サイト種類別のSEOへの有効度の見極め方を解説します

SEOの重要度を決める要素

自社業界・サービスでの検索ニーズの把握

SEOの重要性を見極めるためには検索ニーズの有無を把握することが不可欠です。自社のビジネスに関連するキーワードの検索ボリュームを調査し、潜在的な見込み客がどの程度存在するのかを見定めましょう。

ターゲット層の情報収集行動を理解する

次に、ターゲット層の情報収集行動を理解することが重要です。彼らがどのようにしてWebサイトに辿り着くのか、検索エンジンを利用する頻度や目的を分析することで SEOへの注力度合いを決定できます。

SEO対策が効果的なホームページの特徴

SEO投資が最大限の効果を発揮するホームページには いくつかの共通点があります。前述した通り、自社のビジネスに関連する検索需要が十分に存在することが前提条件です。具体的な数値を用いて検索ボリュームを分析し、SEOによって獲得可能な見込み客の規模を把握しましょう。

コーポーレート/サービスサイトで検索需要が一定以上存在するサービス

自社のサービスに関連する検索需要が一定以上存在する場合 SEOは非常に重要な集客手段となります。潜在顧客がWebで情報収集する際 検索エンジンを利用する可能性が高いためです。SEOを適切に行うことで 検索結果の上位に表示され サイトへの流入を増やすことができます。特に 競合他社が多い業界では SEOによる差別化が成功の鍵を握ります。適切なキーワード選定や コンテンツ最適化などの施策を通じて 効果的なSEO対策を行うことが求められます。

モール内ではない独自ECサイト

独自ECサイトにおいて SEOは集客の生命線と言っても過言ではありません。モール内の出店とは異なり 自社サイトへの流入は検索経由が中心となるためです。商品やサービスに関連するキーワードで上位表示を獲得することで 新規顧客の獲得が可能となります。また SEOは長期的な効果が期待できるため 継続的な集客にも貢献します。サイト構造の最適化や 商品ページの充実など 様々な角度からSEO対策を行うことが重要です。ECサイトの成功には SEOが不可欠な要素だと言えるでしょう。

オウンドメディアなどの情報発信サイト

オウンドメディアなどの情報発信サイトももちろんSEOは閲覧者獲得のための重要な手段になります。検索エンジンにとってもユーザーにとっても品質の高いコンテンツを提供し、検索上位を獲得することで潜在層や閲覧者を自社メディアに引き込むことができます。

SEO が重要にならない ホームページ

・商材・サービスの顧客の検索需要が極端に少ない、もしくは存在しない

検索需要が極端に少ない もしくは存在しない商材やサービスを扱うホームページでは SEOの重要性は低くなります。そもそもターゲット層が検索エンジンを使って情報収集することが少ないためです。

こうしたケースでは SEOに注力するよりも 他の集客手法に注力することが得策と言えます。例えば対象企業へのテレアポや、展示会への出展、ダイレクトメールの送付など、ターゲット層とダイレクトにコミュニケーションを取る手法が有効でしょう。

・採用サイトなどの検索からの流入がSEOで増やせないページ

採用サイトのように検索流入を増やすことが難しいペサイトでもSEOの重要性は相対的に低くなります。

ある程度ブランディング力があり、知名度のある企業であれば、ダイレクトに「企業名」や「企業名＋採用」などで直接検索することが多く、常識的なSEO対策さえ行っていればまず上位表示することが可能でしょう。

また、職種名などで検索するような、貴社のことを認知していないターゲットを流入させることは非常に困難です。よほど特殊な職種などでないかぎり、多くの場合、大手人材会社が上位表示を独占しているでしょう。また、面接候補者もそのような人材掲載サイトに登録したうえで企業を探すことでしょう。ここにSEO対策が入り込む余地がありません。

・IRサイトなどの特定企業への流入を前提としたもの

IRサイトは 投資家向けの情報を発信するページであり、多くの場合、その企業を認識したうえでサイトに流入してきます。投資家に向けた正確で詳細な情報開示を徹底することが求められるため、決算短信や有価証券報告書、株主総会の議事録など、法定開示書類の掲載がメインとなります。これはほぼすべての上場企業で同一・類似しているコンテンツになるため、SEO流入のためのコンテンツ差別化はできません。

また、狙うべきSEOターゲットキーワードも「企業名＋IR」「企業名+決算短信」などであり、よほど同名企業が多くない限り特殊なSEO対策なしにほぼ上位表示されるでしょう。

SEOよりも優先すべき要素がある場合

このようにSEOは重要な集客手法ですが常に最優先事項とは限りません。例えばすでに認知度があり、指名キーワード検索で一定の流入数があるサイトの場合、ブランド価値の維持・向上がその主要な目的となるでしょう。

また、業界・サービス的に検索需要がない場合は、その他営業手段によって貴社を認知してもらう必要があり、その際の営業活動の中でホームページを紹介たり、商談中にホームページを閲覧しながら説明したり、といった活用方法のほうが重要になるでしょう。

効果的なWEBマーケティング戦略を判断するべき

このようにすべてのホームページでSEOが有効なわけでもなく、すべてのホームページでSEOが重要なわけでもありません。

そういった状況にあるホームページでいくらSEOをがんばっても特に意味がないかもしれません。それであればその費用や工数を他の戦略に配分するほうがビジネス貢献という意味で大きいでしょう。

上記のような見極めができていない企業様は一度センタードにご相談ください。貴社のホームページにおいて、どれくらいのSEOの重要度がありそうか、データをもとにご説明させていただきます。