【完全版】ホームページリニューアルのタイミングや進め方、かかる期間や費用などを解説

更新日: 2024.11.01

ホームページリニューアルは必要?リニューアルの進め方、かかる期間や費用などを解説

WEB業界に限らず、現在では多くの企業が名刺代わりに自社ホームページを持っています。

ユーザーがホームページに訪れて、ページを閲覧して情報収集をしやすかったり、どんな企業なのかがしっかり伝わったりすれば問題ないですが、ホームページが古い、もしくは使い勝手が悪い場合、ユーザーが途中で閲覧をやめてしまい、自社の会社の情報について知ることが難しくなってしまいます。ホームページに訪れてもらったのであれば、正しい情報を正確に伝えてあげることが最も重要になります。

本記事では、ホームページリニューアルの必要性、リニューアルの実際の進め方などを解説していきます。

この記事は、こんな人におすすめ!

  • 自社ホームページリニューアルの社内担当者様

  • 自社ホームページのリニューアルを検討中の方

  • 自社のホームページを持っているが扱いに困っている方

目次

ホームページが古い場合はリニューアルが必要

ホームページリニューアルは多くの場合が、デザインが古いから新しくしたいからリニューアルを検討されているかと思います。ホームページリニューアルのタイミングで、デザイン以外の目的を再度見直すことが大切になってきます。

ホームページリニューアルを検討中で、現在のホームページでスマホに対応していない、リンク切れを起こしていたり、動画が再生されない、目的の情報をすぐに見つけられないなどの不備があったりする場合は、なるべく早くホームページリニューアルを実施すべきと言えます。

営業のためにホームページを用意しているのに、取引先の方や貴社について情報収集している方に対して、良い印象を与える可能性が低いだけでなく、「自社のホームページを管理できていない会社」とみなされてしまうかもしれません。

また、ホームページの不具合以外でも、ブランドイメージの刷新などでもホームページのリニューアルは有効な手段といえます。

ホームページリニューアルの経験がなく、制作会社の選び方がわからないという方は、下記記事を参考にしてください。

関連記事:【失敗したくない】ホームページ制作会社に依頼・外注する時のポイントや注意点について解説

ホームページリニューアルを検討すべきタイミング

ホームページリニューアルを検討すべきタイミング
デザインの刷新や新機能を実装したいとき

服やヘアスタイルにトレンドがあるように、ホームページのデザインや機能にもトレンドがあります。

現状のホームページのデザインを一新したい、新たな機能を追加したい場合は、ホームページリニューアルを検討するべきタイミングだといえます。

ホームページに訪れるユーザーはどういった方が多いのか?よく訪れるユーザーの思考にあったホームページデザインになっているかも重要なポイントになります。例えば、今までは男性ユーザーをメインにした商材だったが、最近は商材の路線変更で若い女性向けの商品をよく扱う様になった時なども、リニューアルのタイミングと言えるでしょう。

また、スマートフォンで閲覧した際の見た目が最適化されていない場合は、検索エンジンからの評価も低くなる可能性が高いのでリニューアルは必要となります。

 

集客を強化したい

ホームページはWEBでの集客ツールの1つと言われていますので、古いホームページで運用している場合、SEO(検索エンジン最適化)的な視点から見ても不利な場合が多いと言われています。

SEOのトレンドは常に移り変わりが激しく、そのアルゴリズムも日々アップデートされています。古いサイトはそういったSEOのトレンドを反映できておらず、競合他社に対する優位性を確保できていない場合があります。ホームページを見たユーザーからの問い合わせが、最近少ないな。とか、ホームページからのお問い合わせが全くないな。といった場合は、早急にリニューアルを検討することをおすすめします。

また、MA(マーケティングオートメーション)ツールなどをホームページに組み込むことで、集客の効率化、営業の効率化、ホットリードの育成、人的コスト抑えることも可能です。ホームページのリニューアル目的を集客改善とすることで、営業ツールとしても、多大な効果を発揮することができるでしょう。

 

ユーザビリティを改善したいとき

デザイン性や機能性が高くとも、実際にホームページを閲覧するユーザーが使いにくいと感じる設計の場合も、リニューアルを検討する必要があるでしょう。

人目を引くデザインや優れた機能を備えたホームページだとしても、ユーザーが使い方を理解できなければ、離脱率の上昇や正常に各ページを回遊してくれないなどの弊害が発生します。

また、古いホームページは表示パフォーマンスが落ちる傾向も強いため、ユーザーが離脱してしまう要因にもなりえます。
次世代の画像形式などを用いて表示速度の速いホームページを構築し、ストレスフリーな状態でユーザーに見てもらうことが重要です。

 

更新・運用の手間を減らしたいとき

ホームページの更新や運用コストが重い場合も、リニューアルを検討するべきです。一つの更新業務でも、数が重なれば大きなコストになりえます。ホームページの更新が大変だから、更新する頻度が下がってしまったということも多いのではないでしょうか?

簡単に更新できるような仕組みを構築し、日常のルーチン作業としてホームページの更新や解析ができる環境を用意するだけでも、更新や運用の手間を抑えることが可能となります。

更新頻度が多いページなどは、運用を簡略化できるようホームページ自体の設計を再設計してもらうように、制作会社側に提案してもらうと良いでしょう。

 

会計処理や会社人事刷新、周年時など

ホームページリニューアル費用は、「広告宣伝費」として全額処理できることが多いので、年度内の予算を消化したい場合にもおすすめです。

また、会社の体制が変わる場合やアニバーサリーを迎えるタイミングで、企業イメージを伝えたりこれまでの感謝とこれからの歩みを表明したりといったことを目的として、ホームページリニューアルをすることもあります。

下記サイトにて、ホームページ制作費に関してまとめられているので、決算関係の問題が気になる方は参考にしてください。

参考:マネーフォワードによる解説記事はこちら【外部サイトへ飛びます】

ホームページリニューアルにかかる期間と費用

ホームページのリニューアルにかかる期間や費用の相場感を紹介していきます。あくまで一例なので、参考程度にご覧ください。

10ページ前後のホームページで3ヶ月~

事業内容や会社情報、お知らせといった基本的な情報のみを載せているホームページの場合は、リニューアルに3ヶ月~ほどかかります。

制作費用は50~150万円あたりが多いでしょう。

小規模なホームページは、格安の制作会社など多く存在しより短期間でホームページを公開できる場合がありますが、その多くは汎用的なテンプレートによるホームページとなってしまう為、独自性を出すことができず見た目もチープに見えてしまう場合が多いので気を付けましょう。

 

25ページ前後のホームページで3~4ヶ月程度

事業概要や会社情報だけでなく、事例やお客様の声といった事業に紐づいた内容のページを載せているホームページの場合、リニューアルに約3〜4ヶ月かかります。

この規模のホームページからはCMSと呼ばれるWordPressなどの更新管理システムを導入する場合が多く、制作費用も200万円以上からが一般的となります。

 

50ページ程度だと4~6ヶ月ほど

取り扱っている商品の詳細やコラム、採用など幅広くページを掲載している規模のホームページの場合、リニューアルにおよそ4〜5ヶ月以上かかります。

CMSの導入はもちろん、単純にページ数が多いので費用も400万円以上からが一般的となります。

大きい金額ではありますが、約半年ほど複数の人が稼働すると思えば妥当性が伝わるかと思います。

関連記事:ホームページ作成費用の相場は?プロが安く抑えるコツと内訳を紹介!

ホームページリニューアルの進め方

 【自社準備期間】約1週間

まずはホームページリニューアルの目的・目標を設定しましょう。目的は「自社認知の拡大」「ブランディング」「お問い合わせ数増加」などが一般的です。

目的・目標が定まったら、自社視点で構わないので、現状のホームページの問題点や課題を洗い出しましょう。

関連記事:ホームページ制作依頼に必要な「提案依頼書(RFP)」を徹底解説!

サイト制作やリニューアルにおける提案依頼書(RFP)の書き方
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 【制作会社選定期間】約2週間

自社でまとめた目的・目標、問題点や課題に沿って、ホームページリニューアルを依頼する制作会社を探します。

重要なのは「自社でまとめた目的・目標、問題点や課題に沿って」という点で、例えば機能を充実させたいという目的があるのに、デザインに優れた制作会社に依頼するといった齟齬が生じないように気をつける必要があります。

 

 【制作期間】約3~6ヶ月

ホームページリニューアルを依頼する制作会社が決まったら、制作会社側で実際に制作が進んでいきます。

ホームページの規模にもよるものの、制作には一般的なコーポレートサイトやサービスサイトの場合、約3〜6ヶ月かかります。また、制作会社だけでなく、発注側にも確認や認識のすり合わせといった工数が発生します。

制作の流れとしては大きく分けて、構成案作成フェーズ、デザインフェーズ、コーディングフェーズに分けられます。

構成案フェーズでは、各ページにどういった要素を入れるのかを制作会社のディレクターと一緒に詰めながら作成していく段階となります。各ページにどういったコンテンツを入れていくのかを明確にしていきます。

デザインフェーズでは、作成した構成案をWEBデザイナーにてきれいにデザインします。フォントや写真の加工など、見た目のデザインをきれいに仕上げます。デザインテイストや色の使い方、写真やフォントのテイストが問題ないかを調整しながら仕上げていきます。

コーディングフェーズでは、デザインフェーズで作成したデザインをブラウザで見れるように、マークアップやプログラミングする作業となります。この段階はデザインフェーズで完成したデザインを、制作会社にてブラウザで見れるように調整する作業となります。この段階まで来れば制作会社のディレクターとのやり取りは少し少なくなるかと思われます。

関連記事:ブラウザとは?初心者のためのWebブラウザ完全ガイド

ホームページの制作が完了したら、ホームページの公開作業が発生します。基本は制作会社にて対応することがほとんどですが、ネットワーク管理の関係やセキュリティ管理の関係で自社内での対応が必要になることもあります。インフラ面(サーバーやドメインなど)での調整が多少必要になることもありますので、サーバーやドメインについての理解も深めておくと良いでしょう。

関連記事:ドメインとは?種類や取得の手順を解説

制作担当ディレクターとのコミュニケーションが密であればあるだけリニューアルの意図が伝わりやすいため、制作期間といえど発注側も確認などの人的リソースを確保しておく必要があります。

 

 【ホームページ制作後の運用】

新たなホームページが公開されたあとは、ホームページリニューアル当初に定めた目的・目標が実現できているかを数字で確認します。ホームページリニューアルはリニューアル単体での各種改善には限界があります。

ホームページ公開後の集客増加を考え、継続的なSEO対策や広告運用なども同時に実施してくれる会社に依頼しておくと、ホームページの構造や貴社ビジネス自体を理解しているはずなので成果を最大化しやすいでしょう。

関連記事:「リニューアルだけ」で終わりはNG!成果改善のためにホームページ(WEBサイト)制作後にやるべきことについて

ホームページリニューアルを依頼する会社の選び方

ホームページリニューアルを依頼する会社の選び方

ホームページリニューアルを依頼する制作会社選びは、自社でまとめた目的・目標、問題点や課題にマッチしているか、見積もり・提案内容が納得のいくものか、制作実績が自社の求めているものに近いかなど、複数の条件を満たす必要があります。

ホームページ制作会社と一言で言ってもその得意領域は異なりますので、リニューアル目的に応じた企業を探しましょう。

特にネットでの企業間競争の激化により、以前のような単にデザインをリニューアルしたい、好みのイメージに近いものを作りたい、といったレベルでのリニューアルは激減しており、実ビジネスに以下に貢献させるか、を元にしたマーケティング会社主体のホームページリニューアルが増えています。
(かつての大手制作会社の多くがすでにマーケティング会社の傘下に吸収されていき、その一部門となっているのが現実です)

ホームページリニューアル時の注意点

【公開前】リダイレクト設定や重複コンテンツの確認

リダイレクトとは、変更したページのURLにアクセスしたユーザーを、新しくなったページのURLにリダイレクト(転送)することを目的として設定します。

ホームページがリニューアルされたことを知らないユーザーが旧ホームページにアクセスした場合、リニューアルされたホームページの正しいページに転送されるよう、事前に設定しておく必要があります。

また、ホームページ内で同じような内容が複数のWEBページで見られる現象である「重複コンテンツ」がないかも確認しておく必要があります。

関連記事:301と302のリダイレクトについて解説:違いや正しい使用のポイント、設定方法を解説

関連記事:重複コンテンツとは何か?SEOにおける影響と対策方法を解説

 

【公開後】ホームページがリニューアルしたことをユーザーに知らせる

ホームページをリニューアルしたことは、必ずユーザー向けに発信しましょう。自社ホームページのお知らせやX(旧Twitter)、Facebookなどでアナウンスするだけでなく、広く外部に情報を発信できるプレスリリースを利用するのもおすすめです。

ホームページリニューアル事例について

ホームページリニューアルには様々なきっかけがあります。単純にホームページが古くなり、デザイントレンドが変わり古い印象がある場合、企業イメージが低下して売上に悪影響がある場合から以下のようなより具体的な内容まで様々です。

【課題1】事業のターゲットやブランディングや商材種類が変わったので反映したい

ビジネス環境の急速な変化のある時代、事業ターゲットやブランデイングの変更もホームページリニューアルの大きな理由になります。

営業・マーケティングに活用するために現状にあった内容に修正する必要があります。

【課題2】今までは作りっぱなしで有効活用していなかったので使えるホームページにしたい

こちらも比較的多いパターンです。ホームページの制作者はフリーランスや個人からでも安価で作成することが可能です。

それまではまずホームページ自体を作ることが目的だったとしても、いずれホームページを有効活用して営業・マーケティングに活用しないと競合に勝てない時が来ます。

そんなときは成果の出やすいマーケティング寄りの設計でホームページを再構築する必要があります。

【課題3】流入数やお問い合わせ数を増加させたい

こちらは現状の流入数がお問い合わせ数などの数値に限界があり、より改善したい場合のホームページリニューアルです。

この場合は既存のホームページの数字分析と改善する場合の想定数字などを、競合含めた分析とともに行い、計画を立てる必要があります。
この場合は特に、制作会社選びが重要になります。実際に数字改善が可能な会社を見極める必要があります。

ホームページリニューアルのよくある質問

よくある質問

    • ホームページのリニューアルは何年ごとが理想ですか?

      おおよそ3から5年程度と考えるのが一般的です。

      デザインやUI/UXの変遷が起こりやすい年月であると同時に、事業環境の変遷によりコンテンツやブランディング自体の変更が起こることが多い年月です。

    • どこの制作会社もSEOを考慮しているそうだけど違いはあるの?

      営業トークとしてのSEOを考慮した制作と実際に成果を高めるためのSEO施策は異なります。

      制作会社によってSEO対策のレベルは大きく異なります。SEOに精通したコンサルタントが在籍しているか、その実績はあるか、などの見極めが必要になります。また、そもそもその制作会社のホームページがSEO的に成功していないのであれば言うまでもありません。

    • 無料で制作したり、安価なフリーランスとその他制作会社の料金の違いはどこからくるの?

      とりあえずホームページが欲しいか、その先の実用性の追求まで考慮するかの違いです。

      個人事業などでまずはホームページがほしい、などあれば無料でご自身で制作したりフリーランスに依頼することもありだと思います。しかし、ある程度の規模以上のビジネスを展開していこうとするならばデザイン性の担保や機能性の確保はホームページを活用するうえで重要となるでしょう。

    • ホームページリニューアルで最初に確認すべきことは何ですか?

      そのリニューアルは何の目的で行うのかを明確にすることから始めましょう。

      そしてその目的を達成してくれる制作会社を探しましょう。

現状の数字解析から課題をあぶり出し、ホームページリニューアルで改善しよう

自社認知の拡大・ブランディング・流入増加、お問い合わせ数増加といったリニューアル時の目的に対して、ユーザーに適切に伝わるホームページを設計することが重要です。

また、リニューアルとは既存サイトの改善に当たるため、現状のサイトの状況を数字で分析でき、それを元に改善計画を立てる制作会社を探してください。

センタードでは専門の数字解析コンサルタントを揃え、大企業から中小企業、ベンチャー企業まで多くのホームページのリニューアルとその改善に携わってきました。ホームページリニューアルでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

 

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まずは自社の現状を知り、可能な改善施策はどういったものがあるのか、
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監修者プロフィール

木島 怜史

木島 怜史

株式会社センタード WEBマーケティング本部 エキスパート

前職のWEB営業経験を経て、株式会社センタード入社。現在WEBマーケティング本部にて技術統括。 WEBマーケティングの全体戦略設計からWEB広告、SEO、WEBサイトの課題抽出・改善立案までを管轄。 顧客目標としてWEBの目標達成はあくまで通過点と捉え、部分最適化、全体最適化を経てビジネス改善を目指す。 Web Designing誌に「ユーザーの行動特性を捉えたイベント集客施策」「Web戦略全体の視点から広告予算を考察」など寄稿。 「WEB改善の流れがわかる!目標設定とPDCAの考え方講座」など多数のセミナー講師も務める。 ウェブ解析士、GAIQ、Google広告等各種資格保有。業界歴10年以上。

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