更新日: 2024.09.02
TikTok広告には様々な配信形態がありますが、その中でもおすすめ欄に表示できるインフィード広告は広告効果が高いことで注目を集めています。
この記事では、TikTok広告のインフィード広告について、概要・メリット・種類・注意点について解説します。
目次
TikTok広告の種類について解説します。
TikTok広告とは、中国に拠点を置く動画SNSであるTikTok上で動画広告を配信できる媒体です。
TikTokは比較的新しいSNSですが、日本国内の月間アクティブユーザーは約1700万人(2021年時点)と言われており、10~20代を中心に人気を集めています。
同じく動画広告媒体であるYouTubeと比べると、スマホに最適化されていることや拡散力が高いことが強みとして挙げられます。
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TikTok広告は配信形態のメニューが豊富に用意されています。
起動型広告、インフィード広告、ブランドエフェクト広告、ブランドオークション広告、ハッシュタグチャレンジの5種類です。
起動型広告は、TikTokアプリの起動時に全画面で表示される広告です。
必ず表示されるため非常に多くのユーザーに見てもらうことができますが、1日1社限定で費用も高額です。
インフィード広告は、TikTokアプリのおすすめ欄に表示される広告です。
他の投稿と同じように表示されるので広告感が少ないことや、運用型広告と純広告のどちらも対応しており、費用の幅が広いことなどがメリットです。
ブランドエフェクト広告は、写真を加工できるエフェクトを企業独自に制作し、ユーザーに利用してもらうことができる広告です。
化粧品など、商品を実際に使用しないと使用感が伝わりづらい商材に適しています。
ブランドオークション広告は、配信しながら予算やターゲティングを細かく調整できる広告です。
いわゆる運用型広告にあたり、少額から配信可能です。
ハッシュタグチャレンジは、企業が用意したハッシュタグをつけてユーザーに動画を投稿してもらうキャンペーン広告です。
TikTokの拡散力の高さを活かし、ユーザーに積極的に参加してもらうことができれば高い効果が見込めます。
ここでは、TikTok広告の中でも比較的低予算から始められ、高い費用対効果を見込むことができるインフィード広告のメリットを解説していきます。
インフィード広告は、FacebookやInstagramなどと同様に運用型広告の出稿ができるため、低予算で配信が可能です。
また、純広告でも最低42万円から出稿できるメニューが用意されており、他のTikTok内の純広告や、他媒体の純広告と比べて少額で配信できます。
初めて出稿する場合も始めやすいでしょう。
インフィード広告は、一見他の投稿と見分けがつかないような自然な見た目で配信されるため、広告感が弱く拒絶されにくい配信が可能です。
面白い投稿は拡散されやすい反面、広告だとわかると避けられやすいものですので、広告感が弱いのは大きなメリットと言えます。
インフィード広告はスマホに最適化されており、全画面で広告を表示することができます。
Instagramなどの他のSNSでは画面占有率が50%程度しかないことも多く、全画面表示では広告の妨げになる要素を排除できるため、訴求力が強いのが魅力です。
インフィード広告は、通常の投稿と同じようにユーザーからコメントやいいねをしてもらうことができます。
その他の広告とは違い、これらのエンゲージメントに対するデータ分析ができるため、どんな広告を作れば反応を得られるのかというヒントが得やすく、クリエイティブの改善に役立ちます。
インフィード広告では、「詳細はこちら」のようにCTAボタンを設置できます。
CTAボタンがあることでユーザーの行動を促しやすく、獲得を目的とした広告配信に向いています。
インフィード広告は1日単位の出稿ができるため、細かな調整がしやすいです。
ユーザーの反応を見て改善を繰り返すことができますし、貴重な広告費を使いすぎることの防止にも繋がります。
インフィード広告は、TikTokが保有するユーザーデータを活用して詳細なターゲット設定が可能です。
ターゲット設定をしっかりと行うことで費用対効果を高めることができます。
TikTokインフィード広告の種類と、それぞれの費用体系について解説します。
OneDayMaxは、TikTokアプリのおすすめ欄の4番目に必ず広告を表示できるメニューです。
おすすめ欄はTikTokユーザーの多くが日頃利用しているため、おすすめ欄に固定の広告枠を得ることで、非常に高い広告効果を見込むことができます。
ただし、1人のユーザーに対して1日1回しか広告が表示できないことに注意が必要です。
広告が表示されるのは必ず4番目であり、広告枠を買い切る純広告型となっています。
料金は330万円です。
OneDayMaxPlusは、上記のOneDayMaxを拡張したメニューです。
基本的な配信形態は同じですが、OneDayMaxがユーザーあたり1回しか広告表示できないのに対して、OneDayMaxPlusでは最大4回の表示が可能です。
TikTokの利用頻度が高いユーザーほど多くの広告表示が期待できます。
料金は440万円となっており、OneDayMaxを複数回購入するよりも配信1回あたりの費用が安いと考えることができます。
ブランドオークションは、運用型広告にあたるメニューです。
配信しながら設定の調整が可能なのがメリットと言えます。
オークション形式のため費用は一定ではなく、入札価格や配信量に応じて変動します。
Brand Premiumは、おすすめ欄の130投稿以内に広告を表示できるメニューです。
実際の掲載順位は入札価格によって変動し、高い価格で入札するほど上位掲載できる仕組みです。
最低価格は42万円からとなっておりますが、最低価格でもある程度のインプレッションを獲得できる傾向があるため、低予算で広告出稿したい場合に有効な選択肢と言えます。
TopViewは、アプリ起動時に15秒間の動画広告を表示できるメニューです。
TikTokを利用するユーザーなら必ず目にすることになる広告枠ですので、認知拡大などインプレッション数を重視する施策に向いています。
価格は625万円と高額で、1日1社しか出稿できないため、出稿を検討している場合は事前に入念な準備をしておくことが大切です。
TikTokインフィード広告を出稿する際の注意点を解説します。
インフィード広告の中でも純広告に相当するメニューでは、一度出稿した広告をキャンセルしたり修正したりすることができません。
広告枠を買い切るという形式のため、もし出稿を取りやめる場合も広告枠に対する料金は払わなければならないことに注意が必要です。
インフィード広告は費用の幅が広く、TopViewなど一部の配信面では費用が高額になります。
どのような目的で広告を出稿するのか、予算はどれくらいあるのかなどを考えて、計画的に出稿しましょう。
OneDayMaxのプランのみに加入している場合、静止画の画像広告しか配信できません。
TikTok広告は動画広告の配信を大きな強みとしているため、その強みを活かせない可能性があります。
メニューを選択する際には、そのメニューで効果が最大化できるかどうかを意識しておきましょう。
TikTokインフィード広告について解説しました。
ターゲットや予算に合わせて配信形態を変えることができ、高い費用対効果を見込めるため、TikTokインフィード広告を出稿する企業が増えてきています。
この記事を参考に、TikTokインフィード広告の利用を検討してみてください。
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監修者プロフィール
木島 怜史
株式会社センタード WEBマーケティング本部 エキスパート
前職のWEB営業経験を経て、株式会社センタード入社。現在WEBマーケティング本部にて技術統括。 WEBマーケティングの全体戦略設計からWEB広告、SEO、WEBサイトの課題抽出・改善立案までを管轄。 顧客目標としてWEBの目標達成はあくまで通過点と捉え、部分最適化、全体最適化を経てビジネス改善を目指す。 Web Designing誌に「ユーザーの行動特性を捉えたイベント集客施策」「Web戦略全体の視点から広告予算を考察」など寄稿。 「WEB改善の流れがわかる!目標設定とPDCAの考え方講座」など多数のセミナー講師も務める。 ウェブ解析士、GAIQ、Google広告等各種資格保有。業界歴10年以上。
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