更新日: 2024.09.02
2021年4、5月に強制移行のあるモバイルファーストインデックス(MFI)についてご紹介します。
WEB担当者の皆様はホームページ(WEBサイト)の検索順位向上のため日々様々な施策を講じられているかと思います。SEO対策の方法は多々ありますが、その中の一つである「モバイルファーストインデックス(MFI)」はご存知でしょうか?
このコンテンツは、以下のような点についてお悩みの方に特に役立つ情報となっています。
・現在運用しているホームページにモバイル用のページがない
・取引先などから、自社のホームページがモバイルでは使いづらいと言われる
・サイトリニューアルを検討しているが、モバイル用ページを用意するか悩んでいる
目次
モバイルファーストインデックス(MFI)とは、SEOの評価基準をPCからモバイル向けページへと変える、というGoogleの動きのことを指し、2018年3月以降から順次移行しています。
これは、今や検索するユーザーの大多数がPCからではなくモバイルに移行した点に起因します。
これまではPC向けページの内容を基に検索結果の順位付けがされていましたが、MFI移行後はモバイル向けページの内容を基に判断するようになるため、モバイル向けページの対策が不十分な場合は検索順位が低下することも考えられます。そのため、モバイル向けサイトの整備が必要不可欠だと言えます。
では、どのような状態ならモバイルファーストインデックスに対応できている、と呼べるのでしょうか?
代表的な評価ポイントを3点ご紹介いたします。
まず初めに挙げられるのは、モバイルフレンドリー、すなわちモバイルから訪問した際にユーザーが使いやすいホームページになっているかどうかです。
モバイルフレンドリーでないホームページは、検索結果の評価に影響を受ける可能性があります。具体的な例としては、文字が小さすぎて読みにくい、ページの読み込み速度が遅い、コンテンツが画面の幅と合っていない、などの問題があれば要改善だと言えるでしょう。
モバイルファーストな状況であれば、当然モバイルフレンドリーのホームページであるべきです。
PC向けページとモバイル向けページでコンテンツが統一されている必要があります。
モバイルファーストインデックス(MFI)が導入されることで、評価基準はモバイル向けページになります。そのため、PC向けページにしか存在しないコンテンツは評価対象外となってしまいます。
これまで重要なコンテンツをPC向けページにしか配置していなかったホームページは、モバイル向けページにも反映させる必要があります。
こちらも先ほどのコンテンツ統一と同様、PC向けページだけでなくモバイル向けページにも内部リンク(ご自身のホームページ内で関連するコンテンツのリンク)をしっかりと設置しなければなりません。
文面などのコンテンツだけでなく、導線もPC向けページと同等のものを用意することで、ユーザーやクローラがページを発見しやすくなり、検索順位の低下を防ぐだけでなく、順位の向上に寄与する可能性があります。コンテンツだけでなく、内部リンクの差異もないようにすることが重要です。
上記でお伝えした評価ポイントはあくまでも一例です。
https://search.google.com/search-console/about?hl=ja
次に、モバイルファーストインデックス(MFI)対応の確認方法についてお伝えします。
モバイルファーストインデックス(MFI)に移行しているかどうかは、Search Consoleの設定画面で確認することができます。
また、移行が完了していれば、切り替わった日付も表示されるため、そのような記載がない場合はまだ移行できていないということになります。
先程の方法で確認した際、まだ移行できていない場合の解決策は以下の通りです。
まずはモバイルフレンドリーなホームページにしていく必要があります。
例えば、モバイル向けページはレスポンシブWEBデザインにするなどが挙げられます。
これは、Googleも実装を推奨しており、URLがPCと同じであるため管理しやすいといった点や、ページが表示されるまでの読み込み時間が短縮される点などがメリットとして挙げられます。
ユーザーの利便性を考えたホームページ構成であることが求められています。
PC向けページにのみ配置して、モバイル向けページでは省いていたコンテンツがあれば、モバイル向けページでもしっかりと表示させましょう。
どちらのページでも同等なコンテンツを提供する必要があります。
これは、内部リンクについても同様で、ユーザーの利便性だけでなくコンテンツ統一という意味合いでも重要になってくるため、統一できていない場合は統一させる必要があります。
https://developers.google.com/speed/pagespeed/insights/?hl=ja
モバイルファーストインデックス(MFI)に移行すると、ページ表示スピードはモバイルサイトの評価が適用されます。
これまではPCサイトの表示スピードが評価対象でしたが、モバイルサイトに代わることによって表示スピードが低下しないようにすることが求められます。
Googleが公開しているページ表示スピードチェックツールを使用してチェックするとともに、要改善であれば改善ポイントが表示されるため、ツールに従って改善を行いましょう。
上記でお伝えした解決策はあくまでも一例です。
スマートフォンの普及やモバイルファーストインデックス(MFI)によって、モバイル向けページの重要性が高まってきています。
Googleは2021年3月末までにすべてのWEBサイトでモバイルファーストインデックス(MFI)に移行すると発表しており、移行できていないホームページも強制的に移行させられてしまいます。
現状では、約半分のホームページが移行済みといわれていますが、強制移行後に検索順位が低下するホームページも出てくるかもしれません。
そうならないためにも、まだ移行済みでないホームページでは早急に対応する必要があると言えるでしょう。
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監修者プロフィール
木島 怜史
株式会社センタード WEBマーケティング本部 エキスパート
前職のWEB営業経験を経て、株式会社センタード入社。現在WEBマーケティング本部にて技術統括。 WEBマーケティングの全体戦略設計からWEB広告、SEO、WEBサイトの課題抽出・改善立案までを管轄。 顧客目標としてWEBの目標達成はあくまで通過点と捉え、部分最適化、全体最適化を経てビジネス改善を目指す。 Web Designing誌に「ユーザーの行動特性を捉えたイベント集客施策」「Web戦略全体の視点から広告予算を考察」など寄稿。 「WEB改善の流れがわかる!目標設定とPDCAの考え方講座」など多数のセミナー講師も務める。 ウェブ解析士、GAIQ、Google広告等各種資格保有。業界歴10年以上。
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