更新日: 2024.11.21
目次
SEO対策において定期的・常時的な効果測定は重要な要素です。どのような施策を行うにしても、まずは現状を把握し競合の状態を把握し、どのような施策が必要となってるのかを理解した上で戦略設計をする必要があります。
また、施策実行後も実施した施策の結果、どのようにサイトへの流入数や検索順位、コンバージョン数などの指標が変動したかを前後比較することで、施策自体の有効性を確認することも重要です。場合によってはさらなる施策が必要になる場合もあるでしょう。それらを理解するのも全て効果測定の目的となります。
効果測定から改善までの一連の流れを具体的な手順を3つのステップで解説します。
まず最初のステップは効果測定を行うことです。Googleアナリティクスやサーチコンソールなどのツールを使用して基本的なデータを収集します。合わせて具体的なデータを抽出するためにahrefsやGRCなどの専門ツールを使い解析する必要があります。
この際に重要なのは定期的な測定です。例えば週次で基本データを収集し、月次で詳細な分析を行うといったサイクルを確立することで変化の傾向を把握しやすくなります。
また、重要なキーワード群の大きな順位変動や、Googleコアアルゴリズムアップデート などの順位環境の変化に迅速に対応するために、常時そのような変化を把握できる環境整備も重要になります。
単純に数値を収集するだけでなく その背景にある要因を理解することが重要です。例えば特定のページへの流入が増加している場合、どのようなキーワードからの流入が増えているのか、またそのページのコンテンツにどのような特徴があるのかを詳しく確認します。さらに競合サイトの動向も確認し、業界全体の中での自社のSEO的な位置づけを把握します。
分析結果を基に具体的な改善計画を立案します。改善施策を実施する際は必ず実施日を記録し 効果測定と組み合わせることで施策の有効性を確認できるようにします。
SEO対策は中長期向けの施策です。この3つのステップは単発で終わるものではありません。効果測定・分析・改善を継続的に繰り返すことで根気強く対策を行っていく必要があります。
また、対象サイトでのコンテンツ更新やSEO対策を停止してしまうと時間とともに検索順位、サイトへの流入数などの指標は徐々に低下していくでしょう。検索エンジンは常に最新の情報の重要度を高く評価しており、そのような上位表示ロジック(アルゴリズム)を備えているからです。
効果的なSEO対策を実現するためには適切な指標の選定と定期的な確認が不可欠です。ここでは特に重要な5つの指標について詳しく解説します。
検索エンジンからの自然検索による訪問者数は最も基本的な指標です。対象サイトにどれぐらいのユーザーが流入したかによって、ブランディング的な意味合いでの認知度にも影響しますし、コンバージョンを取得しているサイトであればコンバージョン数にも影響します。
ただし流入数が多ければ多いほど良いというものでもなく、貴社にとってどのようなユーザーの流入が有効かを考えた上で戦略設計する必要があります。顕在ユーザーの数は潜在ユーザーと比較して一般的に数が少ないため、肝心の顕在ユーザーの流入が少ない状態であればいくら潜在ユーザーを増やしてもビジネスには結びつきづらいでしょう。
コンバージョン数は最終的な成果を表す重要指標です。BtoBサイトであれば資料請求数や問い合わせ数、Eコマースサイトであれば商品購入数が該当します。会員登録なども重要なコンバージョンポイントとなります。
流入数に対する成果の割合を示すコンバージョン率は施策の効果を判断する際の重要な指標です。流入したユーザー数に対して明らかに一般的に考える数値よりも低いコンバージョン率の場合、流入しているキーワードに対してのコンテンツの内容に問題があるか、CTAと呼ばれる最終アクションを行うための設計に問題があるか、またはサイト自体のUI/UXの設計に問題があるか、などの問題が発生していると考えられるため、改善ポイントの一つとなります。
各ターゲットキーワードについての順位変動の確認も重要です。コアとなる顕在層向けキーワードや商材キーワード、その関連キーワード、さらには多数のキーワードが想定される潜在層向けのキーワードも含めて、全体的な変動傾向を確認しましょう。
他サイトからの被リンク状況はサイトの評価において重要な要素です。被リンク数の推移だけでなくリンク元サイトの質も重要な判断基準となります。アンカーテキストの傾向を確認することで自然な被リンク獲得ができているかを判断できます。
SEO施策を実施する際は、具体的な目標数値を設定することが重要です。例えば、オーガニック検索からの月間流入数を現状の1,000件から3,000件に増やすといった明確な目標を立てましょう。目標数値を設定することで、施策の効果を定量的に評価でき、PDCAサイクルを回しながら継続的な改善につなげられます。
SEO施策の効果を正確に測定するには、一時点だけでなく継続的にデータを追跡し分析することが不可欠です。日次や週次、月次で、自然検索流入数、CV数、CVRなどの重要指標の推移を確認しましょう。長期的な視点で効果を検証することで、施策の有効性を判断し、必要に応じて軌道修正できます。
SEO施策を実施した際は、必ず実施日を記録しておきましょう。これにより施策前後のデータを比較し、施策の効果を正確に測定できます。例えばタイトルタグや見出しの最適化を行った場合、実施前後の自然検索流入数や順位変動を比較することで、施策の有効性を評価できます。施策実施日を記録しておくことで、複数の施策を並行して実施している場合でも、各施策の効果を個別に検証することが可能になります。
自社サイトのSEO効果を測定する際は、競合他社サイトの集客状況も併せて確認することが重要です。競合サイトのオーガニック検索流入数や順位変動を把握することで、自社の施策効果を相対的に評価できます。例えば、自社サイトの検索順位が上昇しても、競合サイトの順位がより大きく上昇していれば、相対的なシェアは低下している可能性があります。定期的に競合サイトの動向をチェックし、自社の施策効果を多角的に分析することが求められます。
SEOの効果測定において、重要キーワードの上位サイト順位変動を常にモニタリングすることは欠かせません。自社サイトがターゲットとする主要キーワードを選定し、それらのキーワードで上位表示されているサイトの順位推移を確認します。競合サイトの順位変動や新たなサイトの台頭などを早期に発見することで、自社の施策方針を適宜調整できます。また、順位変動の要因を分析し、コンテンツ内容や内部対策の改善につなげることが重要です。
現在デジタルマーケティングにおいてお悩みがある方や、
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まずは自社の現状を知り、可能な改善施策はどういったものがあるのか、
スケジュール、予算感はどのようなものなのか等も含めて
ご説明しますので、お気軽にご相談ください。
監修者プロフィール
木島 怜史
株式会社センタード WEBマーケティング本部 エキスパート
前職のWEB営業経験を経て、株式会社センタード入社。現在WEBマーケティング本部にて技術統括。 WEBマーケティングの全体戦略設計からWEB広告、SEO、WEBサイトの課題抽出・改善立案までを管轄。 顧客目標としてWEBの目標達成はあくまで通過点と捉え、部分最適化、全体最適化を経てビジネス改善を目指す。 Web Designing誌に「ユーザーの行動特性を捉えたイベント集客施策」「Web戦略全体の視点から広告予算を考察」など寄稿。 「WEB改善の流れがわかる!目標設定とPDCAの考え方講座」など多数のセミナー講師も務める。 ウェブ解析士、GAIQ、Google広告等各種資格保有。業界歴10年以上。
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