更新日: 2024.09.02
「404 Not Found」エラーは、インターネットを使用していれば誰もが一度は見たことがあるかもしれません。
この記事では、404エラー(404 not found)が何であるか、なぜ重要なのか、そしてどのように対処すればよいかを詳しく解説します。
目次
404エラー(404 not found)はHTTPステータスコードの一種です。
HTTPステータスコードは、ウェブサーバーからの応答の一部としてブラウザに送信され、リクエストの状態を示します。404はその中でも「ページが見つからない」ことを示すコードです。
404エラーが表示される理由として、主にURLが間違っている、ページが削除された、または別のURLに移動したために発生します。
HTTPステータスコードは、ウェブサーバーからブラウザへの応答の一部として使用され、リクエストの結果を数字で伝えるシステムです。
HTTPステータスコードは、その目的に応じていくつかのカテゴリに分類されます。
1xxステータスコードは、「情報レスポンス」として知られています。ウェブサーバーがあなたのリクエストを受け取り、まだ処理を完了していないけれども順調に進行中であることを教えてくれるコードです。
たとえば、ウェブページを開く際などに、サーバーの処理に時間がかかっている場合に、このタイプのステータスコードが使われます。これにより、通信がまだ進行中であることが確認でき、ユーザーはそのまま待つ必要があることがわかります。
例: 100 Continue
、101 Switching Protocols
2xxステータスコードは、「成功」と分類されるコード群です。ホームページでユーザーが行った行動(たとえばページを開く、フォームを送信するなど)がうまく処理されたときにサーバーから送られます。簡単に言えば、これらのコードは「リクエストが成功したよ」というサーバーからの返事です。
例: 200 OK
、201 Created
、204 No Content
3xxステータスコードは、「リダイレクト」を示す一連のコードです。これらのコードは、ブラウザが求めたページを直接渡すのではなく、別の場所(URL)へ誘導して問い合わせを解決します。リダイレクトは、ページが一時的にまたは永続的に新しい場所に移された時、または何か他の手順が必要な時に使われます。
例: 301 Moved Permanently
、302 Found
、307 Temporary Redirect
4xxステータスコードは、「クライアントエラー」と呼ばれるもので、ウェブページの問い合わせに関する問題がユーザー側にあることを示します。
このエラーコードが出た時は、ほとんどの場合ホームページを訪れたユーザーが何か間違った操作をしていることが原因です。たとえば、間違ったURLを入力したり、アクセス権限のないページを見ようとしたりすると、この種のエラーコードが表示されます。
例: 400 Bad Request
、401 Unauthorized
、404 Not Found
5xxステータスコードは、「サーバーエラー」と分類されます。
このコードは、ウェブページにアクセスしようとした時に何か問題がサーバー側で発生していることを示しています。つまり、問題はユーザーのPCや操作ではなく、ホームページを管理しているサーバーに起因しています。例えば、「500 Internal Server Error」はサーバー内部で何か問題が発生し、リクエストを処理できない状態を示しています。
例: 500 Internal Server Error
、502 Bad Gateway
、503 Service Unavailable
最も一般的なステータスコードで、リクエストが成功したことを示します。主にHTTP GETリクエストの応答で使用され、ブラウザにページやAPIにデータが正常にロードされたことを知らせます。
指定されたリソースが恒久的に新しいURLに移動されたことを示します。このステータスは、リソースへのリンクを更新するようクライアントに指示します。
リクエストされたリソースがサーバー上に見つからない場合に使用されます。これは、リンクの誤りやリソースの削除が原因であることが多いです。
サーバー側の問題でリクエストを処理できなかった場合に返されます。このエラーは、サーバーの問題を示すため、開発者はログをチェックし、原因を特定して修正する必要があります。
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ユーザーがURLを手動で入力する際に間違えることがあります。これは特に、URLが複雑で長い場合や、誤解しやすい文字が含まれている場合に発生しやすいです。
ホームページ内にわかりやすいリンクを設定し、ユーザーが手動でURLを入力する必要がないようにします。
URLを短くシンプルに保つことで、入力ミスの可能性を減らします。
ホームページの更新や再構築の過程で、ページが削除されたり、URLが変更されたりすることがあります。これにより、既存のリンクが無効になることがあります。
サイトのリニューアル時には、変更されたページに対して301リダイレクトを設定して、古いURLから新しいURLへ自動的にリダイレクトさせることが重要です。
ホームページの変更を行う際には、削除されたページに対してカスタム404ページを設定し、ユーザーを他の関連ページへ誘導します。
他のホームページからの外部リンクや、自サイト内の古い内部リンクが、存在しないページを指していることがあります。
定期的にホームページを監査し、内部リンク及び外部リンクの有効性を確認します。
ウェブマスターツールを利用して、サイト上の404エラーをトラッキングし、問題のあるリンクを修正します。
サーバーやDNS(ドメインネームシステム)の設定ミスにより、正しくページがルーティングされない場合があります。
対策方法
サーバーの設定を定期的に確認し、設定ミスがないか監査します。
DNS設定が正しく行われているかを確認し、必要に応じて修正します。
URLの大文字と小文字が区別することをケースセンシティブといいますが、この大文字と小文字のURLを正確に入力しないとページが見つからないことがあります。
対策方法
URL設計時には、可能な限りケースセンシティビティを避けることを推奨します。
サーバー側で大文字と小文字が区別されないよう設定変更を行うことが望ましいです。
404ページは、ユーザーにとっては行き止まりのように感じるかもしれません。ですが、このページを工夫次第で有益なものに変えることができます。以下の点を考慮してカスタマイズしましょう。
https://www.kuronekoyamato.co.jp/ytc/404error.html
「お探しのページは見つかりませんでした」というような、わかりやすい言葉を使って、ユーザーが目的のページにたどり着けなかったことを丁寧に伝えます。
主要なページやサイトマップへのリンクを表示することで、ユーザーが他のページへ簡単に移動できるようにします。
サイト内検索を提供することで、ユーザーが自分で必要な情報を探す手助けをします。
サイト全体のデザインに合わせて、404ページも見た目を整えることで、ブランドの印象を保持します。
ページが移動または削除された場合、適切なリダイレクト設定がSEOに好影響を与え、ユーザーの混乱を防ぎます。主に、301リダイレクト(恒久的リダイレクト)の使用が推奨されます。
.htaccess
ファイル(Apacheサーバーの場合)や設定ファイル(Nginxの場合)にリダイレクトのルールを記述します。例えば、Redirect 301 /oldpage.html /newpage.html
と書くことで、古いページから新しいページへ自動的にユーザーを導きます。
リダイレクトを設定した後は、実際に古いURLにアクセスして、新しいページに正しく導かれるかを確認しましょう。
壊れたリンクは404エラー(404 not found)を頻繁に引き起こす原因の一つです。リンクの健全性を保つためには定期的なチェックが必要です。
Broken Link Checker
やGoogle Search Console
などのツールを利用して、サイト内の壊れたリンクを定期的に検出し、修正します。
ホームページのリンク切れを防止のため、月に一度や四半期ごとなど、定期的にリンクチェックを行う日を設けるようにしましょう。
検索エンジン(Googleなど)のクローラーは、ホームページのリンクをたどりながら情報を収集し、その内容を検索結果に反映させます。
404エラー(404 not found)は、クローラーが存在しないページにアクセスしようとした際に遭遇するエラーコードです。
短い期間の間に、数個の404エラーがあっても検索ランキングに大きな影響を与えることは少ないですが、長期的に多くの404エラーが検出されると、ホームページがちゃんと管理されていないと見なされ、信頼性が低下する可能性があります。
削除または移動したページがある場合、その古いURLから新しいURLへの301リダイレクトを設定することが重要です。これにより、リンクの価値を新しいページに引き継ぎ、ユーザーとクローラーを適切なページへ導きます。
404ページをユーザーに分かりやすいようにカスタマイズし、サイト内の他の重要なページへのリンクを提供することで、ユーザーがサイト内で迷うことなく、欲しい情報へアクセスできるようサポートします。
定期的にホームページのリンクをチェックし、壊れているリンクを修正することで、404エラーの発生を予防します。これには、Google Search Consoleのようなツールが役立ちます。
ホームページのサイトマップ(下層のサイトマップページや、sitemap.xml)を定期的に更新して、削除されたページがリストから除外されていることを確認します。これにより、検索エンジンが存在しないページをクロールしようとするのを防ぎます。
Google Search Consoleを用いて、404ページを特定する方法をご紹介します。
まず、Google Search Console上にあるサイドナビ(左側)の中から、「インデックス作成」→「ページ」の項目を選択します。
複数ある項目の中から、「見つかりませんでした(404)」の項目を探します。
※サイトの状態によっては、ここで表示される項目数は変化します。
「見つかりませんでした(404)」をクリックすると、該当ページ一覧が表示されるので、ここで、Googleにインデックスされたが、404になったページを知ることができます。
ホームページの中の404リンクを見つける上で、一番おすすめなのが、Screaming Frog SEO Spiderというツールです。
このツールは、指定したホームページのリンクをすべて辿り、辿ったページのすべてのステータス状況や、title、descriptionなどのタグの中身を一覧にまとめてくれるツールです。
上記の通り、Screaming Frogで各ページを巡回した後に、ステータスコードを見ることで、200のリクエストが返ってきているのか、404のリクエストが返ってきているのか、などが瞬時に分かります。また、リンク切れのページがあった場合、そのページがどこにリンクが張られているのかもわかる為、非常に便利です。
一般的には404エラーページ上での表現は、「お探しのページは見つかりませんでした」と表記があり、別のページ(主にトップ)へ誘導するだけのものが多いでしょう。しかし、中にはそんな404ページを工夫して、おもしろくユニークな表現にしているサイトもあります。
そんな、404ページに遊び心を入れているサイトの一部をご紹介しましょう。
ページ下部にキリンの隠し文字を見つけるクイズのギミックが組み込まれています。
https://slack.com/intl/ja-jp/404
背景のイラストがアニメーションで動いており、たとえ目的のページにたどり着けなかったとしても、がっかりする気持ちを抑えることができます。
ディズニーらしいアニメーションを用いた表現で、ここまで凝ったものはあまりないので最初は驚いてしまうかもしれません。
404エラーはホームページを長い間運営していると必ずと言っていいほど直面する問題です。
その404エラーページをどのように対策して、ユーザーを正しいページ(本来アクセスしたかったページ)に導くかが重要となります。
ホームページ制作や運営に携わる方は、そういった点にも注目して404ページを見直してみましょう。
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監修者プロフィール
木島 怜史
株式会社センタード WEBマーケティング本部 エキスパート
前職のWEB営業経験を経て、株式会社センタード入社。現在WEBマーケティング本部にて技術統括。 WEBマーケティングの全体戦略設計からWEB広告、SEO、WEBサイトの課題抽出・改善立案までを管轄。 顧客目標としてWEBの目標達成はあくまで通過点と捉え、部分最適化、全体最適化を経てビジネス改善を目指す。 Web Designing誌に「ユーザーの行動特性を捉えたイベント集客施策」「Web戦略全体の視点から広告予算を考察」など寄稿。 「WEB改善の流れがわかる!目標設定とPDCAの考え方講座」など多数のセミナー講師も務める。 ウェブ解析士、GAIQ、Google広告等各種資格保有。業界歴10年以上。
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