更新日: 2024.09.02
「ストーリーズ広告の配信方法がよく分からない」
「自社でも影響力をもつInstagramでストーリーズ広告を配信したい」
このように、Instagramのストーリーズ広告を検討中のご担当者の方も多いのではないでしょうか。
企業にとって、Instagramストーリーズはマーケティングで高い効果をもつ手法です。
この記事では、Instagramストーリーズ広告の配信方法や課金形態、広告の作成時のポイントなどをご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
Instagramストーリーズ広告は、ユーザーがストーリーズを閲覧する中で配信される全画面表示の広告形式です。
ストーリーズ広告は、その特性上、情報のトレンド性に重きをおいていると言えます。。(それに対し、フィード広告は情報発信の範囲の広さに重きをおいている傾向があります。)
ストーリーズ広告では、縦の長さを活用して広告を配信できるため、フィードなどと違った表現のクリエイティブが作成可能です。
効果的に設計されたストーリーズ広告は、視覚的魅力と瞬間的な注意喚起により、高いエンゲージメントを生み出せます。
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本章ではInstagramストーリーズ広告の種類と仕様について4つ紹介します。
画像広告は、シンプルで直接的なメッセージ伝達に適したInstagramストーリーズ広告の形式です。
静止画を使用することで、製品やサービスの魅力を伝え、ユーザーの記憶に残りやすくします。
ファッションブランドが新しいコレクションのアイテムを一枚の魅力的な画像で紹介し、視覚的にインパクトを与えます。
画像広告は、限られた時間内で最大の効果を発揮し、ストーリー内で自然に溶け込む方法といえます。
動画広告は、ストーリーのダイナミックな性質を生かし、よりエンゲージメントの高い広告体験を提供します。
動きや音の要素を加えることで、製品やブランドのストーリーをより豊かに表現し、ユーザーの感情に訴えかけることが可能です。
たとえば、美容ブランドが新製品の使用方法を短い動画で紹介し、製品の効果を視覚化する、といったケースがあります。
動画広告は視聴者の注意を引きつけ保持する能力が高く、ブランドメッセージの伝達において効果的な手段といえるでしょう。
カルーセル広告は、複数のコンテンツを一つの広告内で展開し、ストーリー形式で情報を層別化することができる広告です。
複数の画像や動画を使用して詳細な物語や製品特徴を紹介することで、ユーザーの興味を引き、深い理解を促します。
たとえば、旅行会社が目的地の魅力をさまざまなアングルから撮影した画像や動画で紹介し、視聴者にその場の雰囲気を感じさせることが可能です。
カルーセル広告は、複数の視点から製品やサービスを紹介することで、ユーザーの関心を深め、より詳細な情報提供が可能になります。
コレクション広告は、製品カタログやコレクションを直感的に閲覧できる形式で、ユーザーの購買意欲を刺激します。
1つの広告で複数の製品を紹介できるため、ユーザーが興味を持ったアイテムにすぐにアクセスし、詳細を確認することが可能です。
例として、オンラインストアが最新のファッションアイテムをコレクション形式で紹介し、ユーザーが気に入った商品をすぐに見つけられるようにすることなどが挙げられます。
コレクション広告は、とくにEコマースブランドにとって、製品の魅力をダイレクトに伝え、購入へと直結させる効果的な手段です。
本章ではInstagramストーリーズ広告の費用(課金形態)を4つ紹介します。
CPMは、広告が1000回表示されるごとに課金されるモデルで、ブランド認知度の向上に焦点を当てたキャンペーンに適しています。
広告の露出を最大化することが目的の場合、CPMは効果的な課金形態となり、広告のリーチを広げることが可能です。
CPCは、ユーザーが広告をクリックするごとに課金されるモデルで、WEBサイトへのトラフィック増加や特定のアクションの促進に有効です。
広告のクリックを通じて具体的なコンバージョンを目指す場合、CPCは支払いを実際の成果に直結できます。
CPVは、動画広告が視聴されるごとに課金されるモデルで、動画コンテンツのエンゲージメントを重視するキャンペーンに最適です。
ユーザーが動画を一定時間以上視聴した場合にのみ課金されるため、実際にコンテンツに関心を持っているオーディエンスにリーチすることが可能です。
CPIは、アプリ広告に特化した課金モデルで、広告を通じてアプリがインストールされるごとに課金されます。
アプリのダウンロード数を増やすことが直接の目標であるキャンペーンにとって、CPIは成果に基づいた課金形態として最適です。
本章ではInstagramストーリーズ広告のメリット・デメリットをそれぞれ解説します。
Instagramストーリーズ広告は、高いエンゲージメント率と広範囲なリーチを提供し、ブランド認知度の向上やコンバージョンの促進に寄与します。
ストーリーズはフルスクリーンで表示され、強い印象を与えることが可能です。
新しい製品発売の告知や特定のキャンペーンへの参加を促すストーリーズ広告は、ユーザーの投稿の間に再生されるため、自然な形で配信ができます。
CTAボタンが設置可能なため、ユーザーに行動を起こしてもらいやすいでしょう。
Instagramストーリーズ広告の主なデメリットは、動画を最後まで見てもらえない可能性がある点と、投稿を拡散してもらうことが期待しづらい点です。
ストーリーズは1度のタップで次の投稿へ遷移するため、広告を最後まで見てもらえない可能性があります。そのため、ユーザーの注意を惹きつけるには、独自性と魅力的なデザインが求められます。
短期間で消費されるストーリーズの特性上、ユーザーの記憶に残るためには、一目で理解できるメッセージと目を引くビジュアルが必要です。
また、Instagramのストーリーズには、例えばXのリポスト機能のような拡散機能がありません。ストーリーズ広告は効果的なリーチとエンゲージメントを提供する一方で、手軽にシェアし辛いため、拡散されることには期待できない点がデメリットになります。
本章ではInstagramストーリーズ広告の配信方法について順を追って解説します。
Instagramストーリーズ広告を配信するための第一歩は、Facebookビジネスアカウントの作成です。
Instagramの広告管理はFacebookの広告マネージャーを通じて行われるため、ビジネスアカウントが必要になります。
ビジネスアカウントを持っていれば、広告の作成・予算の設定・ターゲットオーディエンスの選定など、広告キャンペーンの全プロセスを管理できます。
広告キャンペーンの目的を定義し、Instagramストーリーズ広告に適したキャンペーンを作成します。
正確な目的の設定は、広告配信の効果を最大化するために重要です。これにより、適切なオーディエンスへのリーチや、望むアクションへの誘導が可能です。
ブランド認知度の向上を目的とする場合、リーチやビデオ視聴などの目的を選択し、ストーリーズ広告のフォーマットに合わせてキャンペーンをカスタマイズします。
広告素材を作成し、Facebook広告マネージャーを通じて入稿します。
広告素材における魅力的なビジュアルと明確なメッセージングは、ユーザーの関心を引き、広告のエンゲージメントを高めるために重要な要素となります。
製品の特徴を強調する画像や、ブランドのメッセージを伝える動画など、ターゲットオーディエンスに響くコンテンツを選択し、適切なフォーマットで入稿しましょう。
広告キャンペーンを開始する前に、Facebook広告マネージャーで支払い方法を設定しましょう。
スムーズに広告配信と予算管理を行うためには、事前に支払い方法の設定が必要です。これにより、キャンペーンの予算を超えないように管理することができます。
クレジットカードやデビットカード、PayPalなど、利用可能な支払いオプションから選択し、広告アカウントに登録してください。
広告の審査は、広告がInstagramのガイドラインとポリシーに準拠していることを確認するために必要なプロセスです。このプロセスを通じて、品質の高い広告体験が保証されます。
入稿した広告コンテンツがFacebookの審査を通過すると、Instagramストーリーズ内で広告が掲載されます。
審査プロセスを経て承認された広告は、設定されたターゲットオーディエンスのストーリーズフィードに表示され、ブランドメッセージの露出が最大化されるでしょう。
本章ではInstagramストーリーズ広告の作成時のポイントを5つ紹介します。効果的な配信を行うためにしっかりと押さえておきましょう。
広告内のテキストは、視認性が高く、かつ操作ボタンやプロフィール情報と重ならない位置に配置することが重要です。
ユーザーがストーリーズを快適に閲覧できるようにするためには、テキストの配置に注意を払い、メッセージの読みやすさを保証する必要があります。
ストーリーズの下部に表示されるスワイプアップのCTAやプロフィール情報と干渉しないように、テキストを上部や中央に配置します。
動きのある要素を広告に取り入れることで、ユーザーの注意を引き、エンゲージメントを高めることが可能です。
動的なコンテンツは視覚的に魅力的であり、静止画よりもユーザーの関心を引きやすいため、広告の印象を強化します。
シンプルなアニメーション効果を加えた製品画像や、短い動画クリップを使用して製品の特徴を強調しましょう。
広告の最初の3秒間でユーザーの注意を引き、関心の高い要素を配置することが重要です。
ユーザーはストーリーズを迅速にスワイプする傾向にあるため、最初の数秒で興味を引くことが広告の成功に直結します。
鮮やかな色彩の使用、興味をそそる質問、あるいは目を引くビジュアルなど、最初の3秒で強い印象が残る工夫をしてみましょう。
ストーリーズ広告では、直接的な価格表示を控え、代わりに製品やサービスの価値を強調することが推奨されます。
価格の提示よりも、製品の魅力や利点を前面に出すことで、ユーザーの購買意欲を自然に刺激することが可能です。
特定の製品の価格を前面に出すのではなく、その製品を使用することで得られるライフスタイルや体験をビジュアルで表現します。
Instagramストーリーズ広告を作成する際には、Instagramの広告ポリシーとクリエイティブの審査規定を事前に確認し、遵守することが必須です。
広告がポリシーに違反していると、配信が拒否されるか、後で取り下げられる可能性があります。これはキャンペーンの遅延や効果の低下につながります。
性的な表現や過度な暴力、誤解を招く広告などは、Instagramのガイドラインに反するため避けなければなりません。
Instagramストーリーズ広告は、ブランドや製品の魅力を効果的に伝えるマーケティング手法です。その全画面フォーマットは、ユーザーの注意を引きつけ、短期間で高いエンゲージメントとブランド認知を生み出します。配信方法から作成時のポイントまで、各ステップを慎重に計画し、実行することが成功へのポイントです。Instagramの広告ポリシーとクリエイティブの審査規定を遵守し、ユーザーに響く創造的なコンテンツを提供することで、Instagramストーリーズ広告はビジネスの成長を加速させる貴重な資産となるでしょう。
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監修者プロフィール
木島 怜史
株式会社センタード WEBマーケティング本部 エキスパート
前職のWEB営業経験を経て、株式会社センタード入社。現在WEBマーケティング本部にて技術統括。 WEBマーケティングの全体戦略設計からWEB広告、SEO、WEBサイトの課題抽出・改善立案までを管轄。 顧客目標としてWEBの目標達成はあくまで通過点と捉え、部分最適化、全体最適化を経てビジネス改善を目指す。 Web Designing誌に「ユーザーの行動特性を捉えたイベント集客施策」「Web戦略全体の視点から広告予算を考察」など寄稿。 「WEB改善の流れがわかる!目標設定とPDCAの考え方講座」など多数のセミナー講師も務める。 ウェブ解析士、GAIQ、Google広告等各種資格保有。業界歴10年以上。
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