告媒体の中から、自社の特性や強みに合わせた最適な組み合わせを選び、戦略的に活用することが重要です。
重要なのは、単に広告を出稿するだけでなく、明確な目標設定、ターゲットの理解、競合との差別化、魅力的なクリエイティブ、そして継続的な改善のサイクルを回すことです。
これらの取り組みを通じて、Web広告は単なる集客ツールを超え、自社の結婚式場の魅力を最大限に伝え、理想のカップルとのマッチングを実現する強力な武器となるでしょう。
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まずは自社の現状を知り、可能な改善施策はどういったものがあるのか、
スケジュール、予算感はどのようなものなのか等も含めて
ご説明しますので、お気軽にご相談ください。
監修者プロフィール
木島 怜史
株式会社センタード WEBマーケティング本部 エキスパート
前職のWEB営業経験を経て、株式会社センタード入社。現在WEBマーケティング本部にて技術統括。 WEBマーケティングの全体戦略設計からWEB広告、SEO、WEBサイトの課題抽出・改善立案までを管轄。 顧客目標としてWEBの目標達成はあくまで通過点と捉え、部分最適化、全体最適化を経てビジネス改善を目指す。 Web Designing誌に「ユーザーの行動特性を捉えたイベント集客施策」「Web戦略全体の視点から広告予算を考察」など寄稿。 「WEB改善の流れがわかる!目標設定とPDCAの考え方講座」など多数のセミナー講師も務める。 ウェブ解析士、GAIQ、Google広告等各種資格保有。業界歴10年以上。
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