更新日: 2024.09.02
WEB広告はインターネット上に掲載される広告のことで、広告費用を入札すれば、短期間で集客を開始できる集客手段です。
WEB広告にはリスティング広告をはじめ、ディスプレイ広告やSNS広告など様々な選択肢があります。効果的に集客を行うためには、WEB広告の種類とそれぞれの特徴を理解することが不可欠です。
今回は、代表的なWEB広告の特徴と各WEB広告を効果的に実施するポイントについて解説します。
これからWEB広告で集客を検討している方はもちろん、現在WEB広告を運用しているが思うような効果がでていないという方もぜひご覧ください。
目次
WEB広告とは、「インターネットの媒体上に掲載される広告」のことです。広告枠を持つWEBサイトであれば、検索エンジンの検索結果ページ、メール、SNSといったあらゆる媒体にWEB広告を掲載することができます。
ウェブページやメールに含まれる広告枠を利用し、認知度や売上を向上させたい商品やサービスを宣伝することができる仕組みとなっています。
代表的なWEB広告の種類として、リスティング・ディスプレイ広告・SNS広告などがあります。
WEB広告のメリットとして下記が挙げられます。
・即効性がある
・少額から掲載できる
・効果測定ができる
・広告媒体・種類の幅が広い
・細かいターゲティングが可能
SEOなどの中長期的なマーケティング施策と比べてWEB広告は即効性の高い集客手段です。予算を投下すればすぐに広告を出稿できるため、短期間で集客を開始することができます。
WEB広告は料金を自由に決めることができます。テレビCMや新聞、雑誌などのマス広告と比較して少額から広告を掲載することができます。
WEB広告は効果計測ができるため、施策の調整がしやすい仕組みとなっています。
掲載した広告がどれほどの効果があったのかを分析して、改善までのPDCAを早く回すことができます。
WEB広告は広告枠を持つあらゆる媒体に配信することができます。そのため、自社の商品・サービスやターゲットに合わせて広告の種類や掲載する媒体を選ぶことで、より効率よく広告を配信することが可能です。
WEB広告では、ユーザーの年齢や性別、住まいなどの基本情報から趣味や関心など細かいターゲティングを行うことができます。ターゲットを絞り込むことで自社の商品やサービスに最適なユーザーに広告を配信することができ、より効率よく広告運用をすることが可能です。
WEB広告と一言で言っても様々な種類があり、各広告の特長を把握し、目的に応じて最適な広告を使い分けることが非常に重要です。
WEB広告がリーチできるユーザーは、興味関心の度合いが高い順に「顧客層」「顕在層」「準顕在層」「潜在層」に分けられます。広告ごとにリーチしやすいユーザー層を下記の図にまとめました。
広告ごとにリーチしやすいユーザー層が異なるということは、広告実施の目的も異なると言えます。広告実施の目的に合わせて、広告選定を行いましょう。
例えば、短期間で売上を上げたい場合は、関心度の高い層にアプローチするリスティング広告が適しています。一方、サービス・商品の認知度を高めたい場合には、SNSを広告や動画広告が適しています。
今回は、WEB広告を始める際に検討されやすい「リスティング広告」「DSP・アドネットワーク」「SNS広告」に絞って特徴を解説していきます。
リスティング広告とは、ユーザーが検索したキーワードに応じてテキスト広告を表示させるシステムです。短期間で成果に結びつきやすく、少額な費用から始めることができます。主にGoogleやYahoo!の媒体に出稿することになります。
リスティング広告では実際に検索しているユーザーに向けて広告を表示するため、関心度の高い「顕在層」「準顕在層」に向けてアプローチすることができます。
関心度の高いキーワードを設定することで、短期間でのコンバージョン数増加を狙うことができます。
広告費用と集客数は確かに比例しますが、ただ費用をかけるだけでは完全とは言えません。より費用対効果を高く効果的に集客を行うためには、リスティング広告の特徴を理解し、運用調整を細かく行うことが重要です。
リスティング広告は、「広告ランク」が高い順に掲載順位が決まるため、掲載上位を目指すためには「広告ランク」を上げる必要があります。「広告ランク」は、検索するユーザーの訴求との関連度を評価する「品質スコア」と1クリックあたりに支払い可能な上限額「入札単価」、その他表示広告オプション等その他要素によって決定されます。
特に「品質スコア」は、入札単価が同じものでも品質スコアが高ければ上位に表示されやすくなるため、積極的に改善を図りたい指標です。
リスティング広告は、ユーザーが広告をクリックした時に課金が発生します。入札単価×クリック数で請求金額が決まります。入札単価は、同じキーワードを狙う競合多いほど高くなる傾向があります。
リスティング広告は、広告設定後すぐに広告表示が可能です。SEOではコンテンツ作成から成果が出るまでに半年以上時間がかかる場合もありますが、リスティング広告は広告ランク次第では即日上位掲載が見込めます。
リスティング広告は、キーワードやターゲティング設定、広告文などを柔軟に変更、即時反映することができます。広告費用と集客数は比例しますが、より費用対効果の高い集客を行うためには運用調整を細かく丁寧に行うことが重要です。
DSP・アドネットワークとは、広告媒体を集めた広告配信ネットワークのことです。広告主がDSPに予算と広告を配信したいターゲットを設定しておけば、オークションが始まり、最も高い金額を提示した広告主が広告を配信する権利を得られるという仕組みになっています。
DSP広告を利用することで、複数ある広告媒体を効率よくディスプレイ配信を行うことができます。DSPには様々な種類があり、配信先となる媒体の特徴も異なるため、広告内容に合ったDSPを選定することも重要です。
DSP・アドネットワークの主なターゲット層は準顕在層~潜在層です。リスティング広告を行っているが既に成果拡大に限界を感じている方や、潜在層へのリーチができる広告を出稿したい方におすすめWEB広告です。
性別やユーザー特性などを絞り、特定のターゲットに対して広告を出稿することもできるので、自社に興味があるユーザーに限定して広告を出稿したい方にもおすすめです。
DSP・アドネットワークにも様々なものがあり、配信先となる媒体の特徴も異なります。広告内容によってどの媒体を選ぶか、という点も重要です。
DSP・アドネットワークでは、ユーザー属性やWEB上での行動履歴をもとに細かいターゲティングを行うことができます。そのため、自社の商品・サービスに興味関心をもっているユーザーに絞って広告配信が可能となります。
DSP・アドネットワークでは、一度サイトに来訪したユーザーに対してそのサイトで見た商品などの広告を配信できる「リターゲティング」という機能があります。一度サイトに訪れているユーザーであるため、商品に何らかの興味関心を持っていることが多く、ユーザーに対して効果的な訴求ができます。
DSP・アドネットワークでは、広告主がリアルタイムで広告枠を入札できるRTBのオークション方式を採用しています。
広告主側を取りまとめているDSPと広告掲載媒体側を取りまとめているSSPの間で、両者にとって条件が最良なものをマッチングさせる仕組みがあることにより、適正価格で広告配信が可能となります。
SNS広告とは、FacebookやInstagram、Twitter、LINEなどSNSのプラットフォームへの広告出稿を指します。SNS広告の特性を活かすことで、従来リーチできなかった幅広いユーザーへのアプローチも可能となります。
SNS広告のターゲットとしては、DSP・アドネットワークと同様、リスティング広告を行っているが既に成果拡大に限界を感じている方や潜在層へのアプローチをしたい方が挙げられます。
さらに、自社ブランドの認知拡大が必要なフェーズに入っている方や、特定の年齢層などのより限定されたターゲットに対して広告を配信したい方におすすめです。
潜在層へのアプローチに長けているのがSNS広告の特徴です。その反面、顕在層向けのリスティング広告などの手段と比べると、どうしても成果地点からは遠くなってしまいます。これから広告運用を始めるという方は、集客施策全体で戦略を立てて他の集客手法と並行して活用することをおすすめします。
SNS広告は、各メディアのタイムライン上に自然と表示されることから、潜在顧客へのリーチが可能となります。特に、何らかの課題感を持っているユーザーではなく、漫然とSNSを眺めているユーザーに広くアプローチをすることができます。
SNS広告は、年齢や性別、居住地などの各SNSが保有しているデータをもとに細かなターゲティングが可能となります。さらに、「いいね」や「シェア」といったSNS内での行動履歴に基づいて、より見込み確度の高いターゲティングを行って広告を配信をすることができます。
SNS広告はユーザーのタイムラインなどに表示された広告に対し、ユーザー自体がリアクションすることができます。広告が拡散されることで、想像を超えた範囲まで情報が届く可能性もあります。
SNSはそれぞれのプラットフォームによってユーザーの性質も大きく異なります。プラットフォームの特徴を把握し、よく理解した上で、広告手段を使い分けることが重要です。
今回は、主要な4つのSNS広告のプラットフォームについて特徴を解説していきます。
Facebookは、実名アカウントをもとに、友人、家族、職場のつながりなどリアルでの繋がりを中心としたネットワークを形成しているプラットフォームです。
コアユーザーは30~50代の男性と他のSNSに比べてやや年齢が高く、ビジネスユーザーが多い傾向があります。
Instagramは、写真や動画をメインにしたカジュアルな投稿が中心で、ビジュアルを重視した情報発信が特徴的なプラットフォームです。やや女性ユーザーが多く、ファッションやグルメなどの消費者向け商材との相性が良いです。
Twitter は140文字以内の文章を投稿でき、いいねやリツイートなどの機能で投稿を拡散することができます。会話や興味関心、エンゲージメントなどに基づいてターゲティングを行い、広告を配信することも可能です。
LINEはSNS利用者の8割以上が登録している利用率の高いプラットフォームで、幅広いユーザー層への広告配信を行うことができます。毎日LINEを利用するユーザーの割合が非常に高いため、アクティブ率の高さも大きな特長です。
この記事では、WEB広告の特徴と各WEB広告を効果的に実施するポイントについて解説しました。
今回詳しく解説した3つのWEB広告以外にも、アフィリエイト広告・動画広告・記事広告など広告には様々な媒体が存在します。
広告媒体によって特徴は異なりますが、いずれの媒体においても「広告配信の目的とターゲットが合致しているか」が重要なポイントになります。WEB広告を配信する際は、各広告の特徴を把握して、目的に応じた最適な広告選定を心がけましょう。
いかがでしたでしょうか?皆さんにとって有用なコンテンツとなっていれば嬉しいです。
また、本記事に関連した内容を下記のセミナーで詳しく解説しています。よろしければ是非ご参加ください。
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監修者プロフィール
木島 怜史
株式会社センタード WEBマーケティング本部 エキスパート
前職のWEB営業経験を経て、株式会社センタード入社。現在WEBマーケティング本部にて技術統括。 WEBマーケティングの全体戦略設計からWEB広告、SEO、WEBサイトの課題抽出・改善立案までを管轄。 顧客目標としてWEBの目標達成はあくまで通過点と捉え、部分最適化、全体最適化を経てビジネス改善を目指す。 Web Designing誌に「ユーザーの行動特性を捉えたイベント集客施策」「Web戦略全体の視点から広告予算を考察」など寄稿。 「WEB改善の流れがわかる!目標設定とPDCAの考え方講座」など多数のセミナー講師も務める。 ウェブ解析士、GAIQ、Google広告等各種資格保有。業界歴10年以上。
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