更新日: 2025.03.05
Google広告は、Googleが提供するWEB広告サービスです。
目標・目的に合わせた様々な形式の広告を、Googleの検索結果画面をはじめ、webサイトやアプリ、YoutubeなどGoogleがもつ様々なネットワークに配信することが可能です。
広告運用を始める際に適切な広告を選択するためのヒントとして、この記事では、
を解説します。
目次
Google広告(旧Google AdWords)は、Googleが提供するオンライン広告プラットフォームです。検索結果、YouTubeやGmailなど、様々なGoogle関連サービス上に広告を掲載することができます。
企業やビジネスオーナーは、特定のキーワードやターゲットオーディエンスに対して広告を表示させることで、自社の商品やサービスを効果的に宣伝することが可能です。
予算や目標に合わせて柔軟に設定できるため、大企業から小規模ビジネスまで幅広く活用されています。
広告種類 | 費用相場/月 | 課金方式 | 特徴 |
リスティング広告 | 20万~50万円 | クリック課金 | 商材に対してニーズのあるユーザーにリーチしやすい |
ディスプレイ広告 | 20万~50万円 | インプレッション課金 クリック課金 コンバージョン課金 など |
様々な視覚的情報を与えることが可能なため、ユーザーに覚えてもらいやすい |
動画広告 | 15万~25万円 | インプレッション課金 広告視聴課金 コンバージョン課金 |
映像や音声による訴求が可能なため、商材の魅力をより伝えやすい |
ショッピング広告 | 20万 | クリック課金 | 広告をクリックする前に詳細情報が表示されるため、購入する可能性の高いユーザーを呼び込むことが可能 |
Google広告における費用は商材や競合、キーワード、出稿規模・目標数字などによって大きく異なります。上記はあくまで全体の平均であり、月額数百万、数千万、数億円の予算を消化する企業も少なくありません。
以下の課金方式別の目安となる費用算出方法を参考にして、予算を考えてみてください。
費用は「コンバージョン」と「CPA」という指標を使用して算出することができます。コンバージョンとは広告を通じて達成したい目標アクションのことです。例えば、商品購入、資料請求、会員登録、問い合わせフォームの送信などが該当します。
CPAとは1件のコンバージョンを獲得するためにかかる広告費用のことです。例えば、10万円の広告費で10件のコンバージョンを獲得した場合、CPAは1万円となります。
コンバージョンとCPAを用いて算出できるクリック課金における必要な広告予算は以下の計算式になります。
広告必要予算 = 目標コンバージョン数 × 目標CPA
既存のデータがある場合は、過去のコンバージョン率やCPCを参考にするとより精度の高い予測が可能です。
インプレッションとは広告が表示された回数のことです。ユーザーの画面に広告が表示されるたびに1インプレッションとしてカウントされます。
インプレッション単価とは、ユーザーの画面に広告が表示された1,000回当たりの平均費用です。インプレッション課金における必要な広告予算は以下の計算式になります。
広告必要予算 = 表示回数 × インプレッション単価(CPM) ÷ 1,000
例えば、月間で広告を500,000回表示させたい場合、
インプレッション単価が1,000円とすると、
500,000 × 1,000円 ÷ 1,000 = 500,000円が必要になります。
ブランディング目的の広告ではインプレッション数そのものが重要な指標になりますが、最終的な成果指標との関連付けも常に意識しておくことが大切です。
ひとつめはクリック課金と呼ばれる広告がユーザーにクリックされたときに費用が発生する課金方法です。「Cost Per Click」を略してCPCとも呼ばれます。
例えば、より多くのお問い合わせを獲得することを目的とした広告配信では、ユーザーを確実に目的のページに誘導することで、コンバージョンに貢献しやすくなるため、クリック課金が向いています。
関連記事:リスティング広告などのクリック単価(CPC)とは?意味や費用相場、改善方法について解説
インプレッション課金は広告が1,000回表示されるごとに課金される仕組みです。
Cost per Milleを略して「CPM」とも呼ばれます。
CPMは、コスト÷表示回数×1,000で算出されます。
例えば、新商品を発売するなどでより多くのユーザーに広告を見てもらうための認知拡大が目的である場合、インプレッション数が自動で最大になるよう配信されるため、インプレッション課金が向いています。
広告視聴課金は動画広告の視聴ごとに料金が発生する仕組みです。
再生が始まるだけでは広告費は発生せず、一定時間の視聴が条件となっているため、ほとんど見られていないのに費用だけが増えていくということはありません。
広告視聴単価(CPV)
1 回の視聴に対して支払いが発生する動画キャンペーンの入札方法です。
視聴としてカウントされるのは、視聴者が動画を 30 秒間(30 秒未満の広告の場合は最後まで)視聴した場合、または動画に対して操作を行った場合のいずれか早いほうです。動画広告の操作にはCall-to-Action オーバーレイやカード、コンパニオン バナーのクリックなども含まれます。1 回の視聴に対してお支払い可能な上限額を設定します。
https://support.google.com/google-ads/answer/2382888?hl=ja
コンバージョン課金は広告のクリックや表示回数ではなく、商品購入などの目標を達成した際にのみ費用が発生する仕組みです。無駄な費用を抑えることが可能なためより効率的な広告運用が可能ですが、すべての広告に適用できるわけではありません。
また、コンバージョン課金を利用するためには、商品購入や資料請求などの具体的なコンバージョン目標を決めたあと、Googleアナリティクスなどのコンバージョン計測ツールを導入する必要があります。
リスティング広告は検索連動型広告とも呼ばれる、GoogleやYahoo!などの検索結果画面に表示されるテキスト広告です。
リスティング広告は通常の検索結果(自然検索)と区別するために、見出し文の左側に「広告」や「スポンサー」といったマークが付いています。
検索を行うキーワード(検索クエリ)と広告が連動しているため、すでに広告の商材に対してニーズのあるユーザーに広告を表示できることが特徴です。
費用の相場としては月20~50万円です。
最低出稿金額は無いため、月1万円などの小規模での配信も可能です。
関連記事:【初心者向け】リスティング広告とは?基本の仕組みや費用・やり方まで解説
リスティング広告の配信を検討している方へ、お役立ち資料もご用意しておりますので、是非ダウンロードしてみてください!
関連記事:「リスティング広告をはじめる前に押さえておきたい基礎知識」資料ダウンロードはこちら
動画広告はディスプレイ広告と同様に、webサイト上やアプリ上に加え、Youtubeに配信することが可能な、文字通り動画形式の広告手法です。
例えばYoutubeの動画の間に挿入されるような、「インストリーム広告」など、目的に応じた様々なフォーマットが選択可能です。
映像や音声などで訴求が可能なため、テキストや静止画の広告よりも商品やサービスの魅力をより伝えやすい特徴があります。
費用の相場としては、15万~25万円です。
広告のための動画を制作する費用などが多くかかることにはご注意ください。
ディスプレイ広告はGoogle検索結果以外の場所、つまりGoogleディスプレイネットワーク(GDN)と呼ばれるウェブサイト、YouTube、アプリなどに表示される広告です。
ディスプレイ広告費用の相場としては、月20万~50万円で、テキスト、画像、動画などの視覚的な要素を使用して、潜在顧客にブランドやサービスを印象付けることができます。
動画広告は主にYouTube上で配信される広告形式で、ユーザーの動画視聴時に配信されます。ディスプレイ広告費用の相場としては、月20万円ほどで、商品やサービスを視覚的・聴覚的に伝えることができ、ブランド認知拡大に効果的です。
ショッピング広告は、検索結果画面に商品画像と価格や店舗名などの商品に関する情報をセットで表示できる広告です。
画像引用:https://support.google.com/google-ads/answer/6275294
広告をクリックする前に詳細な情報が表示されるので、購入する可能性の高いユーザーをサイトに呼び込むことが可能です。
費用相場は月20万円程度です。
ショッピング広告はリスティング広告と違いキーワード単位での細かい広告表示を行うといった設定はできません。あくまで、入力した商品の情報や、LPの情報に基づき、関連する検索語句に対して広告が配信される仕組みです。
除外キーワードの設定は可能なため、不要な広告の表示を抑え、予算を管理することが重要です。
センタードでは広告成果だけではなく利益を追求するリスティング広告運用代行を提供しています。また、リスティング・ディスプレイ広告からSNS広告など様々な広告媒体をお客様の課題に合わせて、費用対効果を最大化させるよう広告運用を行います。
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アプリ広告はモバイルアプリのインストール促進やアプリ内でのアクションを促進するための広告形式です。Google検索、Google Play、YouTube、Googleディスプレイネットワークなど様々なチャネルでアプリの広告を配信できます。
アプリ広告の費用相場は月20万円程度です。
いくつかのGoogle広告における費用相場をご紹介しましたが、広告を出稿する際の課金方式や商材などによって、費用に差が生まれてきます。
自社サービスや商品において、より具体的なGoogle広告費用の相場が知りたい場合は、広告代理店に相談するか、Google広告のシミュレーション機能を利用しましょう。
広告代理店に相談すると、無料でシミュレーションと見積りを出してくれる場合が多いです。
広告出稿の目的や目標に合わせて、広告期間や予算の相談も可能です。
広告について詳しく、アカウントの作成から初期設定など、広告にかかる様々な工数などが軽減できるため、過去に広告を出稿したことが無い場合や、広告に関する知識が無い場合などは特におすすめです。
Google広告には、個別クリック単価制のシミュレーションと、スマート自動入札のシミュレーション機能があります。
Googleが保有する過去のデータを元に、異なる入札単価を設定していた場合の広告成果の違いなどが、シミュレーションで確認できます。
入札単価、予算、目標値のシミュレーションで掲載結果を推測する
引用:https://support.google.com/google-ads/answer/2470105?hl=ja#Bidsimulators
ここまで、Google広告費用の仕組みや相場をお伝えしてきましたが、実際に広告運用を行う場合の予算は具体的な数値目標を設定して決めましょう。
例えば、5,000円で1件のお問い合わせを獲得したいとします。(目標獲得単価:5,000円)
問い合わせの目標数は50件だから(目標コンバージョン数:50)
5,000×50=予算:250,000
となります。
しかし、競合の広告出稿状況やキーワードのクリック単価などによっては金額に変動があります。配信の結果や状況に合わせて、実現可能な正しい目標設定を行うことを意識しましょう。
広告の費用をなるべく抑えつつ、効果を高めていくには以下のような方法があります。
ターゲットユーザーを明確化
リマーケティングの活用
マッチタイプの活用
クリエイティブの改善
効果測定と調整を繰り返す
それぞれの項目の詳細を解説いたします。
広告を配信するターゲットを明確にすることで、広告費用を最適化しましょう。
年齢や性別、住んでいる地域やユーザーが持つ興味・関心など、複数の条件を設定して、広告配信することが可能です。
設定できる項目や存在するユーザーは広告媒体によって異なります。
広告配信前にどの媒体が自社にとって最も効果的であるかを、広告出稿前に調査しておくことをおすすめします。
リマーケティングとは、ユーザーがサイトに訪れ、離脱した際にそのユーザーに対して広告を再表示するマーケティング手法です。
商品やサービスに対して興味を持ったユーザーを再度、サイトに誘導することが可能です。
リマーケティングの仕組みやメリット・デメリットなど、より詳しく知りたい方は、「Google広告のリマーケティングとは?仕組みや設定方法、成果を上げるためのポイントを解説」にて解説しておりますので、併せてご覧ください。
マッチタイプとは、リスティング広告で設定するキーワードが、ユーザーの検索語句にどのようにマッチするかを決める、重要な仕組みです。
例えば、フレーズ一致では「依頼」と「外注」などのように、似た意味の検索語句に対して広告が表示されます。
より関連性の高い検索ユーザーに対して広告を表示させ、無駄な広告の表示を減らし、クリック率やコンバージョン率を高めましょう。
広告文とバナー画像、広告の遷移先であるLPなどの訴求が合致していなければ、ユーザーは求めていたページとは異なるページに遷移してしまったと感じ、離脱される可能性が高いです。
さらに、コンバージョンまでの導線も重要です。ユーザーは続きを読むかどうかを3秒で判断すると言われているため、ファーストビューに魅力を感じられないと離脱に繋がる恐れがあります。
「広告は多くクリックされて、サイトにユーザーが増えているのにお問い合わせが増えない」などの場合は、広告文と併せて、バナー画像やLPとの関連性を確認しましょう。
LP改善のヒントは、「LPのビフォーアフター事例紹介!CVするLP講座~よくある落とし穴と対策を解説~」でもご紹介しておりますので、是非ご覧ください!
Google広告はお伝えしてきた通り、配信すれば必ず効果が現れるわけではありません。
広告の効果を測定するためにはコンバージョントラッキング※の導入やGoogle Analyticsとの連携が必要です。
※コンバージョントラッキングは、広告に対するアクション後のユーザーの行動(商品の購入、ニュースレターの配信登録、電話問い合わせ、アプリのダウンロードなどを行ったかどうか)を把握できる無料のツールです。
引用:https://support.google.com/google-ads/answer/1722022?hl=ja
具体的な目標に対して、広告成果の良し悪しを判断し、改善策の立案と実行を行うなど、PDCAを回していくことが大切です。
Google広告の費用目安は広告の種類や商材、競合状況、その目標などによって異なります。
また、配信後のデータを活用して改善を繰り返すことで費用対効果を最大化できます。特にターゲティングの精度向上、クリエイティブの最適化や効果測定を徹底することで、無駄なコストを削減しながら成果を高めることが可能です。
もし、「Google広告を検討中だが予算感がわからない」「自社にあった広告媒体を知りたい」などお悩みの方は是非、センタードにご相談ください。
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監修者プロフィール
木島 怜史
株式会社センタード WEBマーケティング本部 エキスパート
前職のWEB営業経験を経て、株式会社センタード入社。現在WEBマーケティング本部にて技術統括。 WEBマーケティングの全体戦略設計からWEB広告、SEO、WEBサイトの課題抽出・改善立案までを管轄。 顧客目標としてWEBの目標達成はあくまで通過点と捉え、部分最適化、全体最適化を経てビジネス改善を目指す。 Web Designing誌に「ユーザーの行動特性を捉えたイベント集客施策」「Web戦略全体の視点から広告予算を考察」など寄稿。 「WEB改善の流れがわかる!目標設定とPDCAの考え方講座」など多数のセミナー講師も務める。 ウェブ解析士、GAIQ、Google広告等各種資格保有。業界歴10年以上。
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