更新日: 2024.11.01
検索エンジンで上位に表示されるためには、多角的な施策が必要です。そのため内容が複雑で、分からないことが多いという声も少なくありません。業者に依頼する際に迷わないよう、知っておくべきSEO対策の基本を紹介します。
この記事は以下のような方を対象としています。
● SEO対策の基礎を知りたい
● SEO対策を業者に依頼しようと思っているが何から始めればいいか分からない
● SEO対策の相場が知りたい
目次
SEO対策に必要な項目を、費用の相場と併せて紹介します。
ユーザーにとって有益なコンテンツを作成し、検索エンジンの評価を高めていく手法です。
キーワードを選定し、それに基づいたコンテンツを作成します。多くのユーザーが検索するワードはもちろん、マイナーなワードを扱ったコンテンツをいくつも作成するということもあります。
注目度が高いワードは競合も多く、その分だけ上位表示の難易度も上がってしまうでしょう。マイナーなワードは扱っているサイトが少ない分、上位表示の難易度が低く、一部のユーザーには深く刺さる可能性があります。
そうしてコンテンツをいくつも作成することで、サイトへの入口が増えアクセス数アップにつながります。
作成したコンテンツは掛け捨ての広告とは違い、ずっとユーザーを集めてくれます。
それはサイトの資産と言えるでしょう。良質なコンテンツを提供し続けることで、検索エンジンからの評価が高まるだけでなく、ユーザーからも信頼されるようになります。SNSなどで拡散されることで「バズる」チャンスもあります。
SEO全般に言えることですが、効果が出るまでに時間がかかります。半年から1年は見るべきですが、それを待たずに更新を止めてしまうサイトは少なくありません。
コンテンツの提供を根気よく続ける必要がありますが、質の低いものはかえって低評価になってしまうので、闇雲な量産は避けるべきです。内容の薄いコンテンツばかりでは、ユーザーの信頼も得られないでしょう。
また、公開済みのコンテンツの定期的な見直しも欠かせません。古い情報がそのままになっていることも、低評価につながります。
コンテンツSEOの相場は、5万円から30万円程度です。記事単位では数千円から、10万円以上まであります。
クラウドソーシングサイトなどを利用すれば、文字単価0.5円以下など、かなりの低価格で発注することも可能ですが、質は低くなってしまうでしょう。クオリティの高いコンテンツを求めるのであれば、それなりの予算を確保すべきです。
自社で専門的な知見を有しているのであれば内省もおすすめです。外注するよりも遥かに低予算で実行できるでしょう。
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内部SEOとは、文字通りサイトの内部構造に対して行うSEOです。
コンテンツSEOはサイトの性質や運用方針次第で行うかどうかが分かれますが、内部SEOは上位表示を目指すのであれば、どんなサイトでも必ず行うべきです。以下のような施策があります。
検索エンジンに正確に読み取ってもらえるよう、HTMLの改善を行います。検索順位に大きな影響を及ぼすとされているtitleタグやhタグは特に重要です。
対策キーワードを含めるのはもちろん、分かりやすさにも気をつけなければなりません。クオリティよりも、キーワードの詰め込みを意識したようなコンテンツは低評価につながってしまいます。
meta descriptionタグは検索順位には直接の影響を及ぼさないとされていますが、疎かにはできません。検索結果でタイトルの下に表示される概要文の役割で、クリック率に与える影響は絶大です。検索順位だけでなく、ユーザーがアクセスしたくなるような構造を意識しましょう。
他、画像の代替テキストとして内容を伝えるaltタグ、文章の重要な箇所を強調するstrongタグなどの対策があります。
http://かhttps://、wwwの有無などURLの形式を統一する施策です。
同じ内容のページなのにURLが複数存在すると、ページの評価が分散してしまいます。検索エンジンがすべてのURLをクロールすることにもなるので、SEOにおいて大きなマイナスです。
サイト分析の際にもURLの抽出量が増え、運用が難しくなってしまうでしょう。多くのデメリットを回避するため、リダイレクトやcanonicalタグなどによってURLを正規化することが推奨されています。
内部リンクとは、同じサイト内で別のページに移動するためのリンクのことです。
検索エンジンがページを検出する際にとる方法の1つに、「リンクをたどる」というものがあります。ページを漏れなく検出してもらうために、内部リンクの最適化は極めて有効な施策です。主要なページへの共通メニューやパンくずリストの設置が、具体的な方法として挙げられます。
関連記事:パンくずリストとは?メリット、種類、SEOへの影響を紹介
「最適化」は闇雲にリンクを設置することではありません。検索エンジンが、そしてユーザーが巡回しやすい構造にしなければなりません。よりスマートな構造にするには、カテゴリーごとのメニューや関連性の高いページ同士のリンクが効果的です。
内部SEOの相場は10万円から100万円程度です。サイトの規模はもちろん、対応範囲によっても金額は大きく変動します。
もともとHTMLや内部リンクが最適化できていて、URLの正規化だけで済むなどの場合は安く済みます。
内部構造を徹底的に改善するのであれば、その分だけ金額は高くなるでしょう。しかし、内部構造を適切にすることによって検索順位が飛躍的に上昇するということもあるので、検討の価値がある施策です。
外部SEOとは、他ドメインのサイトから自社サイトへのリンクを獲得(被リンク)することで、アクセス数を増やし、検索エンジンからの評価を向上させる施策です。
いわゆる被リンクによるSEO対策であり、数年前までは一般的なSEO施策の1つでしたが、現在は被リンクを外部から購入することに関して、Googleが明確に禁止しています。最悪の場合、検索順位の下落などペナルティを受ける可能性があります。そのため、外部SEO対策を行う会社も少なくなってきています。
しかし、被リンクは現在でもSEO対策において重要な指標の1つであり、自社に関連するテーマからのリンクなど、良質な被リンクであればGoogleからのサイトの信頼性が高まります。
上記を踏まえ、興味がある場合は検討し、注意点も踏まえて依頼しましょう。
外部SEOの相場は月額1万円~15万円程度です。対策するキーワード数や、検索ボリュームの多いキーワードなど、上位表示を目指すキーワードによって費用が変動することが多いです。
SEOサイト設計とはサイトを新しく作る際に、最初からSEOを意識した設計を行うことです。具体的な施策には、以下のようなものがあります。
内部SEOの項目でも触れましたが、ページの構造は検索順位に多大な影響を及ぼします。後から改善すると膨大な時間がかかる作業でも、最初の段階から意識しておけば短時間で済むかもしれません。
例えば設計の段階で構造を明確に定義すれば、後の更新によってコンテンツが複雑化していくという事態が防げるでしょう。できるだけ階層を浅くするなど、方針を決めておくと運用しやすくなります。
サイトのテーマも初期段階から明確にし、キーワードも選定しておくとよいでしょう。
キーワードが決まっていれば、コンテンツSEOの施策もスムーズに行えます。専門性が高まり、検索エンジンからも高評価を受けるようになります。ブランド価値の向上にも繋がり、ユーザーからの信頼も獲得しやすくなるでしょう。
SEOサイト設計の相場は、10万円から100万円程度です。サイトの規模によって変動し、ページ数が多いサイトほど高額になります。
SEOコンサルティングとは上記の施策を含め、検索結果で上位に表示されるために何をすればいいか、総合的な提案を行うサービスです。以下の手順で行われます。
コンサルタントが、聞き取りを行います。内容は以下のようなものです。
SEOを行うにあたり
● 現状の課題
● 目標
クライアントについて
● 事業内容
● ターゲット層
● 競合
● 強み
これらを総合的に理解した上で、次のステップに進みます。
サイトの現状把握です。解決すべき問題や伸ばせるストロングポイントなどを割り出します。
ヒアリングと診断の内容を元に、行うべき施策を提案します。
施策による変化を分析し、さらなる改善のための施策を提案します。一度の施策で契約が終了する場合もありますが、それでは継続的な効果は期待できないでしょう。
ユーザーの関心事は日々変化するものです。また、インターネットの世界の時代の流れは驚くほどに早く、検索エンジンのアップデートも頻繁に行われます。そうした時代の変化に適応しながら、成果を出し続けるのにSEOコンサルティングは頼もしい存在です。
SEOコンサルティングの相場は10万円から50万円程度です。これは目安の数字で、小規模なサイトであれば10万円以下で済むことがあります。逆に大規模なサイトになれば100万円を超えることも珍しくありません。
SEO対策の費用相場を解説しましたが、実際にはSEO対策費用はサイトの規模などの要素によって大きく変動があります。具体的にどのような要素で変動が発生するのかを詳しく解説します。
WEBサイトや企業の規模によってSEO対策費用は変動します。大企業であれば、それだけWEBサイトの規模も大きくなる傾向にあります。サイトのページ数が多くなればなるほど、SEO対策を包括的に行うことができるため、WEBサイト全体をまとめてSEOコンサルティングを依頼するケースもあります。
WEBサイト内のすべてのページに対してSEO対策を行うわけではありませんが、対象となるページが多ければ多いほどSEO対策の費用が高くなる傾向にあることは覚えておきましょう。
”SEO対策”と言っても先述の通り、様々な項目が存在します。WEBサイトの分析から企画、制作なども依頼する場合は、その分SEO対策費用も高くなります。
記事の作成のみを依頼するなど、対応範囲によってSEO対策の費用は大きく変動します。
コンテンツの作成をSEO会社に依頼する場合、文字数や内容によって費用は変動します。
また、法律の知識や薬機法などに関わる専門性の高い記事の執筆を依頼する場合にも通常の費用よりも高くなることがあります。
どのくらいの記事作成を依頼するのかによっても費用の変動が発生します。当然、多くの記事を依頼すればするほどその分の費用が発生します。
SEO対策費用には主に以下の2つのパターンがあります。
検索順位の目標を達成した場合に費用が発生する仕組みです。
効果が出なかった場合は料金が発生しないのは大きなメリットと言えるでしょう。しかし、効果が出た場合の報酬が、非常に高額になることも珍しくありません。成果報酬以外に、高額な初期費用が必要な場合もあります。
外部サイトからの人工被リンク提供など、ペナルティを受ける可能性がある施策をメインとしている業者が多いことにも、気をつけてください。支払い後に、ペナルティを受けることになるかもしれません。
初期費用の相場は無料から10万円程度です。
成果報酬は上位表示された日数に応じて発生するパターンが多く、1日当たり100円程度から数千円まであります。キーワードの難易度によっても変わります。
成果報酬型のメリットは、上位表示に成功しない限りは費用を支払う必要がない点です。そのため、予算に無駄が発生することなく、リスクを抑えてSEO対策を行うことが可能です。
一方で、成果が出た場合には固定報酬型よりも高額の費用が発生する可能性があります。これにより、SEO対策の予算計画が難しくなるといったデメリットがあります。上位表示されている期間は成果報酬として費用が発生したり、対策会社が短期的な成果を求めて長期的なSEO対策が疎かになってしまうことも考えられます。
月額で費用が発生する仕組みです。
費用が固定されているので自由度が高く、柔軟な対策ができます。キーワードごとの上位表示の難易度が、費用に影響しない点も魅力です。
しかし、効果が出なくても費用が発生するという点には注意です。基本的に正攻法の地道な施策を行うため、導入後すぐの効果は期待できません。
固定報酬型の相場は10万円から50万円程度です。サイトの規模やプランによって変動し、大規模サイトでは100万円を超えることもあります。
固定報酬型のメリットは、対策キーワードの選択や施策の自由度が比較的高く、関連したロングテールキーワードなど複数のキーワードに対して対策をすることが可能な点です。基本的に月額固定の費用のため、複数のキーワードにおいて上位表示を達成していたとしても費用の変動はありません。そのため、予算の見通しを立てやすい点もメリットの1つです。
一方で、上位表示を達成できていない場合でも毎月固定の費用を支払う必要がある点はデメリットといえます。
自社の状況や目的に応じて、成果報酬型SEO対策と固定報酬型SEO対策を適切に選択し、最適なSEO対策を実施することが重要です。
実際にSEO対策を依頼するとなった際に、どうしても気になるのがその費用対効果だと思います。SEO対策に「絶対」はありません。しかし、SEO対策を行うことにより何も行動を起こさない場合と比べて、WEBサイトの検索順位が上がる可能性は高くなります。
WEBサイトの検索順位が上がることで、会社の知名度が上がったり、集客に繋がったりします。また、検索結果の上位に位置することでサイト(=会社)の信頼性もアピールすることができます。
SEO対策は成功すれば、費用対効果の高いマーケティング施策です。広告ではないため、継続的な効果も見込めます。
業者に見積もりを依頼する際に、注意すべきポイントを紹介します。
SEO対策には、確実な方法が存在しません。100%効果が出るという業者を信用するのは危険です。上位表示できない可能性まで説明してくれるかどうかは、業者を見極めるひとつの指標になります。
SEO対策で行うことは多岐に渡り、料金形態が複雑になりがちです。不明点があれば、納得がいくまで質問しましょう。SEO対策の業者とは必然的に長く付き合うことになるので、費用の透明性、最初の信頼関係構築はとても大切です。
ホワイトハットSEOとは、ガイドラインに従い正当な方法で上位表示を目指す施策です。逆の言葉として、検索エンジンの隙をついて上位表示を狙うブラックハットSEOがあります。
不正で一時的な効果を得られても、ペナルティを受けたらすべてが水の泡です。ブラックハットSEOを行う会社を選ばないためにも、Googleのガイドラインはある程度把握しておきましょう。
関連記事:SEOとは?SEO対策の基本とその施策方法までを解説します
SEO対策はサイトの規模や行う施策、業者によって費用が大きく異なります。依頼をする際は何を目標とするのか、そのためには何が必要なのかを明確するようにしてください。
その上で費用感も把握し、信頼できる業者を選ぶようにしましょう。
この記事がその一助になれば幸いです。
関連記事:SEO対策を外注するメリットと外注先企業の見極め方
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監修者プロフィール
木島 怜史
株式会社センタード WEBマーケティング本部 エキスパート
前職のWEB営業経験を経て、株式会社センタード入社。現在WEBマーケティング本部にて技術統括。 WEBマーケティングの全体戦略設計からWEB広告、SEO、WEBサイトの課題抽出・改善立案までを管轄。 顧客目標としてWEBの目標達成はあくまで通過点と捉え、部分最適化、全体最適化を経てビジネス改善を目指す。 Web Designing誌に「ユーザーの行動特性を捉えたイベント集客施策」「Web戦略全体の視点から広告予算を考察」など寄稿。 「WEB改善の流れがわかる!目標設定とPDCAの考え方講座」など多数のセミナー講師も務める。 ウェブ解析士、GAIQ、Google広告等各種資格保有。業界歴10年以上。
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