もう見積書で迷わない!サイト制作会社が教える、ホームページ制作費用の内訳

更新日: 2025.02.26

もう見積書で迷わない!サイト制作会社が教える、ホームページ制作費用の内訳
自社サイトのリニューアルや制作をする際のお悩みとして

「どれくらいの予算でどのような成果物が納品されるかわからない。」
「リニューアルの見積もりをもらったが、ホームページ制作の相場がわからず適切な値段なのかよくわからない。」
「制作会社の選定基準がわからない。」

というお声をよく聞きます。

そんな方に向けて、今回は「実際にどのような情報を制作会社に提供し見積りを作成してもらい、どのようなポイントで制作会社を比較すべきなのか?」というポイントについてお伝えします。

 

ホームページ制作の見積書の算出方法について

見積書の算出方法は、大きく分けて2パターンあります。一概にどちらが良い/悪いというものではありませんが、算出方法を知ることで見積もりを理解しやすくなります。

稼働人日での算出方法(工数で算出)

工数を算出し、人日単価で作業費用を算出します。
工数計算の精度が高ければ、実稼働に見合った金額計算ができるというメリットがあります。

一方で、工数算出が属人的であるために、同じ企業でも価格差が生じることもあるというデメリットがあります。

(例)下層ページ10pのデザイン作業は3人日で可能であり、人日単価は5万円。
よって、3人日×5万円=15万円

ページ単価での算出方法(制作単価で算出)

制作するページ数や機能を算出し、ページ単価で作業費用を算出します。
誰にでも分かる明朗会計あり、発注者が納得感を持ちやすい一方で、一律であるために割安割高な作業が生じることもあります。センタードでは、このページ単価での算出方法を採用しております。

(例)下層ページのデザイン単価は1pあたり1.5万円なので、下層ページデザイン10pの金額は1.5万円×10p=15万円

また、見積書を制作するにあたり、確保できる予算感をある程度事前に把握しておきましょう。最初の段階では”確保できる金額の概算”で問題ありません。悩む場合は、複数の予算パターンで制作会社に提案してもらうことを推奨します。センタードの場合、よくある費用例として以下のようなものがあります。

よくある費用例
~200万円 10ページ前後のサイトリニューアル
原稿は一部既存コンテンツを流用
※制作期間:2ヶ月程度
200万円~400万円 20ページ~30ページのCMS含むサイトリニューアル
コンサルタントによるSEO対策含む
※制作期間:3,4ヶ月程度
400万円~ 30ページ~のCMS含むサイトリニューアル
コンサルタントによるサイト設計、SEO設計含む
※制作期間:4ヶ月~

 

見積書作成の流れ

ホームページの見積書の作成の流れは以下のようになります。

STEP1:RFP(提案依頼書)提示/初回打ち合わせ

制作会社と打ち合わせ、あるいは電話でのヒアリングやオリエンテーションを実施します。

この段階で、クライアント(発注者側)は制作会社に対して、WEBサイトの目的、ターゲット、予算、スケジュールなど、見積り算出に必要な情報を可能な限り詳細に伝えることが重要です。情報が多いほど、制作会社は的確な見積りを作成しやすくなります。

STEP2:見積項目洗い出し

初回打ち合わせで得た情報を元に、制作会社はWEBサイトの目的達成のために最適な施策、ホームページの構成、必要なコンテンツなどを検討します。
そして、制作に必要な工数やページ数、使用する技術、デザインの複雑さなどの仕様を明確化し、見積項目を洗い出していきます。この段階で、クライアントと制作会社の間で認識のズレがないよう、密なコミュニケーションを取ることが大切です。

STEP3:項目ごとに見積算出

STEP2で洗い出した項目に合わせて、制作会社は見積り金額の算出を行います。
各項目の工数を見積もり、人件費や外注費、ツール・ソフトウェアの利用料などを加味して金額を算出します。STEP1、2で情報収集や項目の洗い出しが詳細に行われていればいるほど、より精度の高い見積り算出が可能になります。

STEP4:見積ご提出(ご説明)

おおよそ数日~1週間ほどで見積書のご提出が可能です。各制作会社からの見積りを受け取り、比較を行っていきましょう。なお、企業提案を含む場合は2週間から1ヶ月程度かかることもあります。

クライアントは複数の制作会社から見積りを受け取ったら、金額だけでなく、提案内容や制作会社の実績・専門性なども総合的に比較・検討することが大切です。

また、見積りの精度を高め、よりクライアントのニーズに合ったWEBサイトを制作するためには、クライアントと制作会社の間で密なコミュニケーションを取り、できる限り多くの情報を共有することが重要です。情報が多いほど、見積りの各項目が精緻になり、より正確な金額感を把握できます。加えて、クライアントの予算に合わせて、値段調整が可能な点なども制作会社側から提案してもらいやすくなるでしょう。

先程の見積書作成の流れでもお伝えしましたが、制作会社は見積りを算出するにあたり、様々な内容をヒアリングしています。その一例としては以下のようなものが挙げられます。

ヒアリング項目

      • ホームページのページ数はどれくらいを想定しているか(サイト規模)

      • ホームページ制作に使える予算感

      • 最も優先事項が高い目的→最もコストをかけるべき点

      • リニューアル後の運営方法の想定

      • CMSやシステムの有無

ここで、ホームページリニューアル後のフェーズにかかる費用に関しても忘れず想定しておくようにしましょう。
ホームページリニューアル後は、更新運用フェーズに移行するため費用が別途発生となり、月額での請求となるケースが一般的です。ページ調整やサーバー維持費、ドメイン更新など、サイト公開後にもそのサイトを維持するためのコストが必要となります。

関連記事:ドメインとは?種類や取得の手順を解説

見積算出に必要な情報を出すためには、RFP(提案依頼書:制作会社から良い提案をもらうために達成したい要望をまとめた説明資料)を用意すると良いでしょう。

関連記事:ホームページ制作依頼に必要な「提案依頼書(RFP)」を徹底解説!

ホームページ制作の見積書の項目

設計・管理

ホームページ制作におけるディレクション項目には、進行管理や初期のサイト設計などが含まれます。主にディレクターやコンサルタントが担当する業務が該当します。

進行管理(ディレクション費)

電話メール対応や、チーム内での調整、スケジュール進行管理など、プロジェクト進行管理の費用です。制作チームでの制作進行に限らず、クライアント窓口として対応する費用でもあります。センタードの場合は、主にディレクター担当の業務が該当します。
一般的な費用は、制作するホームページ費用の20~30%程度となります。

要件定義・設計

ホームページの目的や目標を明確にして、サイト設計を行う作業です。サイト設計については対応する領域が広いため、制作会社によって対応内容に差が生じますが、大まかに分けると以下の3フェーズに分けられます。

①現状分析やKPI目標設計を含む、プロジェクト全体の要件定義

制作着手前に実施するもので、プロジェクトのゴールやターゲット設計、戦略立案を行います。
センタードの場合、このフェーズは制作ディレクターではなく主にコンサルタントが担当します。

KPI設定(ホームページのゴール決め)→現状調査・分析を実施(課題の明確化)→ホームページの課題(仮説)解決のための戦略立案、という流れでプロジェクトの要件定義を行っています。

実施施策例

    • 現状分析

    • 競合分析

    • ターゲット、ペルソナ設定

    • カスタマージャーニー作成

    • KGI/KPI設定

など

関連記事:【保存版】ペルソナの作り方を徹底解説!わかりやすい5ステップで理想の顧客像を設計しよう

関連記事:KPIツリーとは?基本と活用方法を具体例をもとに解説

 

②サイト制作/ホームページ制作に必要な、仕様要件定義

ホームページの制作に必要な条件や要件を定義します。デザイン要件や構築に必要な情報の整理に加え、その他納品の定義なども行います。

項目例

    • デザイン要件

    • ブラウザ、デバイス要件

    • システム要件

    • 納品要件

    • プロジェクト体制、役割の定義

など

 

③ディレクトリマップなど、ホームページ全体像の設計

制作するホームページの全体像を設計します。具体的なアウトプットとしては、サイトマップやディレクトリマップが該当します。
サイトマップ

【ディレクトリマップ】

関連記事:サイトマップとは?種類とメリットを詳しく解説

構成案作成

構成案(=ワイヤーフレーム、画面構成案)を作成する費用です。構成案のイメージとしては、デザインやコーディングに着手する前の設計図といったものになります。

センタードの場合、この部分はディレクターが担当しており、先述の進行管理(ディレクション費)がコミュニケーションの稼働費用となるのに対し、要件定義やワイヤーフレーム作成は技術的・作業的な稼働費用となります。

制作

デザイン

ホームページのデザインに必要な項目となります。平均1~2名のデザイナーがアサインされ、主にPSDやXD形式でデザイン制作を行います。

費用例

  • トップページデザイン(PC/SP)1Pで15万円程度から

  • 下層ページデザイン(PC/SP)1Pで3万円程度から

  • 下層量産ページデザイン(PC/SP)1Pで1.5万円程度から

 

コーディング

制作したデザインをWEBブラウザで表示・動作させるためのプログラミング作業(=コーディング)を行います。WEBサイトによっては、エフェクトなどの動きをつけるためのJavaScript実装費などが含まれます。

費用例

  • CSS基本設計一式は5万円程度から

  • トップページコーディング1Pは6万円程度から

  • 下層ページコーディング1Pは2万円程度から

  • JavaScript費一式は5万円程度から

関連記事:ブラウザとは?初心者のためのWebブラウザ完全ガイド

システム、CMS構築

ホームページの更新管理機能、会員サイトなら会員管理機能、予約サイトなら予約機能などのシステムを構築します。システムの仕様によって大きく金額差が生じる項目でもあり、オリジナルで開発する方法(スクラッチ開発)は、数百万円~とコストがかかるため、WEBサイト制作/ホームページ制作においてはパッケージ開発が多く採用されています。

今回は、特に採用されるケースの多い、CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)と呼ばれるホームページ更新管理システムの構築を前提にご説明します。CMSとは、管理画面から簡単にページの更新ができるようなシステムです。有名なCMSに、世界シェアトップのWordPressがあります。

WordPressでCMSを構築する場合、費用項目は大きく分けて3つあります。

1つ目は、WordPressのインストールや初期設定にかかる「CMS基本構築費」。2つ目は、「ニュース」や「ブログ」など、必要な機能を追加するための「機能開発(テンプレート作成)」。そして3つ目は、過去のニュースやブログ記事などを登録する「データ登録」です。

また、WordPressはオープンソースのため利用費はかかりませんが、他の企業が提供しているCMSだと一般的にはシステム利用費が必要になります。

環境構築(サーバー設定、SSL設定など)

サーバーの構築やSSLの設定などを委託する場合に発生する費用です。サーバーはレンタルサーバーを使うのか、独自で1台構築するのかにより費用が大きく変わります。

環境構築を制作会社に依頼する場合は、例えばサーバー利用費・設定費、ドメイン利用費・設定費、SSL利用費・設定費といったものが発生しますが、いずれもお客様ご自身でご契約頂く場合は、こちらの費用は不要になります。

センタードにおいても、特段目的がない限り、レンタルサーバーをお客様自身でご契約いただいて利用いただくケースが大半となります。

検証(テスト)

ホームページの構築が完了したあとに、対象ブラウザやOSなどの各環境で動作確認を実施する費用です。

センタードでは、「ページデザインに崩れがないか」「ソースコードのmeta情報は適切か」「計測ツールのタグは正しく設置されているか」「複数ブラウザ、PC/SPで正しく表示されているか」「リンクは正しく機能しているか」「フォーム入力は正しく機能しているか」といった点を独自のチェックシートを元に検証を実施しています。

SEO対策

ホームページにおいて欠かせない集客手段であるSEO対策ですが、実施内容は企業により様々なので、具体的にどのような対応を行うのかを確認しておくことを推奨します。

センタードでは、 SEOの基本的な対策は制作費用に含んでおります。オプションとしてご依頼いただく場合は、制作ディレクターだけでなく、専任のSEOコンサルタントをアサインし、高度なキーワードの戦略、コンテンツ内容の指示作成などを実施しています。

関連記事:SEOとは?SEO対策の基本とやり方までを解説

撮影/取材

ホームページに掲載するコンテンツを、ライターやカメラマンをアサインして作成する場合に必要となる費用です。主に、採用サイトの社員インタビューなどで活用いただくケースが多いです。

センタードの場合、基本制作費内に、既存ホームページやパンフレットの活用をしてディレクターによるリライト等は実施していますが、インタビューを実施し文章を新たに書き起こす場合にオプションとして対応しています。

ホームページ運用マニュアル作成

運用更新のマニュアルが必要な場合、マニュアル資料の作成費が発生します。CMSを導入した場合は必要となるケースが大半です。
マニュアルを納品対象に含めることで、お客様社内での引き継ぎやチーム内情報共有に活用いただけます。中には、マニュアル作成と合わせて、レクチャー会などを実施するケースもあります。

ホームページ分析(効果測定)

ホームページ公開後(3~6カ月後など)で、リニューアル前後のサイト分析を実施する場合があります。サイト制作/ホームページ制作やリニューアルプロジェクトを行った結果がどうだったのか?良かった点と不足している点を明確にして次のマーケティング活動の打ち手を検討するためにも、効果検証の実施を推奨しています。

見積書で確認するポイント

まず、各社から見積りを入手し比較するときに確認すべきポイントについて解説します。見積書のフォーマットは企業によって違いはあるかもしれませんが、発注先を選定する上で確認すべき重要ポイントである以下の3点について、是非注意して確認してみることをおすすめします。

算出している内容が各社で合致しているか

見積書のなかで、各社が算出している内容が同じかどうか確認しましょう。A社からもらった見積りとB社からもらった見積りで、制作するページ数が違ったり開発システムが異なったりしている場合、算出される費用が変わってしまう可能性があります。見積書を金額で比較したい場合には、基本となる条件を統一しましょう。

勿論、オプションなど提案内容によっては異なる項目もあるかもしれませんが、各社の費用感を確認したい場合には、合計金額だけでなく、各項目間での比較をすると、より費用感を把握しやすくなります。

また、提案内容に応じた自由な見積もりだけでなく、基準となる制作内容(例:ページは20pで、更新コンテンツはニュース、ブログ等)を指定して、2パターンの見積もりを各社に依頼をし、同一内容での比較をしてみるとよいでしょう。

変動要素はないか

見積条件の一部は仮の情報によって金額が算出されていることがあります。ホームページ制作が進んでいくに連れて、大きな金額変動が発生する可能性のある要素があるか、変動するとしたらどういった点かを確認しましょう。

変動要素としてよくあるものとしては、ページ数、CMS構築費、データ登録数などが挙げられます。これらはいずれも発注後の要件定義フェーズで確定することが一般的であるため、発注前は仮数字であるケースが多いものです。

本来、制作会社側が発注者の要望をきちんと見積書に反映すべきではありますが、限られた時間では伝わりきらないことも起こりえます。見積もり時点ではきちんとすり合わせができておらず、発注後に「希望する仕様を実現するには、コストが大幅に追加で必要になってしまった・・・」などという事態に陥らないためにも、どこが変動する可能性のある要素なのかはしっかりと確認しておきましょう。

納品物に含まれるものは何か

発注した企業から受け取る、最終的な成果物、納品物に何が含まれるのかは、見積書の段階でもしっかりと確認しましょう。

見積書内には細かく記載されていないケースもありますが、要件定義書や更新マニュアル、サイトデータ一式、デザインデータといった納品物が何になるかは、見積書を受領したタイミングで確認しましょう。

内容により費用が変動することがあるため、デザインデータやHTMLデータの納品方法や、画像素材の扱いなども注意しましょう。内容物によっては、費用が変動することもあります。

ホームページ制作の場合の納品物例

  • 要件定義書

  • デザインデータ一式(Photoshop,XDデータなど)

  • サイトデータ一式(html,cssファイルなど)

  • ホームページ更新マニュアル

  • その他中間生成物(画面構成案、サイトマップなど)

 

ホームページ制作の見積もりが高いと感じたら

ホームページを制作する際、多くの人が頭を悩ませるのがその費用です。

いざ見積もりを受け取ると、「思ったより高い…」と感じてしまうことも少なくありません。

ホームページ制作の見積もり額は、サイトの規模や機能、デザインの複雑さ、コンテンツの量、そして制作会社の規模や実績など、様々な要素によって変動します。そのため、一概に「高い」と判断するのではなく、まずは見積もりの内訳をしっかりと確認することが重要です。

見積書には、デザイン費用、コーディング費用、コンテンツ制作費用、システム開発費用など、様々な項目が記載されています。これらの項目を一つずつ確認することで、どの部分にどれだけの費用がかかっているのかを把握することができます。例えば、デザインに凝ったアニメーションやエフェクトを取り入れる場合、あるいは会員機能やデータベースを構築する場合は、追加費用が加算されます。

もし見積もりの金額が高すぎると感じたら、制作会社に相談してみるのも良いでしょう。予算内で実現可能な範囲で、不要なページの削減や、機能を調整したり、コンテンツの一部を自社で制作したりすることで、費用を抑えられる可能性があります。また、複数の制作会社から見積もりを取り、比較検討することで、より適正な価格で制作してくれる会社を見つけることができるかもしれません。

ホームページ制作の費用を抑える方法とは

ホームページ制作の費用は、決して安いものではありません。しかし、工夫次第で費用を抑えつつ、質の高いホームページを制作することは可能です。

まず、ホームページの目的やターゲット、必要な機能を明確に定義することが重要です。曖昧なまま制作を進めてしまうと、後から「やっぱりこうしたい」という要望が出てきて、追加費用が発生してしまう可能性があります。事前にしっかりと要件を定義することで、制作会社との認識のズレを防ぎ、無駄な費用を抑えることができます。

デザイン費用を抑えるためには、既存のテンプレートやデザインを活用する方法があります。完全にオリジナルのデザインにこだわるのではなく、既存のデザインをベースにカスタマイズすることで、デザイン費用を大幅に削減することができます。また、WordPressなどのCMS(コンテンツマネジメントシステム)を利用すれば、豊富なテーマの中から好みのデザインを選ぶことができます。

コンテンツ制作も、費用を抑えるための重要なポイントです。テキストコンテンツや画像、動画などを可能な範囲で自社で制作することで、外注費用を削減することができます。もちろん、専門的な知識や技術が必要な場合は、プロに依頼する方が良い場合もありますが、社内で対応できる部分は積極的に内製化することで、コスト削減につながります。

ホームページの機能についても、本当に必要なものだけを厳選することが大切です。すべての機能を盛り込もうとすると、費用が膨らんでしまうだけでなく、サイトが複雑になり、ユーザーにとって使いにくいものになってしまう可能性もあります。まずは必要最低限の機能に絞り込み、必要に応じて段階的に機能を追加していくことで、初期費用を抑えつつ、ユーザーにとって使いやすいホームページを構築することができます。

制作会社選びも、費用を抑えるためには重要な要素です。複数の制作会社から見積もりを取り、比較検討することで、より費用対効果の高い会社を見つけることができます。また、見積もりの内訳を確認し、不明な点があれば質問するなど、積極的にコミュニケーションを取ることで、納得のいく価格で制作を進めることができます。

サーバーやドメインも、自身で契約することで費用を抑えることができます。多くの制作会社は、サーバーやドメインの取得代行サービスを提供していますが、手数料が上乗せされている場合があります。自分で契約すれば、その分の手数料を節約することができます。

ホームページ公開後の運用・保守費用についても、事前に考えておく必要があります。Webサイトは、公開して終わりではありません。定期的な更新やセキュリティ対策など、継続的なメンテナンスが必要です。自社で更新作業を行うことで、運用コストを削減することができます。

見積書だけじゃない!制作会社選定で見るべき2つの視点

各社の見積書が揃ったら、実際に依頼する制作会社を選定するフェーズに入ります。ここまで見積書そのもので確認すべきポイントについてご紹介しましたが、パートナーとして発注する企業の選び方についても、注視すべきポイントを2つほどご紹介します。

その会社の強みは何か?

ホームページ制作を行っている企業の中でも、その企業の字句となるビジネスや強みは、様々あります。

印刷物が得意である会社、デザインやブランディングが得意である会社、WEBマーケティングが得意である会社(マーケティングの中でも、SEOか、運用型広告か等、さらに細かい違いがあります)等、その企業が軸とする強みは必ず有るはずです。

あくまで参考としてですが、弊社の感覚では、殆どの企業が下記の4種類のいずれかに分類できることが多いように思います。

・WEBマーケティングの知見が高い会社
・クリエイティブ力、デザイン力の高い会社
・システム開発が得意な会社
・様々案プロモーションが出来る総合広告代理店

発注先を検討する際には、何が強みの会社なのか、各企業の特性を把握し、各社の強みを踏まえた上で、どのようなホームページを作りたいかで制作会社を選択することを推奨します。
ホームページ制作の目的に合わせた企業選定が、ホームページ制作成功の鍵になるでしょう。

制作時の窓口体制について

発注後にプロジェクトを円滑に進めるために考慮したいのが、制作時の窓口体制です。会社によって、制作を把握しているWEBディレクターが対応する場合や、制作会社などの営業担当が対応する場合などと異なります。
よくあるケースとして、下記が考えられます。

・制作を把握しているWEBディレクターが対応する
・制作会社や総合広告代理店の営業担当が対応する
・システム構築がメインの場合はシステムエンジニアが対応する

それぞれ、メリット・デメリットはありますが、もしホームページ制作のみを依頼するのであれば、ホームページのことがわかるWEBディレクターと直接やり取り出来る窓口体制を推奨します。ホームページ制作について専門的な知識があまりない営業担当などが窓口の場合、スピード感のある対応や回答が難しい場合があるためです。

関連記事:【失敗したくない】ホームページ制作会社に依頼・外注する時のポイントや注意点について解説

ホームページ制作見積書のまとめ

ホームページ制作における見積書の作成からそれを踏まえた制作会社選定について、お伝えしてきました。

ホームページ制作の見積書は、制作会社選定の重要な判断材料となります。見積書を比較する際は、各社の見積内容が合致しているか、変動要素がないか、納品物に含まれるものは何かを確認することが大切です。単に金額だけでなく、見積もりの内訳をしっかりと吟味し、自社のニーズに合った内容になっているかを見極めましょう。

また、制作会社選定の際は、見積書の内容だけでなく、その会社の強みや制作時の窓口体制についても考慮する必要があります。WEBマーケティング、クリエイティブ、システム開発など、各社の得意分野を理解し、自社のホームページ制作の目的に合った会社を選ぶことが重要です。さらに、制作を把握しているWEBディレクターが対応してくれる体制が理想的です。専門知識の少ない営業担当が窓口の場合、スムーズなコミュニケーションが難しくなる可能性があります。

ホームページ制作は、単なるコストではなく、企業の顔となる重要な投資です。見積書の内容を十分に吟味し、自社のニーズに合った制作会社を選ぶことで、効果的なホームページを制作することができるでしょう。パートナーとして長期的な関係を築ける制作会社を見つけることが、ホームページ制作を成功に導く鍵となります。

これらのポイントを抑えることで、よりスムーズに、より効果的にホームページ制作やサイトリニューアルを進めることができるでしょう。今後ホームページ制作やサイトリニューアルの発注を検討する際には、ぜひ意識してみてください。

 

現在デジタルマーケティングにおいてお悩みがある方や、
課題を感じているがどうしていいかわからない方向けに
無料でご相談会を実施しております。

まずは自社の現状を知り、可能な改善施策はどういったものがあるのか、
スケジュール、予算感はどのようなものなのか等も含めて
ご説明しますので、お気軽にご相談ください。

ご相談はこちら

監修者プロフィール

木島 怜史

木島 怜史

株式会社センタード WEBマーケティング本部 エキスパート

前職のWEB営業経験を経て、株式会社センタード入社。現在WEBマーケティング本部にて技術統括。 WEBマーケティングの全体戦略設計からWEB広告、SEO、WEBサイトの課題抽出・改善立案までを管轄。 顧客目標としてWEBの目標達成はあくまで通過点と捉え、部分最適化、全体最適化を経てビジネス改善を目指す。 Web Designing誌に「ユーザーの行動特性を捉えたイベント集客施策」「Web戦略全体の視点から広告予算を考察」など寄稿。 「WEB改善の流れがわかる!目標設定とPDCAの考え方講座」など多数のセミナー講師も務める。 ウェブ解析士、GAIQ、Google広告等各種資格保有。業界歴10年以上。

関連記事

記事カテゴリタグ一覧

× サービス資料