canonical(カノニカル)タグとは?意味とURLの正規化が必要な理由を解説

更新日: 2024.09.05

【SEO初心者必見】canonicalタグとは?意味と設定方法を分かりやすく解説

canonicalタグは、重複コンテンツ問題を解決し、検索エンジンからのペナルティを回避するために使用されます。同一内容のページが複数のURLで存在する場合、検索エンジンはどのページを優先的に表示すべきか判断できなくなってしまいます。そこで、canonicalタグを使って正規のURLを指定することで、この問題を解決できます。

しかし、canonicalタグの設定方法を誤ると、かえってSEOに悪影響を与えてしまう可能性があります。そのため、SEO初心者の方は、正しいcanonicalタグの使い方を理解し、適切に設定することが大切です。

本記事では、canonicalタグの意味や役割、設定方法、使用シーン、注意点などを、分かりやすく解説します。これからSEOを学ぶ方や、canonicalタグの使い方に不安を感じている方は、ぜひこの記事を参考にしてください。

canonicalタグとは?

canonicalタグとは

canonicalタグは、HTMLの`<head>`内に記述するタグで、そのページの正規のURLを指定するために使用されます。検索エンジンに対して、同一内容の複数のURLのうち、どのURLを優先的にインデックスに登録すべきかを伝える役割を果たします。

canonicalタグとは

canonicalタグの役割

canonicalタグの主な役割は、重複コンテンツ問題を解決することです。同じ内容のページが複数のURLで存在する場合、検索エンジンはどのページを優先的に表示すべきか判断できなくなります。

例えば、あるWEBサイトに、同じ内容のページがいくつもあるとします。このような場合、GoogleなどのGoogleは「どのページが一番大切なのか」わからなくなってしまいます。

そこで、canonicalタグを使って、「このページが一番大切です」と明示することで、Googleに優先的に表示してほしいページを指定できるのです。

canonicalタグを使用することで、正規のURLを明示し、この問題を解決できます。

canonicalタグを使用する理由

canonicalタグを使用する主な理由は、SEOに悪影響を与える重複コンテンツ問題を回避するためです。また、正規のURLを明確にすることで、検索エンジンがページの評価を適切に行えるようになり、検索順位の向上につながります。

canonicalタグとSEOの関係

重複コンテンツ問題とSEO

重複コンテンツ問題は、SEOに悪影響を与える大きな要因の一つです。同一内容のページが複数存在することで、検索エンジンがどのページを優先的に表示すべきか判断できなくなり、ページの評価が分散してしまいます。

canonicalタグがSEOに与える影響

canonicalタグを正しく設定することで、重複コンテンツ問題を解決し、検索エンジンからのペナルティを回避することができます。また、正規のURLを明示することで、ページの評価が適切に行われ、検索順位の向上につながります。

検索エンジンがcanonicalタグを使用する方法

検索エンジンは、canonicalタグで指定されたURLを優先的にインデックスに登録します。これにより、重複コンテンツ問題が解決され、ページの評価が適切に行われるようになります。

canonicalタグの設定方法

HTMLでのcanonicalタグの記述方法

HTMLでcanonicalタグを設定する場合、以下のように`<head>`タグ内に記述します。
<link rel=”canonical” href=”正規のURLを指定”>

WordPressでのcanonicalタグの設定

WordPressでは、プラグインを使用することで簡単にcanonicalタグを設定できます。代表的なプラグインとして、「Yoast SEO」や「All in One SEO Pack」などがあります。

その他のCMSでのcanonicalタグの設定

その他のCMSでcanonicalタグを設定する方法は、それぞれのCMSによって異なります。多くの場合、プラグインやモジュールを使用することで、簡単に設定できます。

サイトマップとcanonicalタグの関係

サイトマップにcanonicalタグで指定したURLを含めることで、検索エンジンにそのURLが正規のものであることを伝えることができます。これにより、クロールの効率化とインデックスの最適化が促進されます。

canonicalタグの使用シーン

同一コンテンツのURLが複数存在する場合

同一のコンテンツに複数のURLが存在する場合、canonicalタグを使用して正規のURLを指定します。これにより、重複コンテンツ問題を回避できます。

パラメータ付きURLの正規化

検索や絞り込み機能によって生成されるパラメータ付きURLは、重複コンテンツ問題を引き起こす可能性があります。canonicalタグを使用して、パラメータなしのURLを正規のURLとして指定することで、この問題を解決できます。

モバイル版とデスクトップ版の正規化

モバイル版とデスクトップ版のサイトを運営している場合、それぞれのページに対して正規のURLを指定する必要があります。canonicalタグを使用することで、適切にURLを正規化できます。

ページネーションへの対応

一覧ページなどでページネーションを使用している場合、canonicalタグを設定して、ページネーションによる重複コンテンツ問題を回避することができます。

canonicalタグの使用時の注意点

正しいURLの指定

canonicalタグで指定するURLは、絶対URLで記述する必要があります。相対URLを使用すると、正しく機能しない可能性があります。

セルフリファレンシャルcanonicalタグの使用

セルフリファレンシャルcanonicalタグとは、自身のページを正規のURLとして指定するcanonicalタグのことです。これを使用することで、そのページが正規のURLであることを明示できます。

canonicalタグとhreflangタグの併用

多言語サイトを運営している場合、canonicalタグとhreflangタグを併用することで、言語や地域ごとの正規のURLを指定できます。

canonicalタグのエラーと修正方法

canonicalタグの設定にエラーがある場合、検索エンジンがURLを正しく認識できなくなります。定期的にcanonicalタグの設定を確認し、エラーがある場合は速やかに修正することが重要です。

canonicalタグのまとめ

canonicalタグは、SEO対策に非常に重要な役割を果たします。正しく設定することで、重複コンテンツ問題を解決し、検索エンジンからのペナルティを回避できます。その結果、検索エンジンがページを適切に評価し、検索順位の向上につながります。ただし、サイトの構造や内容が変更された場合は、canonicalタグの設定を見直す必要があります。継続的な管理により、最適な設定を維持することがSEO対策の鍵となります。

正しいcanonicalタグの設定により、重複コンテンツ問題を解決し、検索順位の向上を目指しましょう。

 

 

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監修者プロフィール

木島 怜史

木島 怜史

株式会社センタード WEBマーケティング本部 エキスパート

前職のWEB営業経験を経て、株式会社センタード入社。現在WEBマーケティング本部にて技術統括。 WEBマーケティングの全体戦略設計からWEB広告、SEO、WEBサイトの課題抽出・改善立案までを管轄。 顧客目標としてWEBの目標達成はあくまで通過点と捉え、部分最適化、全体最適化を経てビジネス改善を目指す。 Web Designing誌に「ユーザーの行動特性を捉えたイベント集客施策」「Web戦略全体の視点から広告予算を考察」など寄稿。 「WEB改善の流れがわかる!目標設定とPDCAの考え方講座」など多数のセミナー講師も務める。 ウェブ解析士、GAIQ、Google広告等各種資格保有。業界歴10年以上。

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