WEBマーケティングとは?種類から手順まで徹底解説

更新日: 2025.01.15

WEBマーケティングとは、自社の商品やサービスの購入を目的としたマーケティングを、WEB上で行うことを指します。

インターネットが主流の近年では、WEBマーケティングでの施策は欠かせません。

正しい知識と適切な戦略立てが、WEBマーケティングを成功につなげるポイントです。

本記事では、WEBマーケティングの基礎から具体的な方法、成功のポイントなどを解説しており、以下のような方を対象としています。

・WEBマーケティングの基礎知識を知りたい方
・自社にあったWEBマーケティングを把握したい方
・WEBマーケティングで効果的なデータ分析をしたい方

WEBマーケティングとは?

WEBマーケティングとは、WEBを中心に行うマーケティング施策のことを指します。

WEBサイト上での自社商品の販売や、WEB上で広告を配信することによる認知拡大や集客に有効です。

従来のチラシやDMなどオフラインでのマーケティングと違い、WEBマーケティングはユーザーの行動がデータとして分かり、効果的に施策を行うことができるといったメリットがあります。

SNSやメルマガなど多様な方法があるため、自社の目的にあった施策選択が可能です。

長期的な目線で考え、改善を重ねて効果的に運用しましょう。

WEBマーケティングの重要性

インターネットが普及して、スマホで情報収集することが多くなってきた近年は、知りたい情報をいつでもすぐに調べることができるようになりました。

そのため電話やチラシを活用したマーケティング戦略から、WEBを使ったSNSやアプリなどの有効活用が求められています。

また、常にターゲットの世代や時代の変化で流行が変わり、その時代に合わせた内容のマーケティング施策を行うことが非常に大切です。オンラインショッピングやリモートサービスの需要が急増したことによって、これまで以上にWEBマーケティングの重要性が高まっています。

インターネットが日常的になった現代において、多くの企業がWEBマーケティングを施策に取り入れています。競合との差別化を図り、自社のWEBサイトにより多くの興味関心を持ってもらえるコンテンツを作成しましょう。

WEBマーケティングとデジタルマーケティングの違い

WEBマーケティングと似たような言葉として、デジタルマーケティングがありますが、それぞれ扱う範囲に明確な違いがあります。

解説した通り、WEBマーケティングは、WEBサイトやSNS、広告など「WEB上の媒体」を活用したマーケティング手法のことを指します。SEO対策リスティング広告、SNSの活用などを通じて、自社サイトへの集客や購入・お問い合わせの促進を主な目的としています。

一方で、デジタルマーケティングは、WEBマーケティングを含めて、より広い領域を活用するマーケティング全般を指します。例えば、メールマーケティング、IoTデバイス、デジタルサイネージ(電子看板)、オフラインの購買データや顧客情報を組み合わせたマーケティングも含まれます。

つまり、WEBマーケティングはデジタルマーケティングの一部であり、デジタルマーケティングはWEBだけでなく、あらゆるデジタル技術やツールを駆使して幅広い顧客接点を活用する総合的な施策だと言えます。目的やターゲットに合わせて、どちらの手法が適しているかを見極めて活用することが重要です。

WEBマーケティングのメリット・デメリット

WEBマーケティングには多くのメリットがありますが、同時にいくつかのデメリットも存在します。これらを正しく理解し、効果的な活用方法を見つけることがWEBマーケティング成功の鍵です。

WEBマーケティングのメリット

幅広いターゲットへのアプローチが可能

インターネット環境があれば、地域や国境を越えて世界中のユーザーにアプローチすることができます。特にSNSや検索エンジンを活用することで、思ってもいない層にまで情報が届き、顧客獲得のチャンスが広がります。

細かいターゲティングが可能

年齢・性別・地域・興味関心など、細かい条件でターゲットを絞り込んだマーケティングをすることができます。これにより、より効果的に見込み顧客へアプローチすることが可能です。

コストの最適化と低コストでの実施

テレビCMや新聞広告に比べて、WEB広告は比較的低コストで始めることができます。さらに、広告のクリック数やコンバージョン数を見ながら費用対効果を見直せるため、無駄な出費を抑えることもできます。

効果測定と改善がしやすい

後に紹介するアクセス解析ツールや各種レポートを活用することで、キャンペーンの効果をリアルタイムで把握することができます。PDCAサイクルを回して施策を改善することで、成果を最大化できます。

WEBマーケティングのデメリット

競争が激しい

WEBマーケティングは今や多くの企業が取り組んでいる施策であり、競争が非常に激しい分野です。特に同業他社との価格競争や広告枠の争奪戦が起こりやすく、戦略次第で結果が大きく変わります。

専門知識やスキルが必要

効果的にWEBマーケティングを行うには、SEO、広告運用、アクセス解析などの専門知識が求められます。これらを習得するには時間と労力が必要になってきます。

即効性がないこともある

特に、SEO対策やコンテンツマーケティングなどは、成果が出るまでに時間がかかることがほとんどです。短期間での効果が見えにくいため、即効性のある施策との組み合わせはもちろん、長期的な視点と根気強さも必要です。

情報の更新と対応が求められる

WEB業界はトレンドの変化が激しく、常に最新情報をキャッチアップして柔軟に対応する必要があります。これを怠ると、すぐに競合に差をつけられてしまう可能性があります。

WEBマーケティングの種類

WEBマーケティングには複数の種類があり、その組み合わせによってマーケティング効果を高めることも可能です。

また、自社の商品やサービスを知らないユーザーに対しての集客目的なのか、すでに認知しているユーザーへの購買促進なのか、目的によっても方法は異なります。

種類 目的 特徴
WEBサイト運用 集客
問題解決
自社のコンテンツやオウンドメディア運用
コストはかかるが重要度が高い
WEB広告 集客 リスティング広告アフィリエイト広告SNS広告・アドネットワーク広告・リターゲティング広告と種類があるため、自社に適した媒体を選べる
SEO
(検索エンジン最適化)
集客 Googleなどの検索サイトで上位表示させる施策
低コストだが、成果まで時間がかかる
SNSマーケティング 集客 InstagramやX(旧Twitter)を活用したマーケティング
手間がかかるが拡散力が高い
動画マーケティング 集客 YouTubeなどの動画コンテンツで発信することで、静止画より認識されやすい
コストや手間がかかる
コンテンツマーケティング 集客
問題解決
自社サイトでユーザーへ価値ある内容を届ける
低コストだが、直接的な成果には繋がりにくい
メールマーケティング 購買促進
リピート獲得
ダイレクト配信で売上に繋げやすい

効果的なWEBマーケティングの手順

WEBマーケティングは、事前にしっかり計画を考えなければ成果は得られにくく、時間もコストも無駄にしてしまいます。

下記の手順に沿って進めていきましょう。

1|目的を明確にしゴールを設定
2|ターゲット顧客の選定
3|カスタマージャーニーマップを設定
4|具体的な施策選定・実施
5|データの集計・分析と課題の抽出・改善

STEP.1|目的を明確にしゴールを設定

WEBマーケティングを行う際は、最終的に実現させたいゴールを設定することが大切です。

「多くの人に知ってもらいたい」「今より売上をUPさせたい」など抽象的な内容ではなく、サイトへの訪問数や売上金額などを具体的に数値化して明確にしましょう。

また、達成したい目的が「集客」の短期的計画なのか、「購買」の中期的計画なのかでも、この先の戦略や施策のタイミング、予算も変わっていきます。

設定したゴールの変更はマーケティング施策すべてが白紙になるため、まず最初に明確なゴールを設定しましょう。

STEP.2|ターゲット顧客の選定

自社の商品やサービスを届けたい相手(顧客)を考え、世代や居住地、年収など具体的なターゲット層を設定します。

ターゲット層が決まったら、より人物像を詳細にするペルソナを設定しましょう。

「30代」「男性」「公務員」などのターゲットの属性の中にいる、さらに具体的な架空の人物像がペルソナです。

ペルソナまで設定すれば、ターゲットユーザーに対する悩みを、より理解できるようになります。

STEP.3|カスタマージャーニーマップを設定

カスタマージャーニーマップは、顧客が商品やサービスに興味を持ち、最終的に購入・利用するまでの流れのことです。

ユーザーが自社の商品やサービスを認知して購入決定するまでの感情や行動から、どんなアプローチが効果的なのかを考えましょう。

ユーザー(顧客)目線で一連の流れを可視化することで、適切なマーケティング施策を行うことができます。

STEP.4|具体的な施策選定・実施

WEBマーケティングの種類で紹介した通り、WEBマーケティングの戦略方法は複数あります。

限られた予算・リソースの中で最善策を選ぶのは容易ではありません。

ゴール達成までの指標となるKPIを設定すると、目標が具体的になりやすくなるためおすすめです。

設定したKPIから、それぞれのKPIを達成するために最適なWEBマーケティングの施策を考え、実施しましょう。

STEP.5|データの集計・分析と課題の抽出・改善

WEBマーケティングは、実施するだけではなく、データを集計し分析することが必要不可欠です。

集計データには、自社サイトへのクリック数など数値化できる定量データや、ユーザーの声など数値化できない定性データがあります。

どちらのデータも分析を行い、ユーザーニーズやユーザーの本音を把握し、課題を抽出しましょう。

これらデータの集計・分析を行うことで、新しい課題や問題点が浮き彫りになります。

WEBマーケティングは中・長期で結果を出す施策のため、課題を抽出し改善を繰り返し行うことが大切です。

WEBマーケティングを成功に導くポイント【3選】

WEBマーケティングを成功させるためには、目標に向かって戦略を立てる必要があります。

そのためには現実的な目標を設定し、長期的な目線で取り組みましょう。

また、以下の点に注意して行うことで、より効果的なWEBマーケティングが可能です。それぞれ詳しく解説していきます。

・データ分析の重要性
・ツールの活用
・施策改善

データ分析の重要性

WEBマーケティングを成功させるためには、データを分析し、改善し続けることが大切です。

例えばデザインのカラーの違いや文字の大きさなどのパターンが違うコンテンツを作成し、どちらのコンテンツがユーザーの反応が良いのかを比較できるA/Bテストなども有効です。

そのためWEBマーケティングには、データを数値で分析できる強さや、論理的思考も必要です。

数値として結果が分かるデータ分析だからこそ、集計・分析・課題抽出・改善を繰り返し、しっかりと成果へ繋げましょう。

ツールの活用

WEBマーケティングのデータ分析をする際は、ツールの活用がおすすめです。ツールを活用することで、より詳細なデータを集めることが可能なため、効率よく分析を行うことが可能です。

ツール 概要
MA(マーケティングオートメーション) 顧客開拓マーケティング活動を可視化・自動化できる
CMS(コンテンツマネジメントシステム) WEBページを作成・公開・更新が簡単にできる
アクセス解析ツール 自社が持つWEBサイトのアクセス数や行動を分析できる
ABテストツール 2つのパターンに違いを比較できる
ヒートマップツール WEBサイト上でユーザーがとった行動を、色によって可視化するツール
DMP(データマネジメントプラットフォーム) 自社データ以外に、WEB上からも情報収集し分析できる

施策改善

WEBマーケティングは、一度の施策ですぐに結果に繋がらないことも多いです。

失敗したと落ち込むのではなく、その都度データを分析し改善を繰り返しましょう。

改善は一度ではなく何度何度も繰り返し行う必要があります。

ユーザーや市場の変化の影響も受けるため、常に最適な施策を行い成果を積み上げましょう。

WEBマーケティングの注意点

WEBマーケティングを効果的に進めるためには、いくつか注意点があります。

まず、施策の効果がすぐに出ないことの方が多いことを理解した上で継続的な改善と検証を行う必要があります。

トレンド変化の激しいWEB業界では、常に最新情報に対応しなくてはなりません。

さらに、WEBマーケティングを行う場合は分析・改善まで幅広い専門知識が求められます。社内の人材育成や外部の専門家の知見を取り入れることも検討する必要があります。

WEBマーケティングについてのまとめ

WEBマーケティングには、多様な手法が存在するため、自社の目的やターゲットに最適な手法を選択することが重要です。

1つの施策だけではなく、複数の施策を効果的に組み合わせることで、より高い効果を期待することもできます。

さらに、実施後のデータ分析・改善を繰り返すことで、より制度の高いWEBマーケティング施策を行うことができます。

トレンドや市場の変化にも対応し、継続的に最適化を図ることでWEBマーケティングを成功させましょう。

 

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監修者プロフィール

木島 怜史

木島 怜史

株式会社センタード WEBマーケティング本部 エキスパート

前職のWEB営業経験を経て、株式会社センタード入社。現在WEBマーケティング本部にて技術統括。 WEBマーケティングの全体戦略設計からWEB広告、SEO、WEBサイトの課題抽出・改善立案までを管轄。 顧客目標としてWEBの目標達成はあくまで通過点と捉え、部分最適化、全体最適化を経てビジネス改善を目指す。 Web Designing誌に「ユーザーの行動特性を捉えたイベント集客施策」「Web戦略全体の視点から広告予算を考察」など寄稿。 「WEB改善の流れがわかる!目標設定とPDCAの考え方講座」など多数のセミナー講師も務める。 ウェブ解析士、GAIQ、Google広告等各種資格保有。業界歴10年以上。

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