【保存版】ペルソナの作り方を徹底解説!わかりやすい5ステップで理想の顧客像を設計しよう

更新日: 2024.11.08

【保存版】ペルソナの作り方を徹底解説!わかりやすい5ステップで理想の顧客像を設計しよう

みなさんは「ペルソナ」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?ペルソナとは、自社の商品やサービスを買ってくれそうな「典型的な顧客像」のことです。年齢や性別、職業などの属性に加えて、ニーズや悩み、ライフスタイルなども含めてイメージします。

でも実際のところ、「ペルソナって何から始めればいいの?」「うまく作れる自信がない…」と悩んでいるマーケターも多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、ペルソナ作成の手順を5つのステップに分けて、初心者向けに分かりやすく解説します。マーケティング活動にお困りの方は、ぜひ参考にしてみてください。

ペルソナ設計が必要な理由

まず、そもそもなぜペルソナを作るのでしょうか。それは、”顧客の立場”で物事を考えられるようになるからです。

ペルソナを設定しておけば、「この商品は誰に向けたものなのか」「どんなニーズを満たせばいいのか」が明確になります。自社の価値を再認識し、お客様目線でのマーケティングや商品開発につなげられるのです。

また、ペルソナがあれば、社内の意思疎通もスムーズになります。関係者全員が同じ理想の顧客像をイメージできるので、施策の方向性がブレにくくなるのです。

それでは、実際のペルソナの作り方を見ていきましょう。

ペルソナの作り方5ステップ

ステップ1:顧客データを集める

まずは、自社の顧客について情報収集します。

購買履歴データに加えて、インタビューやアンケート、ユーザーの声など、できるだけ生の情報を集めましょう。

以下のような観点で整理すると良いです。

– 基本属性(年齢、性別、居住地、職業など)
– 日々の生活スタイル
– どんな課題を抱えているか
– 製品選びの際の基準は?

意外な発見があるかもしれません。

ステップ2:データを分析する

集めた顧客情報を分析し、類似点のある人をグループ化していきます。

年代や地域、ライフスタイルなどを軸にすると、パターンが見えてきます。

その中で、自社にとって重要度が高く、魅力あるグループを選び出しましょう。

無理に絞り込む必要はありません。3〜4グループ程度を目安にすると良いでしょう。

ステップ3:ペルソナを具体化する

グループごとに詳細なペルソナ像を作成します。

年齢、職業、経歴、 趣味など基本的なプロフィールを設定した上で、「あるある」な日常風景を描いてみましょう。心理面にも踏み込むと、ペルソナがより立体的になります。

ステップ4:ストーリーを描く

ペルソナの日常を一人称で語るストーリーを書いてみましょう。

朝の過ごし方から、仕事や家族との時間、趣味の時間まで、ペルソナの 24 時間を想像します。

自社の商品が、どんな場面でどう役立つか。そこから見えてくるものがあるはずです。

例えば、こんな感じ。

「家族で過ごす時間を大切にしたいのに、仕事が忙しくてなかなかうまくいかない。そろそろ業務の効率化を図って、プライベートも充実させたい。」

ペルソナの心情が見えてくると、具体的な施策も立てやすくなります。

ステップ5:ビジュアル化する

最後に、できあがったペルソナ像を分かりやすくまとめます。

人物のイメージ画像や、基本属性、ペルソナストーリーなどを1枚のシートにまとめると、イメージが伝わりやすくなります。

ペルソナシートは、社内で共有して日々のマーケティング活動に役立ててください。

実際のペルソナを作成した例

ここからは、架空のWebデザイナー向けオンラインスクールを想定し、ペルソナを具体的に設定した例をご紹介します。

田中 花子(たなか はなこ)さん

実際のペルソナを作成した例

基本情報
年齢:28歳
性別:女性
居住地:東京都世田谷区
職業:事務職(経理事務)
最終学歴:短大卒
ストーリー
私は現在、都内の中堅企業で経理事務として働いています。短大卒業後、6年間勤めていますが、ずっとデスクワークで毎日同じような作業の繰り返しなので、将来に不安を感じ始めています。
先日、会社の同期が転職したと聞き、私も今の仕事を続けていていいのだろうかと不安になりました。元々デザインの仕事に就きたかったので、Webデザインの勉強を始めようと思い立ちました。
はじめは独学で勉強しようとしましたが、どこから手をつけていいのか分かりません。「未経験 Webデザイン 独学」などと検索しましたが、情報が多すぎて整理できず、効率的なスキルアップ方法が見つかりませんでした。
そこで、体系的に学べるスクールを探すことにしました。仕事が忙しいのでオンラインで学びたいのと、初心者向けで分かりやすいカリキュラムだと良いなと思っています。
検索キーワードは「Webデザイン スクール 未経験」「Webデザイン オンライン講座」「Webデザイン 初心者 おすすめ」などを試してみました。スクールのサイトをいくつか見比べていると、実際の受講生の声や作品例が載っているところに惹かれました。
受講料の安さも気になるのですが、就職サポートがあったり講師への質問がしやすかったりと、サポート体制が充実しているところも重要だと感じています。
趣味はカフェ巡りで、休日は友人とおしゃれなカフェを開拓するのが楽しみです。インスタグラムによくカフェの写真を投稿していて、お店のサイトのデザインや使い勝手を見るのも好きです。将来は、自分でカフェのWebサイトをデザインしてみたいという夢もあります。

検索キーワード例

Webデザイン 独学 おすすめ
Webデザイン スクール 未経験
Webデザイン 初心者 講座
Webデザイン オンライン講座 口コミ
Webデザイン スクール 就職サポート

 

検索動機とペルソナ像の関係性
このペルソナの検索動機としては、大きく以下の2点が挙げられます。

現職に将来性を感じられず、新しいスキルを身につけたい
独学では効率的に学べないので、体系的に学べるスクールを探している

これらの検索動機から、このペルソナはWebデザインに関する基礎知識がなく、どのように学習を進めたら良いのか分からない状態だと推察できます。そのため、「未経験向け」「初心者向け」といったキーワードを用いて、自分に合ったオンラインスクールを探していると考えられます。
また、口コミや就職サポートの有無なども気にしている点から、実践的なスキルが身につくことを重視し、将来のキャリアにつなげたいというニーズの高さがうかがえます。

ペルソナ作りのコツと注意点

ここまでのステップを踏まえつつ、より良いペルソナを作るためのポイントをご紹介します。

思い込みや偏見は禁物

ペルソナは、私たちの想像ではなく、あくまでも顧客の実像に基づくべきです。

固定観念にとらわれず、データから見えてきた顧客の本質を捉えることが大切ですね。

極端な設定は避ける

ペルソナは典型的な顧客像。あまり極端な設定は現実味に欠けます。

リアリティを大切にして、身近な存在として共感できるペルソナを目指しましょう。

一度作って終わりではない

時代の変化とともに、顧客像も変わっていきます。

定期的にデータを見直し、ペルソナを更新していく柔軟な姿勢が求められます。

ペルソナの作り方のまとめ

ペルソナ作成は、決して難しいことではありません。

データを集め、分析し、理想の顧客像を明確にしていく。そのプロセスを丁寧に踏んでいけば、魅力的なペルソナに出会えるはずです。

作ったペルソナを意思決定の指針にすることで、お客様目線でのマーケティングが実践できます。
ユーザーが共感できる商品やサービスを届けられるようになるのです。

ペルソナ作りは決して簡単ではありませんが、良質なマーケティングには欠かせないスキルです。ぜひこの記事を参考に、ペルソナ設計にチャレンジしてみてください。

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監修者プロフィール

木島 怜史

木島 怜史

株式会社センタード WEBマーケティング本部 エキスパート

前職のWEB営業経験を経て、株式会社センタード入社。現在WEBマーケティング本部にて技術統括。 WEBマーケティングの全体戦略設計からWEB広告、SEO、WEBサイトの課題抽出・改善立案までを管轄。 顧客目標としてWEBの目標達成はあくまで通過点と捉え、部分最適化、全体最適化を経てビジネス改善を目指す。 Web Designing誌に「ユーザーの行動特性を捉えたイベント集客施策」「Web戦略全体の視点から広告予算を考察」など寄稿。 「WEB改善の流れがわかる!目標設定とPDCAの考え方講座」など多数のセミナー講師も務める。 ウェブ解析士、GAIQ、Google広告等各種資格保有。業界歴10年以上。

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