Facebook広告マネージャとは?基本的な画面の見方から効果的な使い方を解説

更新日: 2024.09.04

Facebook広告マネージャとはFacebook広告とはSNS広告の一種で、Facebookを閲覧しているユーザーに対してバナーや動画の広告を表示するものです。

この記事では、Facebook広告の管理ツールであるFacebook広告マネージャについて、Facebook広告マネージャの機能、アカウント開設手順、効果的な活用方法について詳しく解説します。

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Facebook広告マネージャとは?

Facebook広告マネージャは、Meta社が運営するSNS広告を作成・管理するための無料ツールです。
「Facebook」と名が付いたツールですが、Facebookの他にもMeta社が運営する

・Instagram
・Messenger
・Audience Network

の広告を一箇所でまとめて管理することが可能になります。

Facebook広告マネージャでできること

Facebook広告マネージャでは、Meta社の運営するSNS(FacebookやInstagramなど)豊富なユーザー情報を活用して、効果的な広告配信ができます
具体的には以下の3つです。

  • ユーザー情報の活用

  • 精密なターゲティング

  • 効果的な広告配信

それぞれ詳しく解説します。

ユーザー情報の活用

ユーザーがアカウントを作成する際に入力する

  • 実名

  • 年齢

  • 性別

  • 居住地や出身地

  • 所属

などの基本的な属性情報を使ってターゲットを絞り込めます。

精密なターゲティング

Facebook広告マネージャの精密なターゲティング機能は、上記のようなユーザーの基本属性(年齢、性別、居住地など)に加えて、興味・関心、行動履歴、購買パターンなども活用できます

さらに、複数の条件を組み合わせたり、カスタムオーディエンスを作成したりすることで、より細かくターゲットを絞り込むことも可能です。

これにより、従来よりも遥かに精緻な広告配信が実現し、広告主は最適なオーディエンスに効率よくリーチできます。

個人情報保護に配慮しつつ、マーケティングの効果を最大化する画期的な機能といえるでしょう。

効果的な広告配信

動的広告によるユーザーの興味に合わせたコンテンツの自動生成や、リターゲティング過去に興味を示した商品の再アプローチが可能です。
また、A/Bテストを活用し、最適な広告クリエイティブをテストし選定できます
さらに、予算の自動最適化機能により費用対効果の高い配信を行ったり、詳細な分析ツールを駆使することで、広告パフォーマンスを常に監視し改善することも可能です。

これらの機能を活用し、企業は効率的に広告を届け、費用対効果を最大化しつつ、ユーザーにも価値ある情報として受け入れられやすい広告を提供できます。

上記理由から、Facebook広告マネージャは、企業が「適切な人」に「最適な商品」を効率的かつ戦略的に宣伝できるツールになっています。

Facebook広告マネージャでアカウントを開設する手順

Facebook広告マネージャを使用するためには、事前にアカウントを作成しておく必要があり、アカウントを作成するには、以下の3つの方法が挙げられます。
手順内には共通する項目も多くありますので、独自に行う必要がある項目を強調表示しています。

広告アカウントを追加する

初めてFacebook広告を運用する場合は、まずFacebookビジネスマネージャのアカウントを作成しなければなりません。

1.ビジネスマネージャの「ビジネス設定」をクリック
2.「アカウント」(左側に表示)を選択し、「広告アカウント」をクリック
3.「追加」(青文字)をクリック
4.「広告アカウントを追加」をクリック
5.広告アカウントIDを入力
6.アクセスレベルとメンバーを設定

このような手順で広告アカウントの追加が可能になります。

新しい広告アカウントの作成

すでに作成したFacebookビジネスマネージャのアカウントにログインし、広告アカウントを作成すると、Facebook広告マネージャも利用可能となります。

1.ビジネスマネージャの「ビジネス設定」をクリック
2.「アカウント」(左側に表示)を選択し、「広告アカウント」をクリック
3.「追加」(青文字)をクリック
4.「新しい広告アカウントを追加」をクリック
5.アクセスレベルとメンバーを設定

このような手順で新しい広告アカウントを作ることが可能になります。

広告アカウントへのアクセス権限をリクエストする

すでに作成した広告アカウントを利用する場合は、以下の手順でアクセス権限をリクエストします。

1.ビジネスマネージャの「ビジネス設定」をクリック
2.「アカウント」(左側に表示)を選択し、「広告アカウント」をクリック
3.「追加」(青文字)をクリック
4.「広告アカウントへのアクセスをリクエスト」を開く
5.アクセスレベルとメンバーを設定

このような手順で広告アカウントへのアクセス権限をリクエストすることが可能になります。

Facebook広告マネージャ画面の見方

ここまでの解説でFacebook広告マネージャが利用可能となりました。
つづいて操作画面の見方について見ていくことにしましょう。

リソースセンター

リソースセンターは、アップデート情報や利用にあたっての注意点の他、Facebook広告などの最新情報、問い合わせなどが紹介されたページになります。
Facebook広告運用にあたってのルールや注意点などが詳細に記載されているため、特に広告出稿の前は必ず目を通しておいた方がよいでしょう。
また、広告出稿に影響を与えるようなアップデートも定期的に行われているため、広告出稿前だけに留まらず、定期的にこのリソースセンターの記載内容を確認しておきましょう。

キャンペーン

Facebook広告は、キャンペーン広告セット広告の3層構造となっています。
キャンペーンは広告の最上位層にあたり、ここでは広告キャンペーン全体の目的(広告の目的)を設定します。
広告の目的は「売上を上げたい」「ブランドの認知度を上げたい」など、ビジネス目標に合わせて選択できます。

Facebook広告マネージャで選べる広告の目的は以下の6種類です。

  • 認知度
    広告を覚えてくれる可能性が高いユーザーにできるだけ多くリーチする

  • トラフィック
    指定したサイトにユーザーを誘導する

  • エンゲージメント
    広告やページに対して、望むアクションを行ってくれる可能性の高いユーザーを見つける

  • リード
    メッセージ、電話、登録を利用して、ビジネスやブランドのリードを獲得する

  • アプリの宣伝
    モバイルデバイスユーザーに、アプリをインストールしてもらうか、アプリ内で特定のアクションを実行してもらう。

  • 売上
    商品やサービスを購入する可能性が高いユーザーを見つける


キャンペーンの目的はビジネスの成長に合わせて変更していきましょう。

例えば、始めは認知度の向上を目的とし、広告の効果に合わせて購入や登録を促す目的に変更するなど、現時点での目標達成のためにどのようなアクションを行ってもらう必要があるのかを考えることが重要です。

Meta広告マネージャで適切な広告の目的を選択するには

広告セット

広告セットは上から2番目の階層にあたり、ターゲット設定や広告予算を決めることができます

例えば、広告予算の設定から、どのくらいの広告出稿期間で実際に使った広告費はいくらなのかを分析できます。
そのため、設定したターゲットに対して広告効果はどの程度だったのかなど、今後の課題を把握することも可能です。

広告

広告は最も低い階層となり、出稿している広告のクリエイティブがどの程度の効果を得られているのかを確認することができます
例えば、広告のABテストを実施し、その後の改善につなげることも可能です。

また、広告セットタブでは、設定したターゲットに対し品質面、エンゲージメント率、コンバージョン率など、広告クリエイティブがこうした結果にどれほどの影響を与えることができたかといった診断結果を確かめることができます。

Facebook広告マネージャで広告を新規作成・出稿する手順

Facebook広告マネージャキャンペーンを新しく作る

「キャンペーン」を選択し、「作成」をクリックします。
現時点での目標達成のために必要となる広告目的を選択し、「次へ」をクリックします。

広告セットの設定

広告セット名とFacebookページを決め、広告セットの設定を行います。

広告予算と掲載期間の設定

広告予算設定には1日の予算と通算の予算がありますが、自社の目的に合わせて設定しましょう。
また、スケジュール設定を間違うと、予算設定との正しい効果測定ができなくなるため注意しましょう。

オーディエンスの設定

どのようなターゲットに対し、広告配信するかを決めるのがオーディエンスの設定です。
性別や住所などの基本的な属性情報の他、Facebook広告ではユーザーの趣味嗜好も設定することができます。

配置の設定

広告をどこに配置するかを設定します。
分析をもとに経験を積んだ担当者であれば、配置の設定を自社オリジナルで行うこともできますが、経験が乏しい場合はFacebook広告が適切な配置を行ってくれる「自動配置」がおすすめです。

広告の作成

Facebook広告では画像も動画も使用することができます。
広告出稿の目的によって効果を生みやすい広告フォーマットも違うため、競合がどのような広告で出稿しているかなど、しっかりと調査した上で。

クリエイティブの設定

広告設定に基づき、クリエイティブ設定を行います。
プレビュー確認も可能なため、配信前は必ずチェックしておきましょう。

トラッキングの設定

特定のユーザーがサイト内のどのページを閲覧しているのかを追って分析するトラッキングの設定を行います。
ただし、成約などコンバージョンを分析するためにはさらに別なツールを使用する必要があります。

支払い情報の設定

広告費の支払い方法を設定して終了となります。

Facebook広告マネージャを使用するメリット

条件設定して検索できる

いくつもキャンペーンや広告があると、希望するものを見つけ出すのが困難になります。

Facebook広告マネージャでは、多数のキャンペーンや広告を効率的に管理するために、高度な検索機能を活用できます
キャンペーン名、広告セット名、広告名はもちろん、予算、配信状況、パフォーマンス指標など、多様な条件を組み合わせて検索が可能なため、大量の広告データの中から必要な情報を素早く抽出できます。
例えば、特定の期間に高いクリック率を記録した広告や、予算消化が遅れているキャンペーンなどを瞬時に見つけ出せます。

表示項目のカスタマイズ

Facebook広告マネージャの表示項目カスタマイズ機能はデフォルトで設定されている指標に加え、独自の指標を作成・追加することが可能です。
例えば、ROI、コンバージョン率、CPAなど、自社のKPIに直結する指標を設定できます。

また、複数の指標を組み合わせた独自の計算式を作成することも可能です。これにより、広告パフォーマンスを自社の目標に沿って評価し、効率的に分析を行いましょう。

関連記事:KPIツリーの基本と活用方法

詳細な数字も確認可能

Facebook広告マネージャの「内訳」ボタンを活用することで、広告パフォーマンスの詳細な数字を確認できます。
この機能では、時間帯別、デバイス別、地域別などの様々な切り口で広告データを分析できます。

例えば、特定の広告がどの時間帯に最も効果的か、どの地域で高いエンゲージメントを得ているかなどを詳細に把握できます。
アクション別の内訳も確認できるため、ユーザーがどのような行動を取っているかも細かく分析できます。

分析期間を設定

Facebook広告マネージャでは、データ分析したい期間をカレンダー上で簡単に設定することができます。
日次、週次、月次など、様々な時間軸での分析が可能で、特定のキャンペーンの効果を時系列で追跡したり、季節変動の影響を評価したりすることができます。
また、複数の期間を比較することで、広告効果の改善や悪化を明確に把握できます。

レポート表示

分析したデータのエクスポートや、データを自社オリジナルに加工する場合は「レポート」ボタンから、必要な指標や期間を選択し、Excel やCSV形式で出力することができます。

また、定期的なレポート作成を自動化することも可能なため、効率的に広告パフォーマンスを確認することができるでしょう。

Facebook広告マネージャに関するよくある質問

Facebook広告マネージャが起動しないときは?

古いバージョンのまま使用していると起動しないこともあるため、必ず最新バージョンにアップデートしましょう。
また、パソコンやスマホなど、使用端末を再起動してみるのもよいでしょう。

スマホ用アプリはある?

あります。
Facebook広告マネージャのスマホ用アプリを利用することで、場所や時間を問わず、スマートフォンから広告キャンペーンの管理や新規広告の作成が可能になります。
リアルタイムでのパフォーマンス確認や予算調整などをすぐに行うことが可能なため、意図していない配信やトラブルの対応などにも役立つでしょう。

Facebook広告マネージャで作成した広告が見れないのはなぜ?

広告表示されない理由として
・審査をパスしていない
・掲載期間を設定していない
・予算が上限に達している
・広告配信設定がオフになっている
などが考えられます。

また、新しく作成した広告の場合、審査や反映に時間がかかることもあるため、しばらく待つ必要がある場合もあります。

Facebook広告マネージャで広告データを見ることができないのは?

広告データが表示されない理由として
・広告成果がまだない場合
・設定した期間内に広告配信が行われていない場合
・新しい広告で更新が遅れている場合
などが考えられます。
適切な期間設定を確認し、十分な時間が経過しているか確認しましょう。

また、広告が実際に配信されているかどうかも確認する必要があります。データの更新に関しては、しばらく時間を置いてから再度確認することで解決するケースもあります。

まとめ

SNS広告を実施する担当者にとって、Facebook広告マネージャは単なる広告作成ツールにとどまらず、包括的な広告運用と分析が可能です。適切に活用することで、広告効果の最大化と効率的な予算管理を行いましょう。

 

 

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監修者プロフィール

木島 怜史

木島 怜史

株式会社センタード WEBマーケティング本部 エキスパート

前職のWEB営業経験を経て、株式会社センタード入社。現在WEBマーケティング本部にて技術統括。 WEBマーケティングの全体戦略設計からWEB広告、SEO、WEBサイトの課題抽出・改善立案までを管轄。 顧客目標としてWEBの目標達成はあくまで通過点と捉え、部分最適化、全体最適化を経てビジネス改善を目指す。 Web Designing誌に「ユーザーの行動特性を捉えたイベント集客施策」「Web戦略全体の視点から広告予算を考察」など寄稿。 「WEB改善の流れがわかる!目標設定とPDCAの考え方講座」など多数のセミナー講師も務める。 ウェブ解析士、GAIQ、Google広告等各種資格保有。業界歴10年以上。

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