WEB広告における効果的なバナー制作のポイントについて解説

公開日: 2024.11.15


インターネット広告において、バナー広告は重要な役割を果たしています。

バナー広告とは、ウェブサイト上に表示される画像やテキストのことで、クリックすると広告主のサイトへ誘導されます。うまく作られたバナー広告は、見込み客の興味を引き、商品の販売やサービスの利用につなげることができます。

しかし、効果的なバナー制作には、いくつかのコツがあります。

この記事では、WEB広告で効果的なバナーを作るためのポイントを、わかりやすく解説していきます。

バナー制作の基本

大きさと形式を選ぼう

まずは、バナーの大きさと形式を決めましょう。

よく使われるバナーサイズには、300×250ピクセル(長方形)、728×90ピクセル(横長)、160×600ピクセル(縦長)などがあります。

配信先のウェブサイトや広告ネットワークに合わせて、適切なサイズを選ぶことが大切です。

形式は、JPEG、PNG、GIFが一般的です。

色の使い方で印象が変わる

色は、人の感情や行動に影響を与えます。

バナーの色選びにも、色彩心理学が役立ちます。

例えば、赤は緊急性や興奮を、青は信頼性や安心感を、緑は自然や健康をイメージさせます。

商品やサービスの特徴に合わせて、適切な色を選びましょう。ただし、色を使いすぎると見づらくなるので、2~3色に絞るのがおすすめです。

読みやすいフォントを使おう

バナーに書かれたメッセージを伝えるには、読みやすいフォントの選択が大切です。
一般的に、ゴシック体のフォントが読みやすいと言われています。

また、フォントの大きさは、バナーのサイズに合わせて調整しましょう。

小さすぎると読みづらく、大きすぎるとバランスが悪くなります。文字の色は、背景色とのコントラストを考えて、読みやすさを確保することが重要です。

短く明確なメッセージを

バナーに載せるメッセージは、短くてわかりやすいことが求められます。

見る人が一目で内容を理解できるようにしましょう。

キャッチコピーは、印象に残る言葉で表現し、興味を引くようにします。

また、商品やサービスの特徴や利点を、具体的に伝えることが大切です。メッセージが長くなる場合は、重要な情報を先に書き、詳細は後から伝えるようにしましょう。

ターゲットを意識しよう

誰に向けたバナー?

効果的なバナーを作るには、ターゲットとなる人を明確にすることが大切です。
年齢、性別、職業、趣味など、ターゲットの特徴を詳しく考えましょう。

GoogleAnalyticsなどの分析ツールを使えば、サイトを訪れる人の属性や行動を知ることができます。

また、アンケートやインタビューで、ターゲットのニーズや悩みを直接聞くのも有効です。

ターゲットの関心や悩みに訴求

バナーの訴求点は、ターゲットの関心事や抱えている悩みに、いかに解決策を示せるかがポイントです。

例えば、健康食品のバナーなら、「ダイエットに悩む女性」をターゲットに、「1ヶ月で5kg痩せた」といった具体的な結果を訴求するのが効果的でしょう。
ターゲットの「痛み」をつかみ、共感を得ることで、バナーのクリック率を高められます。

ターゲットに合わせてデザインを調整

バナーのデザインは、ターゲットの特性に合わせて調整しましょう。

若者向けなら、明るく元気な色使いやトレンド感のあるデザインを取り入れ、シニア層向けなら、落ち着いた色合いで読みやすさを重視する、といった具合です。

また、ターゲットの関心事に合わせて、バナーに使う画像やイラストを選ぶのも効果的です。例えば、スポーツ用品のバナーなら、スポーツをしている人の画像を使うことで、親近感を持ってもらえます。

目を引くデザインの工夫

キレイな画像素材を使う

バナーの見た目の印象を高めるには、キレイな画像素材を使うことが大切です。

鮮明で魅力的な画像は、人の目を引き、クリックを促進します。Adobe Stockなどのストックフォトサイトや自分で撮影した写真を活用し、バナーの目的に合う画像を選びましょう。

ブランドロゴを入れよう

バナーには、会社やブランドのロゴを入れ、ブランドイメージを伝えることが大切です。

ロゴの位置や大きさは、バナーの目的やデザイン全体のバランスを考えて決めましょう。

また、バナーのデザインは、会社のウェブサイトや他の広告と、デザインの統一感を保つことが大切です。色使いや文字、メッセージなどを揃えることで、ブランドの認知度アップにつなげられます。

感情に訴える要素を取り入れる

人は感情に影響を受けやすい生き物です。

バナーに感情を揺さぶる要素を取り入れることで、見る人の心をつかみ、行動を促せます。

例えば、笑顔の人物を使うことで、親しみやすさや信頼感を与えたり、美しい風景を背景にすることで、高級感やリラックス感を演出したりできます。ターゲットの感情に響く要素を、うまく取り入れましょう。

行動を促す工夫

明確な行動指示(CTA)を入れる

バナーの目的は、見た人に特定の行動を取ってもらうことです。

そのためには、「今すぐ購入」「無料で試す」「詳細はこちら」といった、明確な行動指示(CTA)を入れることが大切です。

CTAは、バナーの中で目立つ位置に配置し、ボタン形式にするのが効果的です。また、CTAの言葉は、行動を促す力強い表現を使い、心理的なハードルを下げるようにしましょう。

期間限定や特別割引で緊急性を

「今すぐ手に入れなきゃ」という緊急性があると、人は行動を起こしやすくなります。

バナーに、期間限定セールや特別割引といった要素を盛り込むことで、購買意欲を高められます。

ただし、やりすぎは逆効果なので、ほどほどの緊急性を演出するのがコツです。また、限定商品や先行予約など、希少性をアピールするのも、行動を促す上で有効です。

「他の人がやっているから自分もやろう」という集団心理を利用

「他の人がやっているから自分もやろう」という心理を、ソーシャルプルーフ(社会的証明)と言います。

バナーにソーシャルプルーフを取り入れることで、信頼感を高め、行動を促せます。

例えば、「1万人が利用中」「98%が満足」といった実績や評価を数字で示したり、有名人やインフルエンサーのおすすめコメントを載せたりするのが効果的です。ただし、ソーシャルプルーフは、本当の情報を使うことが大前提です。うそのデータや評価を載せると、ブランドイメージを大きく損なう恐れがあります。

テストで効果を検証

バナーのパターンを作る

効果的なバナーを作るには、A/Bテストが欠かせません。

A/Bテストとは、バナーの要素(見出し、画像、CTA、色など)を変えた複数のパターンを作り、どのバージョンが一番成果が出るかを調べる方法です。

テストしたいパターンを用意し、一定期間、ランダムに表示します。各バージョンの結果を比べることで、最も効果的なバナーがわかります。A/Bテストを繰り返し行うことで、バナーを徐々に改善し、最適化していけます。

クリック率などの指標を測る

A/Bテストを行う上で大切なのが、適切な指標を測ることです。

バナー広告でよく使われる指標には、クリック率(CTR)とコンバージョン率(CVR)があります。
CTRは、バナーの表示回数のうち、クリックされた割合を示し、バナーの魅力度を測る上で重要な指標です。
一方、CVRは、バナーをクリックしてサイトを訪問した人のうち、最終的に目標の行動(商品の購入、会員登録など)を取った割合を表します。

これらの指標を正しく測定し、改善点を見つけることが、A/Bテストの鍵となります。

データから学んでバナーを改善

A/Bテストで得たデータを分析し、バナーの改善点を明らかにすることが大切です。

どの要素が クリック率やコンバージョン率のアップににつながったのかを詳しく分析し、次の施策に生かしていきましょう。

例えば、見出しを変更したバージョンのクリック率が高かった場合、その見出しの表現方法が効果的だったと判断できます。また、クリック率は高いけれど、コンバージョン率が低い場合は、商品ページの改善が必要だと考えられます。

このように、データから仮説を立て、検証を重ねることで、バナーを最適化していけます。

まとめ

この記事では、WEB広告で効果的なバナーを作るためのポイントを、詳しく解説してきました。

バナー制作の基本として、適切なサイズと形式の選択、色の使い方、読みやすい文字、短く明確なメッセージが大切です。

また、ターゲットをしっかり意識し、関心事や悩みに訴求し、ターゲットに合わせてデザインを調整することが重要です。

目を引くデザインのために、キレイな画像や動画の使用、ブランドロゴの活用、感情に訴える要素の取り入れが効果的です。さらに、明確なCTA、緊急性の演出、ソーシャルプルーフの活用といった、行動を促す工夫も欠かせません。

最後に、A/Bテストを行い、データに基づいてバナーを継続的に改善・最適化していくことが、成果アップにつながります。

効果的なバナー制作は、WEB広告戦略で非常に重要な要素です。この記事で解説したポイントを押さえ、クリエイティビティと戦略性を持ってバナー制作に取り組むことで、広告効果の最大化を目指しましょう。

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監修者プロフィール

木島 怜史

木島 怜史

株式会社センタード WEBマーケティング本部 エキスパート

前職のWEB営業経験を経て、株式会社センタード入社。現在WEBマーケティング本部にて技術統括。 WEBマーケティングの全体戦略設計からWEB広告、SEO、WEBサイトの課題抽出・改善立案までを管轄。 顧客目標としてWEBの目標達成はあくまで通過点と捉え、部分最適化、全体最適化を経てビジネス改善を目指す。 Web Designing誌に「ユーザーの行動特性を捉えたイベント集客施策」「Web戦略全体の視点から広告予算を考察」など寄稿。 「WEB改善の流れがわかる!目標設定とPDCAの考え方講座」など多数のセミナー講師も務める。 ウェブ解析士、GAIQ、Google広告等各種資格保有。業界歴10年以上。

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