更新日: 2024.09.02
先日、「2024年1月~3月の期間に、既存のファインドキャンペーンはすべてデマンドジェネレーションキャンペーンにアップグレードされます。」とGoogleから発表がありました。
デマンドジェネレーションキャンペーンはGoogleのAIを活用し、幅広い掲載面やオーディエンスに広告を配信することができるキャンペーンです。この記事では、デマンドジェネレーションキャンペーンの特徴や配信方法、導入前に知っておくべき注意点を解説していきます。
目次
デマンドジェネレーションキャンペーンはファインドキャンペーンの後継となるキャンペーンです。
そのため、デマンドジェネレーションキャンペーンはファインドキャンペーンの機能が基となっており、ファインドキャンペーンにいくつかの機能が追加された形となっています。
ファインドキャンペーンとの違いを一覧にまとめました。
デマンドジェネレーションキャンペーンとファインドキャンペーンとの大きな違いは、「広告掲載面の拡大」「配信クリエイティブの追加」「類似オーディエンスの追加」です。
デマンドジェネレーションキャンペーンはGoogleのAIを活用し、より幅広い掲載面やオーディエンスに広告を配信することができるキャンペーンと言えるでしょう。
デマンドジェネレーションキャンペーンを活用することで、広告運用を効率化することができます。デマンドジェネレーションキャンペーンのメリットとその効果的な活用方法をお伝えします。
デマンドジェネレーションキャンペーンは類似セグメントを使用することができ、既存ユーザーと類似した興味やニーズを持つ新規ユーザーに対してターゲティングを行うことが可能です。これにより、広告のパーソナライズが進み、新規顧客の獲得に効果的なリーチが期待できます。
デマンドジェネレーションキャンペーンでは、「クリック数の最大化」の入札戦略が加えられました。「クリック数の最大化」を使用することで、広告をより多くのユーザーに表示し、クリック数を最大化させる入札単価の調整が行われるため、認知目的としても活用することができます。
また、YouTubeショートやインストリーム広告などの動画クリエイティブでも広告配信が可能となります。特に、利用者が拡大しているショート動画に広告を出稿することで、ユーザーとのタッチポイントを増やすことができるでしょう。
デマンドジェネレーションキャンペーンはリリースされてからまだ日が浅いため、比較的競合が少ないマーケットと言えるでしょう。
過去にも、P-MAXがリリースされて間もない時に広告配信をスタートした広告主の中には、競合が少ないことにより「クリック単価を抑えられた」「コンバージョン数が増加した」などの恩恵を受けた方も少なくないはずです。
リリース初期の競合が少ないマーケットを活用することで、ブランドや商品への注目度が高まり、効果的な成果が期待できます。
デマンドジェネレーションキャンペーンでの配信を検討している方に向けて、デマンドジェネレーションキャンペーンを始める前に押さえておくべきポイントについて詳しく解説していきます。
ファインドキャンペーンからデマンドジェネレーションキャンペーンにアップグレードする場合は、機械学習が安定するまでパフォーマンスの揺れが発生する可能性があります。正しいターゲットに適正なクリック単価で広告を配信していくためには、パフォーマンスの変動を細かく確認し、設定の微調整を行いましょう。
デマンドジェネレーションキャンペーンは、クリエイティブがメインとなるキャンペーンです。画像や動画の見せ方、テキストの訴求内容、配置、サイズなどパターンの異なる複数のクリエイティブを用意してテストを行い、最適なクリエイティブで広告配信を行うことでより良い成果を得ることができるでしょう。
このように、デマンドジェネレーションキャンペーンで成果を上げるには、複数のクリエイティブの作成や動画の作成が重要となります。そのため、クリエイティブ作成のリソース確保を行い、自動アップグレードまで余裕を持ってクリエイティブ制作を進めましょう。
動画クリエイティブを作成する場合は、配信するプラットフォームや広告スペースにおけるセーフゾーンを確認しましょう。例えば、YouTubeショートに出稿する際は、画面右側のいいねボタンやコメントボタンと動画クリエイティブが被っていないか注意しましょう。
クリエイティブが正しく表示されないと、訴求内容の理解や視覚的な印象が損なわれる可能性があります。動画広告の最適な形式や寸法について理解し、セーフゾーン内でのクリエイティブ制作を心掛けましょう。
下記2つのパターンに分けて、デマンドジェネレーションキャンペーンで広告配信を始める方法をお伝えします。
1.新しくデマンドジェネレーションキャンペーンを作成する場合
2.ファインド広告からアップグレードする
Google広告管理画面のキャンペーンページから「新しいキャンペーン」をクリックして、キャンペーンの新規作成に進みます。
デマンドジェネレーションを選択できるキャンペーン目標は下記となっています。キャンペーン目標によって選択できるキャンペーンが異なりますので、注意しましょう。
・販売促進
・見込み顧客の獲得
・WEBサイトのトラフィック
・ブランド認知度と比較検討
「デマンドジェネレーション」を選択してください。キャンペーン目標によってキャンペーンタイプの選択肢は異なります。
キャンペーン単位で設定できる項目は画像に示した通りです。
1日の広告予算は必須項目ですので、忘れずに設定しましょう。
広告グループ単位で設定できる項目は画像に示した通りです。
「最適化されたオーディエンス」にチェックを入れることで、LPや広告クリエイティブの情報を基に設定した目標を達成する可能性の高い新規ユーザーが自動的にターゲティングされます。
作成する広告の種類を選択して、画像・テキスト・広告の遷移先など広告の内容を入力していきます。画像・ロゴ・広告見出し・説明文・遷移先URL・ビジネスの名前は、入力必須となりますので注意しましょう。
広告の入稿後、すぐに審査が始まります。審査が終了すると、すぐにでもキャンペーンを開始することができます。
利用している広告アカウントのGoogle担当者にファインドキャンペーンからデマンドジェネレーションキャンペーンへのアップグレードを依頼することで、自動アップグレードを待たずにデマンドジェネレーションキャンペーンを利用できるようになります。
ただし、Google担当者がついていない場合は、2024年1月~3月の自動アップグレードを待つ必要がありますので注意しましょう。
デマンドジェネレーションキャンペーンのβ版がリリースされ、β版を導入するための申し込みが開始となりました。
Google広告を利用する全ての広告主において、デマンドジェネレーションキャンペーンの利用が可能になりました。また、ファインドキャンペーンがデマンドジェネレーションキャンペーンにアップグレードされると発表されました。
2024年1月~3月の期間に、既存のファインドキャンペーンはすべてデマンドジェネレーションキャンペーンにアップグレードされる予定となっています。
デマンドジェネレーションキャンペーンは、GoogleのAIを活用し、幅広い掲載面やオーディエンスに広告を配信することができるキャンペーンです。
本記事では、デマンドジェネレーションキャンペーンの概要から活用方法、注意点まで配信に必要な基礎知識をお伝えしてきました。
これから本格化するデマンドジェネレーションキャンペーンへのアップグレードに先駆けて、デマンドジェネレーションキャンペーンでの運用準備を行っていきましょう!
いかがでしたでしょうか?皆さんにとって有用なコンテンツとなっていれば嬉しいです。
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監修者プロフィール
木島 怜史
株式会社センタード WEBマーケティング本部 エキスパート
前職のWEB営業経験を経て、株式会社センタード入社。現在WEBマーケティング本部にて技術統括。 WEBマーケティングの全体戦略設計からWEB広告、SEO、WEBサイトの課題抽出・改善立案までを管轄。 顧客目標としてWEBの目標達成はあくまで通過点と捉え、部分最適化、全体最適化を経てビジネス改善を目指す。 Web Designing誌に「ユーザーの行動特性を捉えたイベント集客施策」「Web戦略全体の視点から広告予算を考察」など寄稿。 「WEB改善の流れがわかる!目標設定とPDCAの考え方講座」など多数のセミナー講師も務める。 ウェブ解析士、GAIQ、Google広告等各種資格保有。業界歴10年以上。
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